Fukushima toukoukai Home page
No.4484
豪士峠
豪士峠 970m
山行種別 山スキー
ごうしさん 地形図 稲子、糠野目

トップ山スキー>豪士峠

山行期間 2011年2月20日(日)
コースタイム 福島(3:50)=高畠町上和田集落(5:28,6:00)→豪士山登山口(6:36)→550m尾根(7:40,7:50)→649m点(8:06)→752m点(8:45)→850m→豪士峠(10:25,10:41) →1,002m点付近(11:00,11:08)→711m点西側コル(12:43,12:54)→603m点(13:45)→柳沢林道(14:23,14:38)→亀石(14:55)→国道399号線(15:15)→旧名号集落(15:40,15:53)=高畠町上和田集落(17:15)=福島(18:30)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
豪士山登山口 800m付近の斜面 豪士峠から見た米沢盆地
800m付近のナイフリッジ 北西側から見た豪士峠 豪士山と七ッ森
豪士峠付近の雪原 豪士峠付近の木 830m付近での滑降風景
柳沢の渡渉 柳沢林道脇の亀石 国道399号線大岩付近

行動記録

 豪士峠は福島県福島市と山形県高畠町が接する県境に位置する。この峠は江戸時代に「ガうし」と呼ばれ、福島と米沢を結ぶ間道として利用されていた。今回の山行では、高畠町上和田から豪士峠を越えて福島市の茂庭に抜けるコースを選んだ。到着地点となる茂庭の旧名号集落には、前日のうちに車をデポして置いた。
 福島市内から国道13号線を通って、高畠町上和田の集落に入った。除雪は、上和田字窪の集落東側まで行われ、車は堆肥置場付近の除雪最終地点に置いた。2週間前の下見に来た時によりも、周辺が明るくなってから、スキーを履いて出発した。本宮川と砂川(和田川)が合わさる地点には、上和田協和会の小屋がある。この小屋から砂川沿いに進み、元宮キャンプ場を過ぎて豪士山登山口に到着した。天気予報どおり晴れてきたので、これからの峠越えが期待できる。
 2週間前の下見では、450m〜600mまでの間でクマの足跡が確認されたので、今回はクマ避け鈴を持参した。登山道は花ノ沢と砂川に挟まれた尾根に取り付く。夏道を登って行くと、斜面は段々と急になり、仕舞いには枝に捕まりながら登る始末。
 550m地点になると平坦なやせ尾根となり、北側斜面に気をつけて通過した。ここでは北側の展望が最高である。ここから先は歩きやすくなり、斜面を登りきると赤松が目立つ649m点の平坦な尾根になる。途中、700m付近では南側に駒ヶ岳が見渡せる場所があった。このあたりの雪面は風により凹凸が激しいため、蛇行するように登った。
 850m付近の小ピークで休憩した。後ろを振り返ると、山に囲まれた米沢盆地が見渡せる。峠まではもう直ぐであるが、目の前には長さ30m程のナイフリッジが現れる。この部分は、板をザックに固定し、Oさん先導のもと無事に渡りきる。しばらくすると、壁のような急斜面が現れた。スキーを外し、足場を作りながら急斜面を登りきると雪原が広がっていた。
 10時25分、豪士峠に到着。南側には、目立たないように豪士山が、その尾根の先には摺上山が確認できた。風が避けられる所で休憩した。次の行動の準備後に行動食をとりながら、雪原と周囲の景色を楽しんだ。空には雲が出てきたが問題ない。
 体が冷えてきたので、北東方向の1,002m点を目指して出発した。1,002m点の東側からは、スキーシールをはずしてブナ林の滑った。尾根部での滑りが楽しめたのは2箇所くらいで、そのほとんどは歩いた。特に、950mから700mまでの下りでは、多くの小ピークをトラバースしたが、その小ピークの先端に必ずある雪庇に阻まれた。これにより、時間がかかってしまった。また、この区間では、似たような地形が続くために現在地の確認が難しい。このような時はKさんのGPSに助けられた。
 地形図から現在地が分かりやすい地点は、711m点とその西側の鞍部である。ここから平坦地を歩き、進路を南東に取って603m点までの斜面を下った。スキーを外して北側の急斜面下り、柳沢を目指した。
 柳沢を渡渉して林道に出た。ここからは、足を固定せずにスキー滑らすように歩いた。左側には崖からの崩落石が堆積しているため、沢側の路肩際を通った。右側に長さ10m弱程の大きな石「亀石」があり、ここを通過すると直ぐに中ノ沢からの林道と合わさる。さらに進み、稲子沢橋を渡ると、少し登り坂となって国道399号線に出る。ここからは道路沿いを歩く。大岩付近では、斜面上方から崩れ落ちた雪が道を塞いでいた。唐房橋を渡り、駐車場に利用した除雪最終地点の旧名号集落に到着した。
 今回の山行では、豪士峠から柳沢までの下りでかなりの時間がかかった。摺上山塊の複雑な地形を甘く見ていたことに原因があったものと考えられる。このコースは、滑りが目的の人にはむかない。(.H.K)


概念図

トラック


 トップ



Copyright(C) 2011 福島登高会 All Rights Reserved.