3月4日(日)は12時までに帰宅という制約があり、地元の不忘山に登ることにした。こんな時はもちろん単独だ。ただピストンするだけでは面白くないので、権現沢源頭の滑降とコガ沢の状況確認を目的にすることにした。白石スキー場の駐車場は朝早いのに続々車が来るので聞いてみると、今日はアルペン大会とのことで納得。センターハウスはまだスタッフがいないが、カウンターに登山届を置いてスタートする。
今日はいつもの右から東尾根ルートではなく、左からAコースを登ることにした。コース整備中の圧雪車を横目に端っこを登ってゲレンデトップへ。山へ入ると相変わらずヤブっぽいが、積雪が多い今季はかなりましな方だ。ヤブ地帯を抜けると直登ルートを取る。先行者はいないようだ。快晴で雪山と青空が眩しい。少し風はあるが気温が高いのでちょうど良いくらいだ。予報では下界は20度近くになるらしく、その意味でも午前中勝負が望ましい。雪が固く歩きやすいので2時間ちょっとで山頂に到着。
スキーを担いで鞍部へと下り始めると風が強くなってきた。あおられて1度転倒したが目的の950m地点まで移動。振り返ると不忘山が男前に見える。シールを剥がして権現沢源頭を中央部へ進み、まずは試しに1本滑ってみる。風に叩かれ堅く締まった雪面だが、気温上昇と日光で表面がほどよく緩み始めてまずまずの感触。思ったより快適な滑降が出来た。気をよくして登り返すことにした。2本目を滑り(1回転倒)そのまま権現沢なりにくねくねと降りていく。
途中では不忘山の北斜面から雪崩れている箇所もあった。油断ならない。気温が上がったせいか、所々ストップスノーでブレーキがかかりつんのめりそうになる。コガ沢の出合までは沢が口を開けている箇所は無し。しかし、コガ沢出合はいつものように口を開けていた。右岸をトラバースして通過するが、今日一番緊張する場面だ。権現沢とコガ沢
は何回となく沢登りをしているが、毎回違う表情を見せてくれる。気温のせいだろう主に右岸から雪まくりが数え切れないほど落ちている。沢を滑り降りていくと、沢はあちこち口を開けるようになる。主に右岸をトラバースして避けるが、左岸に移って穴を避ける時もある。950m地点でシールを貼って少し登るとゲレンデは近い。センターハウスで下山報告して昼前には余裕で帰宅できた。(熊)
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