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No5736
西吾妻山・二十日平
2035m標高点
山行種別  山スキー
にしあづまやま・はつかだいら 地形図

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山行期間 2018年1月7日(日)
コースタイム グランデコ駐車場(8:00)-第4高速クワット終点(8:40)-西大巓(10:10)-西吾妻避難小屋(10:50,11:15)-西吾妻山(11:30)-グランデコスキーセンター(13:40)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
西大巓へむけ樹林帯をラッセルする 偽ピークをのぞむ登山者 雲海をこえ樹氷の中を進む
もう少しで西大巓 西大巓から西吾妻避難小屋へ登り返し途中の樹氷 西吾妻避難小屋の出入りは2階から
西吾妻山の山頂で折り返しのパーティと集合写真 中ノ沢の徒渉点はまだ雪が少ない 沢を渡って最後の登り

行動記録
 年末に大雪が降ったので時期としては少し早かったが二十日平を滑る計画をたてた。二十日平コースは、私は昨シーズンに北海道に戻ってしまったNさんと来ており1年ぶり、Wさんに至っては3年ぶりとなる。
 二十日平へは天元台から西吾妻山へ向かうルートと、グランデコから西大巓を経由して西吾妻山に入る2つがある。今回はグランデコから西大巓を経由し西吾妻山から二十日平、グランデコに戻る計画を立てた。グランデコではオープン後にコース内を歩行することを禁止しているたため、ゴンドラ、クワットを乗り継ぎゲレンデトップから入ることにした。
 グランデコは、今年よりチケットセンターなどのレイアウト変わり吹き抜けの大きな通路が囲われて風が当たらなくなった。チケット売り場は出入口左側へと移動をしている。中に入らなくても登山届けを出す事が可能となった。リフト券なのだが9回券で4100円、1回券が520円なので西大顛へと行く際は1回券を3枚必要とするので、人数が多い場合や次回来る予定があるときは9回券(シーズン中使用可)を購入したほうがお得である。
 まずは、西大巓へとむかう。西大巓だが今季2度目の登山なのだが12月は上部のクワットリフトが動いてなかったためゲレンデを歩いのだが、1月ともなると積雪も増え全面滑降できるようになりリフトも全稼働しているのでリフト終点(約1580m)から目の前にある登山道に入ることが出来る。
 シールを張り準備をしていると登山者が上がってくる。後発別パーティのSさんグループに連絡を入れるとまだゴンドラで移動中との事なので待たずに出発する。今の時期だと西大巓まではスノーシューのトレースが多い。スノーシューの跡は歩きにくいので新たにラッセルして西大巓へと向かう。最初はくるぶし程度のラッセルだったが、偽ピーク付近までくると徐々に深さを増す。偽ピーク手前からを左入り徐々に高度を上げながらトラバースして南面のオープンバーンに出る。1900m付近より木々が太く大きい樹氷になり通称樹氷モンスターと呼ばれている。なお、天元台ゲレンデ付近で見られる樹氷は形が違い天元台側は通称歯ブラシ樹氷と呼ばれている。その樹氷モンスターの中を歩き西大巓(1981m)へと着く。頂上では西吾妻避難小屋(1982m)の位置をGPSと地図にて確認しGPSにお互いに登りかえしポイントを落としシール付けたままコルへと降りる。西大巓より西吾妻避難小屋へ行くには、登り返しがありシール付けたままで進んだが、シールをつけたままでの滑降に自信が無い人や時間がかかっても快適に滑りたい人は覇がした方が良いだろう。
 本日は、西吾妻の山域にしては天候が安定している。気持ちよく滑走し、登り返しをしているときに振り返って西大巓を見る後発パーティの3名が滑走してくる。おそらくSさんグループ゚だと思われるが、まだ離れているので待たないで先を急ぐ。登り返しは、西大巓よりもさらに多くの樹氷の中を歩く事が出来る。ただし、うねりがあり、ツリーホールも多いので注意しながら進み避難小屋へと着く。
 避難小屋の1階は、まだ雪に埋まっていなかったが入口の戸は開かないので鉄梯子を使って2階へとあがる。不安定な状態で入口のドアを開けないといけないので高さもあって少し怖い。本日、避難小屋1番目のお客が自分たちのようだった。少し早めの昼食をとっているとSさんグループが小屋に入ってきた。互いに談笑してから、お先に西吾妻(2035m)へと向かう。西吾妻山頂付近で二十日平へのルートを確認しているとSさんグループ゚も追いついてきた。西吾妻山からグランデコへもどるSさん達とはここでお別れである。
 西吾妻より二十日平までは、ふかふかの深雪で膝ぐらいまで埋まってしまうが、雪が軽いので気持ちよく樹氷の中を滑り降りる。それも二十日平へ着く頃には水分を多く含んだ雪へと雪質が変化する。二十日平から渡渉点をどこにするか話し合った結果、少し滑る距離を伸ばしたいので二十日平の東川から西側へ滑り込む形で渡渉点へ降りることにした。標高が高ければ渡渉も安全ではあるのだが渡渉後に滑るルートを考えるとゲレンデ゙付近の渡渉点が結果的には楽だと思う。今回は、2人のパーティなので先行者と地図を確認し同じ場所に目標のGPSピンをお互いに落としWさん、私の順で思い思いに滑走し、ピン付近でもう一度集まりまたピンを落とすの繰り返しで渡渉点を目指した。二十日平より下はずっと水分を多く含んだ雪で面白みは無いのだがツリーランを楽しみながら渡渉点へと移動した。
 渡渉点では、まだ時期がやはり早かったのか沢が雪で埋まっていない。予想はしていたもののどう渡ろうかと思案し、岩の上に雪があるのでまずは慎重にWさんが中央まで渡る。その先は板を付けたまま渡渉するのは困難と判断し対岸へ板を投げ動きやすい格好で対岸の岩へ飛び移る。少しだけ足元の雪が崩れてしまったが上手く渡ることができた。次に渡渉する私も同じように中央で板を脱ぎ渡渉をするのだが先ほどWさんが渡渉の際に崩れた箇所が完全に落ちて沢へと落ちてしまった。水量はくるぶし程度で思いのほか冷たくはなく、垂直に落ちたのであまり問題はなかったが後ろ向きに落ちていたら大変だったと思う。ブーツに水が入ってしまったが水温も低くなく、ゲレンデもすぐなので我慢しよう。沢を越えるとゲレンデは少しの急坂があるのだが深雪でいくら踏み固めても固まらない。最後はツボ足で斜面を登りゲレンデに出る。ゲレンデからスキーセンターまでは10分もかかない。インフォメーションに下山報告し本日の二十日平は終了となる。
 山で冷えた体を温める為に日帰り温泉に入りたいのだが裏磐梯では、あまり日帰り温泉で入れるところがない。ホテルグランデコ(16:00まで1000円)休暇村(16:00まで 800円)香の湯(20:30まで 700円)など他にもあるのだがいずれも入浴料も若干高めただ。帰りのルートから離れないで入るとなると田部井さんの磐梯沼尻高原ロッジ500円や中ノ沢温泉の西村屋500円、沼尻勤労者保養センター「ぼなり」600円などがある。(T.K)

概念図

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