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No6267
源太ヶ岳 1545m標高点
山行種別  山スキー
げんたがだけ 地形図

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山行期間 2020年2月20日(木)
コースタイム 奥産道ゲート(8:37)→丸森川取付点(9:05,9:12)→1146m標高点(9:50)→休憩標高1390m(10:57,11:05)→源太ヶ岳(11:49,12:08)→休憩(12:28,12:49)→1146m標高点(13:13)→奥産道取付点(13:32)→奥産道ゲート(13:40)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
奥産道ゲートから歩き始める 前日のトレースだろうか 丸森川を過ぎたら奥産道から斜面に取り付く
程よい樹間の中を登っていく 徐々に勾配が増してくる 1146m標高点のヤセ尾根を通る
振り返ると岩手山が綺麗に見える 次の斜面に取り付く 急登を越えると歩きやすい緩斜面になる
源太ヶ岳が近くなってくる 源太ヶ岳東斜面のオープンバーン 右を見ると先月登った茶臼岳も見える
北尾根から山頂を目指す これから先がアイスバーンに変わった 源太ヶ岳山頂から見る岩手山
真正面に見える三ツ石山 帰りは北尾根左側を下った オープンバーンもあって滑りやすい
大深山荘からのトラバース道付近を滑る 標高1400m辺り こんな滑りやすいオーブンバーもある
気持ちよく高度をさげる 奥産道へ降りる あっと言う間に奥産道のゲートに着いてしまった

行動記録
 以前から滑ってみたいと思っていた源太ヶ岳に登ることになった。前日19日は移動日だったのでお昼から丸森の1111m標高点ピークを滑った。18日火曜日に降雪があり、昨夜にも少しの降雪があったので雪の状態は良いのではないかと期待した。
 奥産道(奥地等産業開発道路)ゲートまで来ると岩手県警のバスが止まっている。どうも山岳救助隊の訓練と重なってしまったようだ。車を奥産道ゲートの手前に止めさせてもらい、山岳救助隊が準備をしているうちにゲートを越えて除雪されていない奥産道へ足を踏み入れた。前日のものだろうか微かにトレースが残っていた。
 先日に続き青空が広がり風も無い。丸森川を渡ったところでジャケットを脱いで体温調整していると、県警の山岳救助隊が追いついた。取付点で休憩をとっていたので何処まで行くのか訪ねたところ、今日は大深山荘で泊まると言う。大深山荘に向かうには我々と同じコースを取るか、小畚山を経由するしか無い。気を遣って先行をためらっていると、お先にどうぞと言われたので斜面に取り付いた。小沢状のところに小さな赤布があるのでルートであることがわかる。前日のトレースが雪に埋もれているものの微かに残っている。雪も軽くラッセルも苦にならない。斜面をジグを切りながら夏道のある尾根に向かって登っていく。ほどほどの急斜面だが樹間も空いているので下りが楽しみだ。
 徐々に勾配が増し、取り付いて40分ほどで1146m標高点の夏道の尾根に上がった。ヤセ尾根を抜けると急な登りになる。夏道沿いに登っても良いのだろうが、斜面の右寄りを120mほど高度を上げると緩斜面になる。オオシラビソの樹林帯だが上部の湿原から流れてくる小沢があるためだろうか適当に樹間が空いていて歩きやすい。
 風を避け標高1390m地点で休憩を取ってジャケットを着込んだ。正面には源太ヶ岳の東斜面が立っている。ここから上は無立木のエリアになる。右に大きくカーブし北尾根へと向かう。夏道は東斜面に付いているのだが,過去に雪崩事故が起きたこともあった、源太ヶ岳に登るには今では皆さん北尾根を使っているようだ。
 北尾根東側の無立木のバーンを登って山頂を目指そうとするが、アイスバーンで歩きにくい。右に寄ると樹林のうねりがあるものの雪が柔らかくて登りやすい。山頂には11時49分に到着した。気温は低いものの風も弱くジャケットを着ているぶんには寒さも気にならない。山頂からの眺めは360度の大パノラマで、何も遮るものが無く八幡平、茶臼岳、岩手山、三ツ石山などが見渡せる。
 シールを剥がして滑降に移る。東斜面のオープンバーンも魅力的で雪質が良くて安定していれば問題無いだろうが、今日は無理をしないで北尾根を下ることにした。北尾根の左側の背の低い樹林を縫うように滑る。思ったより雪が柔らかいので滑りやすい。所々オープンバーもあり快適にターンをしながら高度を下げる。途中で休憩していた県警の山岳救助隊とスライドする。彼らも同じルートで登ってきたようだが、トレースは2本あり、しっかりとラッセル訓練しながら登ってきたようだ。
 北尾根からオープンバーンを下り、登ってくるときに休憩した標高1390m地点で昼食休憩をとった。風を避けると温かい感じさえする。日差しがあるので雪は多少重くなってきたのだろうが滑っていては気にならない。快適に滑ってくれる。ところどころにオープンバーンもあって結構楽しめる。
 緩斜面から急斜面に滑り込み高度をさげると夏道のあるヤセ尾根になる。末端で登ってきた自分たちのトレースと県警の救助隊が登ってきたトレースとに分かれた。山岳救助隊が登ってきたルートも興味があったので、左寄りに下ってみた。結果としては登ってきたルートの方が樹間も広く、滑るには良い感じがした。かと言って県警ルートも滑って特に問題となるような所もなく順調に高度を下げて奥産道の取付点には13時32分に戻った。
 奥産道は大人数で踏んであるので良く滑ってくれる。30分ほどかかって歩いてきた道も10分とかからないでゲートまで戻ることが出来た。コンパスと会の山行管理者に下山報告をすませて山行を終えた。源太ヶ岳の所要時間は昼食休憩も含めて我々カメチームで5時間ほどだった。雪が軽かったこともあるだろうが、条件が悪くてももう1時間ほど多めに時間を取れば問題無く行けると思う。今年の雪の量でも快適に滑ることが出来きたので、例年であればもう少し早い時期でも入山は可能だと思う。機会があればまた訪れてみたい。(和)

概念図

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傾斜量区分図(雪崩)
トラック 往路=赤 復路=青

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