午後から不忘山へ山スキー。地元だからできる半日登山である。とはいえ山頂を踏みたかったので、時間と体力を考えてリフトを2本乗る。ゲレンデは先日の雨であちこち土が見えていた。明日も雨が降るようでどうなるのか心配。
第3リフトは知り合いのスタッフで「今から?」と声がかかる。もちろんと答えてシールを貼ると歩き出す。今シーズン初めての不忘山。いつもだったら既に何度も来ている頃だが、あまりにもの小雪に気が向かなかったのだ。普通の年でもゲレンデトップからはしばらくヤブがうるさい。特に小雪の今シーズンなので覚悟して樹林の中へ踏み込む。すると意外やそれほど苦労することもなく歩くことができる。ヤブが酷いだろうと覚悟していた割にはそれほどでもない。少しでもヤブを避けるには斜面の肩をトラバースするように歩くのがコツ。それでも進路は細かく右に左に灌木を避けながら歩く。なぜか右足のふくらはぎに痛みがあり調子はイマイチ。ゆっくり休み休み登り1時間50分ほどで山頂に到着した。
以前は軽く1時間20分で登ったのだが。仕方ないふくらはぎと年齢だなと自分を慰める。貸し切りの山頂では予報とは裏腹にほぼ無風。貸し切りの山頂でゆっくりと眺めを楽しむ。南屏風岳の東斜面は雪こそ少ないものの、滑降には問題なさそうに見える。滑るなら好条件の今日がチャンスだったかもしれない。午前中用事があったのが残念。山は逃げないがチャンスは簡単に逃げてしまう。どこか自分の人生のよう。下山するころには日中は緩んでいた雪が固くなり始めてきた。モナカ雪でスキーが回せずまったく滑りにならない。どのみちヤブなのだが、つまらぬ怪我をしないようゆっくり下降する。標高が下がると今度は腐れ雪に悩まされる。こんなに何度も転倒したのは久しぶりだ。おそらく歩いたほうが早く下山できた感じがする。最後は誰もいないゲレンデを滑って終了。山頂から1時間20分もかかってしまった。とにかく異常な今シーズン。スキー場に未来はあるのだろうか。(熊)