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No5299
離森山
1302.0m三等三角点峰
山行種別 山スキー
はなれもりやま 地形図

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山行期間 2016年4月3日(日)
コースタイム 月山第一トンネル(7:35)→984m(8:40)→1162.6m三角点・北沢山(9:45)→鍋森(10:18)→離森山(10:50,11:10)→昼食(11:13,11:41)→鍋森(12:02,12:07)→1162.6m三角点・北沢山(12:34)→984m(12:50)→月山第一トンネル(13:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
月山第一トンネルの駐車場 白土谷沢へと下る 沢のスノーブリッジを渡る
昨日のトレース多数 振り返れば湯殿山・姥ヶ岳・月山 雪がずり落ち始めている
蔵王連峰の稜線を一望できる 赤見堂岳(拡大) 北沢山手前
1195m標高点手前 鍋森と離森山 鍋森山頂直下
赤見堂岳 離森山へ向かう 遠いような近いような
雪原を歩く 回り込むように尾根へ 山頂が近い
北西に八久和ダム湖でその向こうには海が見える 朝日連峰の主稜線(中央が以東岳) 高安山が目立つ(画像中央右)
ひと塊に見える月山や湯殿山 東斜面のドロップポイント 快適に滑降
思ったより短い斜面 赤見堂岳を見ながらのランチタイム 鍋森を滑り降りる
歩きも多い 直滑降しかできない 月山第一トンネル駐車場へ戻る

行動記録
 3日はどこに行こうかと迷っていた。雪のある湯殿山とも思ったが、山頂ピストンでは距離も短くちょっと物足りない。gamouさんのホームページを覗くと月山第一トンネルから離森山との記録が目に入った。この辺りは以前から興味のある山域であり、3月28日と最近のことなので雪の状況も参考になるだろう。よしここにしようと決めた。
 月山第一トンネルの西川側入口にある駐車場あらスタート。前日のものかスキーとツボ足のトレースが複数ある。すぐ白土谷沢へと下降すると沢は口を開けていて、心細いスノーブリッジを渡る。沢の左俣に入るとその後は雪が繋がる。大人数と思われるトレースがあり、ルートを考える楽しみを奪われたような気がするが、反面トレースを追えばいいので楽できるとの思いもある。曇りだが風も無くまずまずの天気で、予報では夕方雨が降るようだがそれまでには下山できるだろう。朝のうちでまだ緩んでいない雪を踏んで登っていく。868m標高点と白土谷沢左俣左岸尾根のコルから左岸尾根に乗る。登っていくと背に湯殿山と姥ヶ岳に月山が見えてくる。今日は湯殿山に会の別パーティーが登っているのだが、もちろん見えようはずも無い。周囲の山肌は柔らかいラインを見せるが、あちこちクラックが入りずり落ち始めている所も多い。
 曇ってはいるがある程度遠望が利き、左には蔵王連峰の稜線がほぼすべて見えている。7年前に登った赤見堂岳が前方に見えてくる。広くなだらかな尾根をのんびり歩くのも良いものだ。しかし、なだらか過ぎて帰りの滑降は期待できそうにない。北沢山と呼ばれているらしい1162.6m三角点峰を過ぎ順調に歩を進める。1195m標高点までくると鍋森と離森山が並んで見えてきたが、のっぺりした山並みで遠いのか近いのかよく分からない。雲が流れ僅かだが雨粒が顔に当たった。先を急ぐことにしよう。鍋森の広々とした斜面を登ると、灌木の生えた鍋森の山頂だ。南には赤見堂岳が存在感を増している。離森山は西に見えるが、こうしてみると朝日連峰の主稜線へと続く尾根からは、ひとり離れていることが分かる。
 鍋森の山頂から西に下り、雪庇が落ち始めている小ピークの北側をトラバースすると平坦な雪原になる。地形図には池の表記があるところだ。山頂に続く尾根には雪庇があり、大きく回り込むように取り付くしかなさそうで、昨日のトレースもそうなっている。のっぺりした離森山は対象物が無いので今ひとつスケール感が分からないが、尾根を登り始めると山頂までは意外に近かった。山頂はまさしく360度の大展望。朝日連峰の峰々が一望できる。相方の◯樹さんは昨年、大越峠から障子ヶ岳の紫ナデまでワンデイ縦走しているが、自分も意欲をかき立てられるような眺望だった。
 さて下山というわけで、東斜面のドロップポイントを覗きこむ。登ってくるときに東斜面を観察し、滑ってみようと思っていたのだ。◯樹さんにトップを譲り、次は自分が斜面に飛び込む。ザラメになりかけと少しの新雪のまだらな斜面に10ターンほど刻むと、あっという間に下まで滑り降りてしまった。斜度も30度ほどで思ったより短い斜面にちょっと拍子抜けしてしまう。風の当たらない窪地でのんびりと昼食にする。正面には赤見堂岳が大きく望め、2人だけの贅沢な眺めで静かなランチだ。
 シールを貼って20分ほどの登り返しで鍋森に戻ると再びシールを剥がす。滑り始めたが気温が上昇したせいかターンすると引っかかるブレーキ雪になってきた。滑降距離を伸ばすためにほぼ直滑降で滑る。スキーをなるべく走らせるためには往路のトレースを辿るしかない。スキーが走らないところや僅かな登りはスケーティングや逆ハの字でしのぎ、それ以上はスキーを肩にツボ足で歩く。汗をかきながらの下山はちょっと予想外。それでも鍋森から約1時間で月山第一トンネルまで戻ることができた。駐車場には下山してきたところらしい男性がひとり。湯殿山側のブナ林を滑ってきたという。今日の鍋森方面は結局我々2人だけだった。今年の残雪は例年なら5月連休明けの様相なので、今日のルートを辿れるのもあと1週間〜10日ほどではないだろうか。来シーズンは縦走を実現したいものだと思いつつ帰途についた。(K.Ku)

概念図


ルート

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