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No5816
月山・姥ヶ岳
1979.8m一等三角点峰
山行種別    山スキー
がっさん・うばがだけ 地形図

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山行期間 2018年4月22日(日)
コースタイム
志津(5:30)→ネイチャーセンター(6:00)→標高1,250m地点(7:13,7:25)→リフト上駅(8:02,8:08)→月山(9:52,10:15)→千本桜(10:28)→清川橋(10:58,11:30)→念仏ヶ原避難小屋(12:15,12:25)→小岳(13:20,13:31)→赤沢川二俣(13:43)→ネコマタ沢源頭(14:13)→大森山コル(15:13)→大森山頂(15:46,16:10)→林道(16:33)→朝日台(17:10)→小学校跡(17:30)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
志津の夜間通行止めチェーンを跨いでスタート 石跳川沿いを歩く リフト下駅を見下ろす
修復工事中の8番支柱リフト T田さんとはここまで 月山西面を登る
途中からスキーを担ぐ 山頂で葉山をバックに 広大な東面の滑降
千本桜へと下降する 千本桜の上にて 立谷沢川へと滑り込む
立谷沢川沿いに下降する 清川橋は雪に埋もれている 念仏ヶ原を進む
頭が出ている念仏ヶ原避難小屋 2階入口がやっと出ている 小岳山頂をトラバース
沢筋を滑り降りる 赤沢川二俣を過ぎてシール装着 ネコマタ沢上部はズタズタ
ネコマタ沢中間部は快適斜面 尾根の北側斜面をトラバースしていく 大森山はツボ足で登る
山頂に到着 最後の登りを終えたメンバー+Kさん 最終区間の林道歩き
いつもならゴールとなる朝日台 これは想定外 ゴールの旧肘折小学校が見えた

