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No6083
富士山(富士宮口)
3775.5m二等三角点峰(剣ヶ峯 3776m標高点)
山行種別    山スキー
ふじさん 地形図

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山行期間 2019年5月19日(日)
コースタイム
富士宮口(5:34)→六合目(5:57)→新七合目(7:08)→七合目(8:06)→八合目(9:06)→九合目(9:53)→九合五勺(10:43)→富士宮口頂上(11:48)→剣ヶ峯(12:36)→富士宮口頂上(13:20)→六合目(14:45)→富士宮口(15:03)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
富士スカイラインを富士宮口へ 標高2,400mの登山口五合目 歩き始める
六合目(2,490m)の小屋へ 雲海荘と宝永山荘 小屋の上から雪渓が繋がる
アイゼンを装着して登る 加○さんと藤○さんはシール登高 所々で雪が切れる
右手には宝永山 天気が良くなってきた 新七合目(2,780m)付近
一直線に登り続ける 7合目(3,010m)付近 シールで登ってきた加○さん
斜度は30数度程度 八合目(3,250m) にある富士山衛生センター 元気な女子2名
九合目(3,400m)万年雪山荘で休憩 九合五勺(3,550m) 付近 あとひと頑張りだ
最後の登り 山頂に到着した薄○さん 剣ヶ峯に登る
剣ヶ峯からお鉢へのシュプール 全員+結○くん 滑降ポイントまで下る
雲海に飛び込むような感じがする 菊○さん 池○さん
雲海の眺めが素晴らしい 藤○さん ○島嬢
ワタクシ 新7合目まで下降した ガスがかかってきた
6合目に到着 スキーを担いで下山 お疲れ〜

