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No6478
南屏風岳 1810m標高点
山行種別    山スキー
みなみびょうぶだけ 地形図

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山行期間 2021年1月9日(土)
コースタイム
白石スキー場(8:05)→ゲレンデトップ(8:48)→不忘山トラバース(10:40~10:54)→1,732mトラバース(11:06~11:30)→南屏風岳(11:42,11:56)→権現沢源頭滑降→登り返し(12:41)→昼食(12:44,12:55)→東尾根(13:24,13:31)→ゲレンデトップ(14:00)→白石スキー場(14:09)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
良い天気だ 東尾根を登る 雪はあと1mは欲しいところ
ガスがかかってきた 不忘山頂は見えている 不忘山の山頂を踏まずに北斜面をトラバース
南屛風岳はかすかに見える程度 アイハギの峰の手前
権現沢源頭をトラバース
小尾根に乗って稜線に登る 南屛風岳の山頂はほぼ視界なし 権現沢源頭の滑降
ダイナミックな滑りの菊○さん 権現沢を下降していく
沢が口を開けているのでここまでとした
トラバースして登り返す 東尾根に乗る 樹林の中を下山する

行動記録
 南屛風岳の東壁滑降の成否のカギは天候によるところが大きい。特に厳冬期は稜線がガスで覆われることが多く、週末スキーヤーがタイミングよくチャンスを掴むことは難しい。9日は予報によると天気が良く風も穏やかなのでトライしてみることにした。メンバーは3人だが全員東壁は何度も滑っている。その点では心配はないといえるが平均年齢は63歳である。こんな年齢のパーティーで東壁を滑ろうとする日が来るとは想像していなかった。これもまた時代なり。
 9日は朝から予報どおり天気が良い。自宅から見える南蔵王は雲もかからず稜線がくっきりと見えている。放射冷却もあり厳しい冷え込みだ。白石スキー場近くにある県道の温度計はマイナス14度を示していた。レストハウスで登山届を出してスタート。リフト運転開始前のゲレンデを登っていく。ほぼ無風でもありハイペースの菊○さんに引っ張られて早くも大汗をかく。ゲレンデトップに到着と同時にリフトが動き出した。樹林の中を登っていくと先行トレースがある。やがてスノーシューの単独男性に追いつき追い越すとトレースは無くなった。東尾根をブーツ程度のラッセルで登っていく。元旦に来た時よりは深くないし3人なので良いペースで登っていく。しかし徐々にガスが稜線にかかってきた。よくあると言えばあることだが、やはり朝テッカリ(朝のうちだけ晴れてその後曇ること)だったかとガッカリである。それでもいちるの望みをかけて先に進むことにした。
 不忘山は山頂手前から北斜面をトラバースした。山頂をカットできるので合理的だが、斜度が立っているのでガリガリの時は尾根を辿った方が安全だ。鞍部で稜線に合流すると雪庇のうねりが大きいが、スキーならそれほどの苦労もない。鞍部からアイハギの峰の1,732m標高点までは斜度があるのでスキーでは登れない。普通は担いでキックステップだが今回は権現沢源頭をトラバースすることにした。雪が比較的安定していると判断してのことだが、当然雪崩のリスクはゼロではない。少し時間がかかっても尾根を登ったほうが安全である。稜線に乗るとさらにガスは濃くなり視界は奪われた。右手にぼんやりかろうじて見える雪庇の先端から慎重に間隔を取りながら進む。10m程度の風があり寒気が厳しい。平坦になりこの辺りが南屛風岳の山頂だろうと思ったが何も見えない。当然東壁の滑降は無理なので引き返すことにする。
 往路のトレースを辿り権現沢源頭斜面に入る。視界はほとんどないが高度を下げると少し見えるようになってきた。滑らないで帰るわけにはいかないのでドロップする。雪面の凹凸が見えないので酔いそうだ。わずかに出ている枝などを頼りの滑降だ。雪煙を上げながらまるで自由落下のように舞い落ちていく。降下するにつれて視界も回復してきた。そのまま権現沢を滑り降りていくと沢が口を開けていた。まだ1月上旬なので埋まっていないのだ。ここを無理に通過しても下流でまた口を開けているのは間違いない。シールを付けて東尾根に戻ることにする。ついつい登りたくなるがあまり高度を上げずにトラバースしたほうが良い。40分ほどで東尾根に乗りシールを剥がす。下山の東尾根は枝がうるさく滑りにはならない。かなり下降してやっと少しスキーになるという程度だ。スキー場に戻ってレストハウスで休憩。ここは豚汁が美味いので食す。厳冬期はなかなかチャンスを掴むのが難しい南屏風岳だが、またチャンスをうかがうとしよう。(熊)

.概念図

.ルート図 ルート=赤
電子地形図(タイル)(標準地図)を加工して作成

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