Fukushima toukoukai Home page
No5046
安達太良山・迷沢コース
通称五段山1500m地点
山行種別 山スキー
あだたらやま・まよいさわこーす 地形図

トップ山スキー>安達太良山・迷沢コース

山行期間 2015年1月17日(土)
コースタイム 国道115号(9:45)→迷沢渡渉点(10:04)→北斜面下部(12:00)→1500m地点(12:28,13:19)→休憩(14:10,14:25)→迷沢渡渉点(14:32)→国道115号(14:58)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
国道115号線新岩弓橋から歩き始める 否が応でも目立つ遭難事故防止看板より入る 仏沢の橋を渡る
今年は氷柱の出来が良い 迷沢の渡渉箇所 樹林帯は風が無いので暑いくらい
1050m辺りの急登 気持ちの良いブナ林を歩く 北斜面下部
北斜面は右側から回り込んだ 北斜面上部に出ると風が当たる スノーマウント作成訓練
とりあえず5人が入れる 風から逃げるように標高を下げる 遅い昼食タイム

行動記録
 今週末は久しぶりに福島に来るUさんと山スキーということで、安達太良山の迷沢との計画。迷沢はスキー場のリフトで標高を稼げるので、条件が良ければ半日での周回も可能なルートだ。しかし、低気圧が発達し天気は良くないとの予報。山域を変えたとしても、標高を上げれば稜線近くはどこでも風が強いだろう。低山かスキー場で遊ぶ方法もあったが、まずは当日集合して現地判断とすることにした。
 福島市街から国道115号を西に向かうと、標高が上がるに従い積雪路となる。いつものとおり新岩弓橋手前の駐車スペースが集合場所。既にIさん達が待っていたので、さっそく今日の行動を協議する。予定ではここに1台デポし、もう1台で移動して箕輪スキー場〜鉄山避難小屋〜迷沢としている。登ってもおそらく強風にホワイトアウトであり、午後からさらに風が強くなる予報もあることを考慮。無理は禁物なので、計画での下降ルートを下からピストンすることに変更。最高到達点は時間と状況次第ということにした。
 良い目印となっている遭難防止看板のところより入る。少し歩くと仏沢の橋があり慎重に渡る。迷沢はまだそれほど埋まっていないが、スキーのまま渡れる箇所がある。樹林帯を林道沿いに登っていくと、風が当たらないせいもあり暑いので脱いで体温調整。自分はアンダーウェア1枚となったが、登るとそれでも汗をかくほど。1000mを過ぎた辺りで林道と分かれ急斜面を登ってひと息つく。ここはまだ風はさほど無いが上の方はガスの中だ。登っていくと樹種がナラなどからブナに変わっていく。雪景色の静かなブナ林はなぜか気持ちがよい。スキーの沈み込みは10〜20cm程度なので、ラッセルというほどでもない。やがて自分が北斜面と呼んでいる斜面の下部に出た。ここは迷沢では一番の斜面だ。今日は右から回り込んで斜面の上部に出ると、風が当たるようになってくる。ここからは登るに従い風が強くなるだろう。1500mまで登って今日の到達点にすることにした。風雪がちょっと厳しい。いつものことだが風が強いと指が冷たくて痛くなってくる。
 ここでスノーマウント作成訓練を行う。スノーマウントとは要するにかまくらなのだが、普通のかまくらと違うのはザックを芯にして後でザックを抜くことによって早く作ることが出来ることだ。Iさん以外は自分も含めて全員初めてだ。30分ほどで一応完成し、窮屈だが何とか5人が入ることが出来た。入口をザックやツェルトで塞げば、外がいくら荒れていても中は穏やかだ。室温も外気温より格段に暖かい。雪洞も同様なのだが、5人が入れるものとなると作ることの出来る場所と作成時間の問題がある。ビバーク技術として身につけておいて、状況によって雪洞やツェルトなどと使い分けるようにすればいい。慣れてくればさらに早く作ることが出来るだろう。Iさん曰く「吹雪かれて死んではいけない。2・3日は耐えしのげる技術と体力・気力は持っていなければ」と。
 訓練後はとりあえず標高を下げることにする。すっかりガスがかかったので、北斜面は滑りを楽しむどころか慎重に下るしかなかった。ブナ林を滑降し1000m辺りまで下げてから遅い昼食タイム。林道を下っていくとスキーのトレースを1本見つけたが、誰にも遇わなかったので様子見程度で戻ったのかもしれない。駐車場所には我々の車だけだった。今日の天候からすると迷沢に入ったのは、上からにしても下からにしても我々パーティーだけだったようだ。(K.Ku)

概念図

国土地理院地図(電子国土web)で見る
トラック 登り=赤 下り=青

 トップ



Copyright(C) 2015 福島登高会 All Rights Reserved.