行動記録
 今年の月山肘折ツアーは15日に予定していたが、天候が芳しくないため1週間延期し22日に行うこととした。日程変更したことによりメンバーの都合で7人パーティーが5人となってしまったが致し方ない。ロングルートを多人数のパーティーなので、天候の判断はツアーの成否に直結するからだ。小屋などを利用して2日間でのツアーという考えもあるが、自分は軽装によるワンデイツアーがすっきりしていて好みなので、初めてツアーを行った2013年以来のやり方だ。実際に15日は雨模様だったので延期の判断は正しかった。22日に延期したことにより少し計画を変更した部分がある。今年は月山スキー場のリフトが雪の影響か1基傾いていて修復工事中であり、28日までは使えないのでリフト分を自分の足で登ることになる。問題は4月下旬まで夜間閉鎖(19時〜7時)となる志津温泉のゲートから姥沢駐車場までをどう解決(姥沢駐車場に車で上がるとツアー後に回収できなくなる)するかだが、昨年のようなヒッチハイク作戦はスキー場がオープンしていないのであまり期待できない。そのため15日の計画では全員がジャンボタクシーで上がろうと考えていたが、延期したことにより考えを変えた。志津温泉のゲート前から歩いてしまうことにしたのだ。このためさらに距離と標高差が追加され、リフトが利用出来る場合と比べると距離で5.1キロ、標高で実に770mのプラスとなり、この部分だけでも半日ルートほどのボリュームがある。参加メンバーの体力について考えてみたが、月山越えまでの登りでペースを抑えぎみにすれば大丈夫だろうと判断した。無茶と挑戦の狭間に可能性の糸を繋いでいく脳内トレースは、ツアー責任者として楽しくも緊張感のある作業である。
 21日は午後に自宅を出発し村山駅で千葉から移動してきた薄○さんを乗せると、福島からの2人と道の駅で合流し肘折に向かう。これまでは朝日台に車をデポしていたのだが、今回は500mほど手前の旧肘折小学校にデポすることにした。雪があるので大丈夫だろうとの判断だ。取って返すと道の駅にしかわへ70キロのドライブ。今日はハーフマラソンに出場し明日は月山山頂まで同行するT田さんと合流。宴を張っているとM崎さんも到着しさらに賑やかになった。適当なところで切り上げて道の駅併設の温泉に入り就寝。
 22日は4時起床で志津へと移動。ゲート前に車を停めると計画どおり5時にスタートしチェーンを跨いで歩き始める。10分ほど歩いて雪に乗りシール歩行に切り替え、ネイチャーセンターを経由して石跳川沿いに歩いていく。斜度がないのでピッチが上がりがちだが意識的にペースを抑えるようにする。何しろ長丁場なのでペース配分が重要になるのだ。朝から空気が暖かく気温の上昇を感じさせる。石跳川を離れて姥沢へと登り、リフト下駅を見下ろす標高1,250mの小尾根に出てひと休みとする。後方には朝日連峰の山並みが眩しい。志津のゲートが開いて登ってきた車が姥沢駐車場に入り始めてきたのが見える。沢ルートでリフト上駅まで登ると、今日はここまでにすると言うT田さんと別れる。
 月山の西面は結構黒いところが多い。やはり今年は雪解けが早いのだろうか。西面はアイスバーンのことも多いのだが、今日は気温も上がり緩んでいて登りやすい。斜面を見上げると我々より先行するのは1人だけのようだ。ほぼ夏道ルートで登っていくと雪が無くなり、スキーを担いで露出した夏道を登る。涌○さんが足がつりそうということで少し遅れ気味だが、山頂にさえ到達できればあとは何とかなるだろう。やや風が強いが月山としてはさほどではない。スタートから4時間半弱で山頂到達。全員の到着を待ちシールを剥がすと滑降だ。昨年はガスで思い切り滑ることができなかったが、今日は青空に真っ白な大斜面が眩しい。千本桜の方には向かわなければならないが、それまではどこでも好きなように滑ってくれという感じだ。新雪が少し残っているので所々ブレーキがかかるが、それでも素晴らしい斜面にメンバーからの歓声が止まらない。斜面をスキーで登って来た単独男性がいたので聞くと、念仏ヶ原避難小屋に泊まってのピストンとのこと。肘折までの縦走パーティーも泊まっていたらしい。千本桜の上のダケカンバ手前でパーティーをまとめる。この先は千本桜から立谷沢川へと急斜面の滑降となる。
 千本桜急斜面の肩に入るクラックをクリアして斜面に飛び込む。爽快感に酔いしれて滑り降りていくと、途中にクラックがありちょっと驚いたが問題なし。この立谷沢川へと下降する斜面にトレースを見たことはこれまでなかったのだが、今回は複数のトレースが確認された。立谷沢川へ降りると沢沿いに下降し、雪に埋もれた清川橋の下流で渡ると昼食休憩。メンバーの顔を見ても特に問題はなさそうだ。時間もぴったりと計画書どおりに順調である。沢から水を補給したかったが足場が悪くて断念しザラメ雪を詰める。しっかり30分休むと念仏ヶ原へは150mの登り。ここからしばらくシール歩行が続く。月山を背中に念仏ヶ原を歩いていく。いつもながら振り返り見る月山の眺めが素晴らしい。やがて頭を出している念仏ヶ原避難小屋に到着。昨日の宿泊者の宴の跡だろうか小屋前には雪のテーブルが残っていた。いつもはここで全行程の約半分という感じだが今回は6割以上というところだ。いずれにしてもここからが後半戦となる。スタートから7時間ほど経過しメンバーにも少し疲れが出始めているが、気力は十分で今のところ問題はない。森○さんなどは余裕があり飄々としている。
 小屋から先は尾根を辿り沢に下りたりとアップダウンがあり、ルートファインディングが必要になる。1,199m小ピークを越えて小岳へと歩いていると向こうから誰か歩いてくる。近づいて声をかけると昨年南屏風で一緒になったKさんだった。木曜日に月山から1,199m小ピークまでピストンしたので、今日は肘折から1,199m小ピークまでのピストンとのこと。合わせて月山肘折のピストンというわけだ。60台後半にしてこのバイタリティーは素晴らしい。自分もその年齢でパフォーマンスを維持できているだろうか。小岳でシールを剥がし沢筋を滑り降りていくと赤沢川の二俣だ。またシールを貼って登っていると、Kさんが早くも折り返して追いついてきた。後半のハイライトとなるネコマタ沢源頭だが、上部はクラックが大きく崩れていて滑降は出来ない。しかし、少し尾根を降りると先行トレースが沢に入っていたので追うと何とか滑り込めそうだ。急斜面のクラックをトラバースしてクリヤすると沢に入ることができた。山スキー歴の浅いメンバーも頑張って付いてきた。二俣まで200mほど滑り降りると沢の左岸尾根へと今日4回目のシール登高だ。尾根からは左側をなるべく高度を下げないように滑っていく。途中で大きいザックの男女のテレマーカーがいたので聞くと、清川橋付近でテン泊しての月山肘折なのだという。何か今回はやたらといろんな人に会うものだ。
 最後の登りとなる大森山はツボ足で頑張る。自分も結構足にきているので途中でトップを鈴○さんに代わってもらうが付いて登るのがやっとだ。計画より少し遅れて大森山に到着。念仏ヶ原小屋泊のパーティー6人が休憩中だった。待っていると足が痙攣している涌○さんとサポートの森○さんが登ってきた。涌○さんよく頑張った。途中から一緒の行動となったKさんと共に記念写真に納まる。あとは肘折へと下るだけだ。大森山の急斜面を下り林道へと入る。林道ショートカットの急斜面ではKさんがキレッキレのターンを披露してくれた。今回は朝日台に到着して終了とはならない。旧肘折小学校までが残っているので板を外して道路を横断し滑り始めると、また道路があり板を外す羽目に。予想外だったが仕方ない。後半で遅れたので予定より時間がかかったが、17時30分に無事旧肘折小学校に到着した。月山肘折のスキーツアーとしてみれば、志津のゲートから旧肘折小学校までは通常考えられる最長ルートであろう。最後まで頑張ってくれたメンバーの健闘を称えるとともに感謝したい。肘折で入浴し慌ただしく食事を済ませると薄○さんは新幹線に飛び乗った。我々は志津へと向かい現地解散すると各々の車で帰途についた。全員明日は仕事である。長い1日は帰宅するまで続くのだ。
※肘折温泉の旅館に泊まって翌日姥沢まで送ってもらうグループがいることは知っていた。宿泊代はかかるが楽で温泉も楽しめる効率の良い方法とは思っていたが、人数がある程度いないとダメだろうと思っていた。今回のツアー後に他の記録も見ていたところ、4人で宿泊して姥沢に送ってもらっている記録を見つけた。その人数で可能なら来年以降は考えてみようかなと思う。(熊)

.概念図


.ルート図 登り=赤 下り=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、 第353号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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