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No.4325
吾妻山・不動沢右俣
五色沼 標高1810m
山行種別 山スキー
あづまやま・ふどうさわみぎまた 地形図 土湯温泉、板谷、吾妻山

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山行期間 2010年2月5日(金)
コースタイム 高湯温泉・スカイライン除雪終了地点(8:13)→スカイライン(9:15,9:20)→水飲場(9:26)→賽ノ河原(10:10)→山鳥山(10:34)→井戸溝(11:06)→慶応山荘分岐(11:34,11:40)→五色沼(12:56)→不動沢右俣上部(13:03,13:15)→慶応山荘(13:47,14:00)→慶応山荘分岐(14:10)→井戸溝(14:22)→山鳥山(14:42)→旧あづまスキー場トップ(14:55)→バニーハット(15:13)→高湯温泉・除雪終了地点(15:34)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
スカイラインから登山道に入る 登山道からスカイラインに出る 賽ノ河原を目指して登る
井戸溝の標識 井戸溝を渡る 古いツアー標識「ニッポンビール」
慶応吾妻山荘の分岐標識 新しい硯石の標識 いよいよ大根森への登りになる
五色沼を目指して頑張って登る 勾配も増せばラッセルもきつくなる 大岩が見えてくれば五色沼はすぐである
大岩で登ってくるメンバーの写真を撮る 五色沼と一切経山、一切経は雪雲の中 不動沢右俣トップで滑降準備にかかる
雪は多少重いが快適な新雪の滑りを楽しむことが出来る ノントラックの斜面は爽快な滑りを約束してくれる 慶応吾妻山荘の前で小休止
旧あづまスキー場は灌木が顔を出すが今でも快適な斜面だ いっきにバニーハットへ滑り込む スカイラインを推進滑降し車をデポしてきた除雪終了点へと戻る

行動記録
天候 雪
 前日からようやく雪が降りはじまった。新雪を期待してSさん宅に集合して高湯温泉を目指す。高湯温泉はすっかり雪景色となり、スカイラインのゲートから先は、まだ除雪がされていなかった。
 私たちが訪れたとき、ちょうどゲートから先の除雪を開始したところだったので、除雪車の後ろをついて行くことにした。邪魔にならないように最終除雪地点の手前で除雪車が折り返してくるのを待つ。道路には20cmぐらい新しい雪が積もっている。今日は期待できそうだ。
 道路の除雪が終わるのを待って、除雪終了点まで行き車を回転させる。除雪終了点は高湯の上水道施設を左に見て、150mほど進んだところで、位置は不動滝遊歩道の駐車場の脇のになる。車は邪魔にならないように少し戻って除雪幅の広いところに駐めた。
 身支度をして出発する。新しい雪は20〜30cmは積もっている。すぐに夏道に入る。小雪は舞っているものの日が差し気温の割合には暖かく感じる。歩き始めてほどなくジャケットを脱ぐようになる。
 今日は平日でもあり先行者はなく、トレースも前日からの雪で無くなっているので、真っ直ぐ登山道を登ることにした。勾配が増してくると徐々にラッセルもきつくなってくる。スカイラインに出てちょっと休憩した。
 水飲場を過ぎ、不動橋からの道を合わせて、夏道沿いに賽ノ河原を目指して登って行く。ラッセルを交代しながら10時10分に賽ノ河原へ到着。予定より時間がかかっている。風が無いので家形山は無理でも五色沼までは何とか行きたいところである。
 賽ノ河原から山鳥山までは高低差は無く、ほぼレベルである。灌木がまだ気になるので、雪は例年と比較するとまだまだ少ないようだ。
 山鳥山を10時34分に通過する。樹林帯に入り静寂な中を進む。何の変化もないが吾妻山らしさを持ったお気に入りの場所でもある。湯の平を通り井戸溝に向かう。ここまではほぼレベルである。迷いやすいところだが、慶応山荘管理人の大柿さんが標識布をべた打ちしてくれているので安心して進める。登りにかかり、井戸溝へは11時06分に到着する。橋の単管はまだ顔を出していた。あと50cmから1mぐらい雪が欲しい。いよいよ慶応山荘への登りにかかる。
 ここからが本格的なラッセルになる。汗をかきながら30分ほどラッセルして慶応山荘の分岐に着く。雪は降っているものの風はない。予定より30分ほど遅れているが五色沼までは行けそうだ。
 大根森の登りにかかる。上部は雪雲がかかっている。ここらまでくると新雪は40〜50cmはあり、膝まで潜るところもある。急登をラッセル交代しながら高度を稼いでいく。辛い登りも1時間も我慢すれば五色沼に着く。目印となる大岩が見えてきた。五色沼はもうすぐだ。
 12時56分、予定より1時間近く遅れて五色沼に着いた。家形山の往復には、もう1時間かかるので今日はここまでとし、不動沢右俣の源頭に向かって五色沼の淵を進む。前回は強風のため200m進むのに30分もかかったが、今回は風も弱く5分ちょっとで移動終了。シールを剥がして滑降の準備に入る。
 これから滑降する不動沢右股左岸は東斜面になっていて、相当な量が吹き溜まっている。スキーを脱ぐと50cm以上潜ってしまう。手の入る深さまでは全て新雪だが、新雪にしては多少重く、焼結作用が進んで比較的安定していた。滑降には問題なさそうだ。
 トップを切って滑り始める。片斜面だが快適なバーンが続く。調子に乗って滑ってしまいメンバーの写真を撮りっぱぐれてしまった。最下部まで降りてしまってから写真を撮らなければと思いカメラを構える。
 深雪の滑りは楽しい。思い思いにシュプールをつけて滑り降りる。途中、後続を待って休みながら降りて慶応山荘には13時47分に着いた。
 金曜日だから小屋の大柿さんも上がってきているのかと思ったが、小屋は雪に埋まったままだった。10分ちょっと休んでから移動を開始する。慶応山荘分岐まで戻り夏道沿いに滑っていく。井戸溝までは傾斜もあり気持ち良く滑ってくれる。
 湯の平で大きな荷物を背負った大柿さんとお会いした。途中、新しい標識布を付けながらゆっくり登ってきたとのこと。相変わらずお元気そうだ。立ち話もほどほどにして山鳥山を目指す。
 湯の平までは登ってきたときのトレースもあったので何とか滑ったが、山鳥山まではレベルでほとんど滑らない。推進滑降しながら進む。
 山鳥山から旧あづまスキー場まで樹林帯の中を滑る。ここも大柿さんのつけた標識布があるので見逃さなければスムーズに降りてくることができる。14時55分、旧あづまスキー場のトップに出た。
 予定ではここからノントラックの快適な滑りが待っていたはずなのだが、残念ながらゲレンデ跡はスノーモービルが走り回った後で、気温の高かった前日の固まったバーンが砕かれてミックスされ、滑りづらいことこの上ない。スノーモービルの跡の無いところを見つけて滑り降りた。
 白樺ゲレンデ跡までくると右斜面はモービルの跡がついていなかった。最後はノントラックの斜面を気分良く滑り、バニーハットへ滑り込んだ。ここからはスカイラインを推進滑降で戻ることになる。途中で沢の脇をショートカットして降りると車をデポしてきた除雪最終地点はすぐである。
 今日は金曜日で、山は貸切だった。メンバーもいつの間にか5人に増え楽しい1日が過ごせた。ラッセルもみんなで交代しながら行けたので、何とか五色沼まで登ることができ、予定どおり不動沢右俣の滑降ができた。同行していただいた皆さんに感謝しながら帰路についた。(I.I)


概念図



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