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No5056
吾妻山・西大巓
1982.0m二等三角点峰
山行種別 山スキー
あづまやま・にしだいてん 地形図

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山行期間 2015年2月7日(土)
コースタイム グランデコスキー場(8:30)=リフト終点(9:35,9:47)→西大巓(11:25,11:43)→休憩(12:05,12:20)→西吾妻小屋(12:48,13:00)→西大巓(13:33,13:45)→ゲレンデトップ(14:21)→グランデコスキー場(14:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
グランデコスキー場のゴンドラとリフトで1580mまで登る ビーコンチェックしてスタート 中腹まではスノーシューのトレースを借りる
樹林帯を抜けて眩しいオープンバーンへ あまりにも天気が良くて汗だくだ(バックは磐梯山) 雪と青空のコントラストが眩しい
西大巓の山頂に到着 西大巓の東斜面をいただく 山スキー初体験のYK君
東斜面をトラバースしてコルへ 西吾妻小屋を目指す 樹氷は最盛期のよう
樹氷原を歩く 西吾妻小屋に到着 西大巓に戻る
山頂より飯豊連峰 西大巓南斜面のオープンバーン 樹林帯の滑りが楽しい

行動記録
 この時期になると樹氷が気になる。樹氷は東北地方の奥羽山脈の一部山域(八甲田山、八幡平、蔵王連峰、吾妻山)でしか確認されていない。海外でも確認されていないようで、世界的にも珍しい現象なのである。樹氷の最盛期は1月から2月だ。しかしこの時期は厳冬期であり、天候に恵まれることはかなり少ない。ましてや、勤め人の休みに好天が合うことはまれである。今週末の天気予報は悪くないようだ。しかし、平地はそうでも山は違うことも多い。見ることが出来たら儲けものという気持ちで、吾妻山へと向かうことにした。
 福島市内を7時10分頃出発。コンビニに寄ったりしながらグランデコスノーリゾートには8時30分着。土日は駐車料1000円(平日無料)となる。今日は7人パーティーなので7回券(3300円)を3セット購入。楽して登るにはお金がかかる。インフォメーションに登山届提出。ゴンドラと第4クワッドで1580mのゲレンデトップへ。シールを貼りビーコンチェックすると登高開始。スノーシューのトレースがあったので借りて登っていく。意識的にペースを抑えて登っているのだが、快晴無風なのでたちまち汗が噴き出してくる。足を止めて体温調節のために脱ぎ、自分はアンダー1枚になるが登るとそれでも暑い。やがてスノーシューのトレースから離れラッセル開始。1843mピークを左から巻き斜上していくと、やがて西大巓南斜面のオープンバーンが見えてくる。既にシュプールが1本ついている。オープンバーンの左側から高度を上げていくと、右手や下方に他パーティーがチラホラ見えてくるが、いずれもボーダーのようだ。標高2000m近い西大巓の山頂には11時25分着。間近に見える磐梯山、白く輝く飯豊連峰、朝日連峰から月山、そして鳥海山など展望を楽しむ。
 さて西大巓の東斜面を1本滑ろうと斜面を見下ろすと、既にシュプールが多数(後日Mt.Raccoさん達のものと判明)。それでも残っている真っさらな雪面へとドロップ。降雪もないし天気も良すぎるくらいなので、あまり期待していなかった雪質だが思ったより軽い。歓声を上げながら気持ちよく滑る。シールを貼り直してコルへと斜面をトラバースして昼食休憩。登山者が往来するがほとんどがスノーシューでスキーは少ない。Iさんとtoさんはここまでで西大巓山頂に引き返す。あとの5人は西吾妻小屋までピストンすることにした。トレースがあるとおり右寄りにラインを取れば歩きやすいのだが、樹氷の森の中を歩きたくて左にラインを振る。蔵王のように大きくはないが、それが逆に可愛く思えるリトルモンスター達の間を歩く。樹氷に阻まれたり雪面のうねりで右往左往しながらも小屋に到着。10分ほどの休憩後に引き返す。
 あまりにも天気が良すぎて春山のような陽気に、まだ厳冬期なのを忘れてしまうほどだ。コルから西大巓へ登り返し待っていた2人と合流。さて下山とシールを剥がして滑り降りる。オープンバーンから樹林帯へと滑り込む。登ってきたときより西にラインを取り、第3クワッドのゲレンデトップに出た。もっと下でゲレンデに出るラインも取れそうなので、機会があれば試してみたい。最後まで雪が重くならなかったのは良かった。緩斜面の続く長いゲレンデを滑り、センターハウスに到着して下山報告。好天に恵まれ楽しい1日であった。
 さて、今回のパーティーには山スキーが初めてとなるYKさんが参加していた。実際に山でシールを扱うのが初めてなのに、後れをとることなくこなしていた。スキーも上手くて樹林帯の滑りも危なげない。自分が山スキーを始めた頃のあたふた具合と比べると段違いである。20代ゆえ体力脚力も十分のようだ。今後に期待したい。また、最後のゲレンデ滑降中に1名が転倒し肩を痛めた。大したことはなかったが、最後まで気は抜けないとの教訓と捉えたい。(K.Ku)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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