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No.4628
鳥海山・中島台
新山 2236mピーク
山行種別 山スキー
ちょうかいさん・なかじまだい 地形図

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山行期間 2012年4月29日(日)〜30日(月)
コースタイム 29日 獅子ヶ鼻手前車デポ地(12:04)→テン場・標高980m地点(14:55)
30日 テン場(5:30)→標高1800m(8:05,8:14)→大物忌神社(9:19,9:27)→新山(9:46,10:15)→テン場(11:08,11:35)→獅子ヶ鼻手前車デポ地(12:40)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
獅子ヶ鼻手前からスキーを履いて歩き始める 標高980m地点でのんびりとテント泊にする 標高1100m付近から山頂を見上げる
標高1500m付近から七五三掛の斜面 大斜面を登り切った標高1850m地点から上部を見る 大物忌神社まで登ってくれば山頂は近い
新山はもうすぐ 新山の山頂 新山から北側を望む
千蛇谷を滑降する 七五三掛をバックに滑る たくさんの人が登っていく
標高1000mもうすぐテン場 標高800mまもなく鳥越川と赤川右俣で尾根が狭まる 左に鳥越川を見て滑る
下まで降りてくると新緑が目に入ってくる 鳥越川の取水堰 鶴泉荘から見た鳥海山

行動記録
 中島台から新山へ登ったのは今から25年も前で、記憶も定かでない。6時間以上の登りに自信が持てないので、テント泊の計画を立てた。朝、福島を出発し、中島台レクレーションの森へ着いたのは11時30分を過ぎていた。鳥越川へは中島台レクレーションの森から歩き始める人と、獅子ヶ鼻の堰堤から歩き始める人とがいるようだ。私は、中島台レクレーションの森が整備されてから歩いたことはなく、どこを歩いて取り付くのが良いかイマイチ理解できず、迷ったあげく獅子ヶ鼻の堰へと向かってみることにした。
 鳥越川の脇の砂利道を入りしばらく行くと車が4台ほど駐車してあった。除雪してあるものの一部に雪が残っているところもあって道路終点の500m手前に車を駐めて歩き出すことにした。翌日来たkuさんたちは29日の好天でさらに雪解けが進み、難なく道路終点まで車が入ったとのことだった。無理をすれば奥まで入れたようだ。
 しかし、獅子ヶ鼻の堰から歩き始めたとしても、中島台レクレーションの森から距離にして1キロほどしか違いはない。時間にして15〜20分ほどだろうか。事前に調査して、赤川を渡る橋の位置を確認しておけば駐車場のある中島台レクレーションの森から歩いた方が良さそうだし、今ではその方がメジャーのようだ。
 歩き始めはほぼ平な感じで進む。堰を越え少し行くと標高550m付近で急斜面にぶつかる。つぼ足の登山者が雪のない斜面を降りてきた。私たちはスキーを脱ぐのがいやで、雪のついている斜面を登り、上の台地に出た。再び緩斜面になり先へと進む。所々に標識のピンクのテープがついている。途中で中島台レクレーションの森からのトレースと合わさり、単独や大人数のパーティの人たちとスライドする。単独の方は7時から登り始め5時間で山頂に登り、もう降りてきたとのこと。うらやましい体力だ。
 標高750m付近で尾根は狭まり高度を上げる。尾根は905m標高点付近でさらに狭まるのだが、今年は雪が多いのか左側の赤川の右俣が雪に埋まっている。早めに右岸に渡り高度を上げていく。905m標高点を越えれば泊まるのは何処でも良い考えていたので、風を避けて980m地点にテントを張った。これで明日の登りは2時間は少なくて済む。saさんと二人でのんびりとした時間を過ごす。酒も飲めない二人はやることもないので6時を過ぎて眠りについた。
 日頃の寝不足も解消し、朝4時に寝袋から出て出発準備をする。テントを撤収して5時30分に歩き始めた。前日と違って薄曇りで気温は上がらず歩きやすい。標高1150m付近では雪洞を掘って泊まっているパーティもいた。今日は山頂まで高度1250mの登りだ。ゆっくり歩いて5時間もあれば着くだろうと、のんびりと歩を進める。堅かったバーンも時間とともに緩んでくる。七五三掛のトラバース地点の高度1800mには8時05分に着いた。この調子だと山頂へは10時ごろまでには着きそうだ。七五三掛をトラバースしてきた登山者が先行する。時間からすると御浜小屋から来たのだろうか。千蛇谷を素直に登り大物忌神社へは右側から回り込むようにして登った。神社から急斜面を注意しながら右上へ登っていくと、すぐに尾根に出て斜面は緩やかになる。新山はすぐである。9時46分、登り初めて4時間ちょっとで山頂に着いた。たしかにこの時間に登ってこれると体力的にも楽だし、時間に余裕がある。
 天気は高曇り、風も無くまずまずの空模様だ。しばし休憩してからシールを剥がし下りの準備をする。七高山の山頂にはたくさんの人がいるのに、新山は私たち二人だけで静かな時間が過ぎていく。神社を過ぎて、今日登ってきたkuさんとスライドする。獅子ヶ鼻を5時30分に出てきたとのこと。また、下りは北面を滑るとのこと。雪も緩んできたので雪さえ繋がっていれば行けそうである。私たち二人は快適な斜面であれば急斜面にこだわらないので、ポピュラーな千蛇谷コースを楽しむ。
 標高1800mからの大斜面を滑降し、ほぼ登ってきたルート沿いに滑降を続け、荷物を置いてきたテン場には1時間とかからなかった。早めの昼食を取り、パッキングをし直し、重くなった荷物を背負って11時35分に滑り出す。ここからは林間コースになる。標高800m付近で尾根は狭まる。緩斜面に変わっても春のザラメ雪は良く滑る。途中で中島台レクレーションの森へのトレースから外れて獅子ヶ鼻へと向かう。ほぼ夏道沿いに進んで、急斜面を降りると獅子ヶ鼻湿原に出る。ピンクのテープは遊歩道に沿ってついているようだ。一部木道が確認された。堰を越え雪をつないで滑っていくが、登りと違って滑りやすいところを行くので、左の砂利道に出てしまった。スキーを担いで200mほど歩き車デポ地には12時40分に着いた。今日の行動は休憩も含めて7時間ほど。体力に自信がない私でも、これだったらまだまだ中島台コースも滑ることが出来そうである。鶴泉荘で汗を流し帰路についた。福島へは5時半過ぎには着いてしまった。(I.I)

トラック 登り=赤 下り=青


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