行動記録
 富士は日本一の山〜♪なのだが、自分はまだ登ったことがなかった。山登りを始めて11年目になるにもかかわらずだ。その気がなかったわけでもないのだが、あえて機会を作らなかったというほうが正しいだろう。いずれ登ろうとは思いつつも、シーズン中の喧騒を想像してしまうとモチベーションも湧かず億劫さばかりが先に立つ。さりとて冬富士にトライするような度胸も気持ちもない。実は息子を誘ってみたことはあるのだが、行かないとあっさり蹴られてしまった。そんななか、先日の月山肘折ツアーに参加したちば山の会の2人から、富士山でスキーとのお誘いがあった。この機会を逃せば次はあるのか?となれば行くしかないとばかりに覚悟を決め、声をかけると4人が手を上げてくれた。登るのは富士山南斜面の富士宮ルートだ。富士山登山ルートの中では登山口の標高が最も高い。富士宮口頂上までは標高差1,332mで片道距離4.3kmとのことで、数字的にはそれほどでもないように思える。しかし、富士山山頂の気圧は平地の3分の2ほどになり高山病になる人もいる。高山病は個人差が大きくて体力や年齢・性別は関係ないようだ。自分のこれまで登った最高峰は3,193mの北岳であり富士山の標高は未経験だ。○島・藤○の2名も初めての富士山登山となる。ついでに言えば菊○さんは40年ぶりくらいに登るのだという。とにかくリーダーからは高度順応のためにも、体調を見ながらゆっくり登るとのありがたいお言葉をいただいた。
 土曜日17時に白石発。福島で○島を乗せて一路富士山へ。トイレ休憩一回だけのロングドライブ。須走インターを降りるとすぐ道の駅すばしり到着。ちば山の2人のテント脇にこちらもテントを張る。23時半ころ就寝。翌朝は3時15分頃に起床。食事にテント撤収と慌ただしい。4時過ぎに出発、途中コンビニに寄ってから富士山スカイラインで富士宮口に向かう。麓から見る富士山はやはり大きい。あの斜面を滑るのかと思うと緊張感と期待感が湧き上がってくる。5時頃五合目駐車場に到着し、登山口から100mと離れていない場所に駐車。準備している人、スキーを担いで歩いている人など、普通の登山口の雰囲気。予想以上に登山者が多いことに驚く。準備していると我々が登ることを聞きつけた結○くんが登場し以後行動を共にすることになった。登山口のバリケードを乗り越えて出発する。すぐ表口5合目標高2400mの表示板がある。既に雪はところどころに残るのみでスキーを担いで歩く。
 六合目の小屋に到着。小屋の上からは雪が繋がっているので6人はアイゼンを装着する。残る加○・藤○の2人はシール登高を選択した。まだ雪が固いのでしっかりとアイゼンを効かせて登っていく。雪が切れることもあり地面と雪の上を交互に繰り返す。シール登高の2人は雪を繋いで少し離れたラインになった。上を見ると点々と大勢の登山者が見える。リーダーはペースを抑えてゆっくり登っていく。登り始めて1時間半ほどで新7合目(2,780m)付近を通過。下を見ると高度感はあるが雲海に覆われて見えない。徐々にバラつき始めたパーティーを休憩ポイントの度にまとめて登っていく。菊○さんが何やらやっていたので聞くと40年物のアイゼンが壊れたとのこと。以後菊○さんは片足アイゼンでの登高となる。
 八合目(3,250m) にある富士山衛生センターに到着。自分としては未経験の標高となった。これ以降は各自のペース差が大きくなった。藤○さんが遅れだしたが、意外やリーダーがそれ以上に遅れだし最後尾となった。待たないで山頂へとのリーダーの指示により各々登っていく。九合目になると標高のせいか少し頭痛がしてきた。最後の急斜面は呼吸を整えて一歩一歩登る。やっと富士宮口頂上到着。スタートから6時間以上と概ね計画通りのタイムだが、自分としては5時間ほどで登れると思っていたのでちょっとガッカリ。標高を上げるに従いペースは明らかに遅くなったので当然といえば当然。最近の体調と年齢を考えればまずまずと思うべきだろう。それにしても山頂にはいろんな人がいる。外人さんも結構多い。平地と同じような軽装のトレイルランナーも目立つ。彼ら彼女らはアイゼンもないトレランシューズで登り、半分滑るようにして下山していくのだから驚く。さらにはコスプレイヤーまで登ってきた。いやはやここはどこ状態である。
 一息ついてから剣ヶ峯に登る。日本最高地点ということで人並みに満足。斜面にはシュプール多数で火口のお鉢へと滑っている人がいる。自分も滑ってみたいがお鉢の底から登り返す気力はもうない。遅れていた藤○さんも無事剣ヶ峯に登頂。これで初富士山の3人とも無事剣ヶ峯まで登頂成功となった。富士宮頂上に戻るとリーダーも到着していて合流し全員がそろった。下山でのスキーは爽快のひと言。まるで雲海に飛び込んでいくようなロケーションは最高である。斜面も急すぎず緩すぎず程よい一定の斜度で続くので滑りやすい。ツボ足の登山者やスキーヤーも多いので斜面は荒れ気味だ。しかし我々はそんなことは構わずに板を走らせる。一度スキーを外しただけで、ほとんど雪を繋いで滑り降りることができたのは上出来の部類だろう。
 新七号目でひと息ついているとガスがかかってきたが、視界はあるので六合目まで下降する。小屋裏で全員そろうとスキーを担ぎ登山口まで下った。車に乗ると小雨になってきたので、本当に良いタイミングで下山することができたと思う。今回は天気も雪も好条件だったといえる。風もなく穏やかな天気に恵まれた。頂上が近づくにつれ調子が悪くなったリーダーだが、やはり高山病だったようだ。以前登った時は大丈夫だったというが体調により一概には言えないようだ。それにしても素晴らしいロケーションでの滑降は病みつきになりそうだ。できれば来年もまた滑りたいと思わずにはいられなかった。(熊)

.概念図

.ルート図 往路=赤 復路=青.
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平30情複、 第400号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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