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No5331
鳥海山・百宅口
七高山 2229.0m一等三角点峰
山行種別 山スキー
ちょうかいさん・ももやけぐち 地形図

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山行期間 2016年5月22日(日)
コースタイム
登山口(6:34)→1190m地点(8:04,8:14)→唐獅子平避難小屋付近(9:45)→七高山(11:18,12:25)→1190m地点(13:24,13:36)→登山口(14:40)
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百宅口の駐車場 水芭蕉が咲いていた 残雪を拾って歩く
ヤブで右往左往 1180mで再び雪が現れる 雪面には縦溝が目立つ
雪と緑のコントラストが眩しい 右から回り込む 急斜面の大きなクラック
緊張のトラバース 外輪山が近づいてくる 大斜面を登っていく
ボウル状の斜面には多くのシュプール もう一息だ 外輪山に到着
賑わう七高山 さあ滑ろう 天然のゲレンデ状態
テレマークのGさん 気持ち良く飛ばす 黒◯くん
1180mで夏道へ 今シーズンの板納め完了 大清水休憩所

行動記録
 百宅(ももやけ)口の駐車場に着くと、スキーの準備をしている人達がいた。大清水(おおしず)休憩所(兼避難小屋)に前泊していた柴◯さんやGさん達で、今日は柴◯さんのチーム6人と同一行動をお願いしている。今年は雪消えが早いので、雪渓を巧みにつなぐ彼らのルートファインディングにお世話になろうという魂胆である。自分としては百宅口からは2010年以来なので6年ぶりになる。ただし、4年前に上からのピストンでもやっているので3回目と言うことになるだろうか。
 天気は上々快晴でほぼ無風。青空をバックにした鳥海山が手招きをしているようだ。百宅口から柴◯さんたちの後について歩き始める。まだ雪は現れないが足もとは全員スキーブーツである。昨年改修してキレイになった大清水休憩所の先には水場があり補給できる。この水場は以前あった大清水山荘の名残だ。湿地には水芭蕉が咲いている。夏道を進むと斜面に残雪が現れて雪の上を歩く。しかし、それもつかの間でまた夏道歩きとなる。しばらく登っていくと、柴◯さんは夏道を離れて左手の小沢の残雪に移りスキーで歩き始めた。さすがに慣れたもので、何カ所かの分岐も巧みに雪をつないで登っていく。それでも雪が切れてしまい、1100m辺りでスキーを担ぐと少しヤブこぎをして夏道に戻った。1180mで再び雪が現れ、ここから先は雪も繋がっているようなのでスキーに切り替える。
 今日のメンバーは柴◯さんチームが50〜60代の6人でうち女性が2人。こちらは自分と黒◯くんだが、唯一20代の黒◯くんは息子のような年代で一人浮いているというか目立っている。登りを再開するとブヨがまとわりついて煩くて仕方ない。この時期は特に多くなるのだが、振り払ってもキリがないので自分は早々と諦めた。何箇所もかまれるが、この頃あまり痒くならないのは耐性ができたのだろうか。ほぼ夏道ルートで登っていくと上にヤブが見えてきたので、1430m辺りから右へ大きく回り込んでいくと水場だという。なるほど雪の下から冷たい水が流れていて喉を潤す。唐獅子平非難小屋手前はヤブだろうとのことで、以後も夏道ルートには戻らず登っていく。屏風岩の北側の急斜面には大きなクラックが入り、ちょっとスリリングなトラバースを味わう。
 山頂直下の大斜面が近づいてきたところで、水場だということで長めの休憩を取る。柴◯さんは水場を知っているので、500ccしか水を持ってこないのだという。自分は2リットルも担いでいるというのに。それにしても臨機応変なルート取りや水場のことなど、さすがに百戦錬磨の柴◯さん達であり、感心することしきりである。大斜面の急登はキツイので各々のペースで登っていく。驚いたのはUさんで、淡々としたペースは速くは見えないのだが、黒○くんも自分も付いていくどころか還って離されてしまう始末。腰が軽く曲がっているのでご年配のように見えるのだが、聞くと実際の年齢も70歳近いのだというから驚くしかない。自分はまだまだなのだということを再認識。しかも、60歳オーバーのGさんも我々を寄せ付けない速さで、トップで登って行ってしまった。まったくなんて人達なのだろう。さて、各々のペースで七高山に到着。多くの登山者やスキーヤーで賑わっているが、多くは祓川から登ってきた人達だろう。いちおう我々も山頂を踏んでから昼食にする。素晴らしい天気で遠くの山々を眺めていると、しみじみと山スキーの素晴らしさを感じる。今日で今シーズンの板納めとするのが名残惜しいほどだ。
 ゆっくりと休んだ後は待望の滑降。山頂からの大斜面はまだ縦溝もできておらずフラットだ。思い切り飛ばしていく人、優雅にターンを楽しむ人、それぞれの滑り方で楽しむ。ほぼ往路をなぞって滑り降りていく。登りとは違って下降はあっという間だ。徐々に縦溝が大きくなってくるが、お構いなしに滑っていく。1180mでスキーを担ぐと、夏道どおりに登山口まで下山した。振り返ると鳥海山が見下ろしていた。これにて今シーズンの山スキーも終了。雪不足で思ったように滑ることは出来なかったが、その分も含めて来シーズンには期待したい。(K.Ku)

概念図


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