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No.4188
吾妻山・不動沢右俣
五色沼 標高1810mピーク
山行種別 山スキー
あづまやま・ふどうさわみぎまた 地形図 土湯温泉、板谷、吾妻山

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山行期間 2009年2月21日
コースタイム 福島(7:30)=高湯・スカイライン除雪最終地点(8:03,8:20)→水飲場(9:35,9:45)→山鳥山(10:22)→井戸溝(10:50,11:03)→慶応山荘分岐(11:32)→五色沼(12:50,13:20)→慶応山荘(14:03,14:10)→井戸溝(14:20,14:32)→山鳥山(14:44)→旧あづまスキー場上部(14:52)→バニーハット(15:03)→高湯温泉(15:25)
写真
登山道の古い案内標識 後続のパーティ 井戸溝の標識が顔を出していた
古いツアー標識 慶応山荘分岐 大根森まで来ると風は強くなる
強風をついて五色沼を目指す 地吹雪の中から一瞬だが一切経山の斜面が見えた 不動沢右俣の斜面
雪質はウインドパックだが快適な斜面が続く 標高1580m地点の尾根から慶応山荘を目指す 慶応山荘の屋根が見えた
小屋の入口は雪で埋まっていた 旧あづまスキー場のゲレンデ跡を快適に滑る 相変わらず風は強いが滑りは楽しめる
今は廃墟となった日経ロッジ 白樺ゲレンデに出てバニーハットに降りる 車を駐めておいたスカイライン除雪最終地点に戻る
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行動記録
天候 曇り時々雪
 前日は降雪があり、今日も冬型の気圧配置が続く。前日の疲れもあり出発を1時間ほど繰り下げた。この時点で計画の五色沼まで登ることは半分あきらめたも同然だ。
 四季の里で新入会員のYさんと合流し、高湯温泉の奥、スカイラインの除雪終了点まで車を乗り入れる。(高湯の浄水施設の少し先が除雪終了点)
 先客の車は無く、先行パーティはいないようだ。身支度をしていると続けて2パーティが到着した。仙台と東京のパーティの方で、夏道沿いに登ると言うので、私たちも同じルートをとることにし、先にトレースをつけることにした。
 前日の重い雪が結構なアルバイトだ。スカイラインの手前で後続パーティに追いつかれたのでラッセルを交代していただいた。水飲場から再び先行し、賽ノ河原、山鳥山、湯ノ平を経て井戸溝までラッセルして小休止をとった。ここからは東京のパーティにラッセルを交代していただいた。賽ノ河原と山鳥山で少し風があったものの、山鳥山を過ぎると樹林の中に入り風が無く静かに時が過ぎる。私の好きな一番落ち着く空間だ。
 思ったより天候は落ち着いているし時間もロス無く来ている。ひょっとすると五色沼まで行けるかもしれない。慶応山荘分岐まで来ると仙台のパーティが戻るかどうか迷っていたので、私たちは行けるところまでと思っていたので脇を抜けさせていただき、ラッセルを開始する。
 硯石分岐を過ぎ、大根森の登りに入る。1段上がったところで左側から東京のパーティのトレースが入ってきた。さすがに大根森の登りにかかると風も強くなってきた。1750mの尾根には沢沿いを避けて右の斜面を登った。風はますます強くなってきた。五色沼手前では立っていることもきつくなる。仙台と東京のパーティはここで引き返す判断をしたようだ。正解かと思う。
 私たちは五色沼の縁を東に向かう。風はゆうに30m/sは超えている。風がまばたきする一瞬、風は弱まる。そのスキを突いて這いつくばりながら少しずつ不動沢右俣の源頭へと移動した。Yさんにとって初めて経験する猛烈な風、250mほど移動するのに30分ほど費やした。
 不動沢右俣の源頭にたどり着くと、左岸に滑るに良い斜面が続くのが見える。すぐに滑り出したいところだが、風が弱くなるまで30mほど高度を下げる。
 シールを外して滑降を開始する。雪はウインドパックで多少重いが抵抗が一定しているので滑るに支障は無い。
 斜面は適度な斜度で滑りやすい。後続のYさんをポイントで待ちながらゆっくり降りる。1580mポイントでいったん平坦になるので、ここから左の沢へ入る。高度1560mまで下がると赤布が出てくるので左へトラバースして慶応山荘へと出る。私たちは一旦赤布を確認したのに、少し下がり過ぎて、小屋までほんの少しだが登り返した。14時03分、慶応山荘に着いた。入口は雪でふさがり、管理人の大垣さんもいなそうなので少し休んだだけで戻ることにした。
 井戸溝手前で東京のパーティに追いつく。ここから車を置いてきたところまで前後しながら下るようになる。山鳥山で登山道から離れ、ブッシュの埋まらない林間ルートを抜けて旧あづまスキー場の上部に出る。スキー場跡は、さすがこの時期になるとブッシュも顔を出しているのは頭だけで、大変滑りやすい。充分に滑りを楽しんで、白樺ゲレンデを右に切ってバニーハットから雪に埋まったスカイラインに入る。
 スカイラインを推進滑降で進み。途中の沢でショートカットし、車を駐めておいた除雪終了地点へと戻った。行動時間は7時間、足の筋を痙りながらも、ご一緒していただいた新人のYさんに感謝して帰路についた。(I.I)


概念図



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