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No6499
鉢伏山 1576.2m三等三角点峰
山行種別  山スキー
はちぶせやま 地形図

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山行期間 2021年1月23日(土)
コースタイム 国道121号・大峠トンネル喜多方側待避所(8:10)→1360mピーク(11:08)→鉢伏山(12:22,12:34)→休憩・標高1530m地点(12:42,13:08)→トラバース→尾根に戻り・標高1350m地点(13:40)→国道121号・待避所(15:32)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
国道の待避所に車を止めて取り付く 最初の急斜面はツボ足で登った スキーを履いて登り始める
ようやく緩斜面の登りになる ガスが出てきた ブナの樹林の中を登っていく
時折雲が切れて晴れ間が出る 再び急斜面を登っていく 幅広くジグを切りながら高度を上げる
1360mピークへの登り 競り上がった雪稜 1642m標高点の尾根に乗る
雪庇を右に見て鉢伏山を目指す 鉢伏山の山頂が正面に見える 振り返って日中ダムへの尾根を見る
山頂部を左川回り込む 鉢伏山に到着 集合写真
一旦飯森山方向へ向かう 飯森山が見える 30mほど下げて回り込む
ガスのためホワイトアウト 高度を下げると見通しが利いてくる どうしてもガスはつきまといすっきりとしない天気
尾根に戻るためにトラバースを続ける 雪は最悪だ ストックを折ってしまいプローブをあてがって補修する
またもやガスで見通しが悪くなる 何とか国道へと戻る スキーを脱いで参考を終える

行動記録
 鉢伏山は2年ぶりとなる。今年は雪が多いので快適な滑りを期待して計画した。天気の晴れは期待できないものの風もなく支障はなさそうである。大峠トンネル入口の待避所に車を止めて取付きの場所を確認する。除雪車が削った雪の壁が1.5mmほどの高さになっているが、何日か前の僅かな痕跡を頼りに取り付いた。しょっぱなからの急登の斜面に早くも汗が噴き出してきた。冬山ではなるべく汗をかかないように行動するのが鉄則であるがそうも言ってられず。とにかく高度を稼ぐしかない。
 残っていたトレースを辿るがジグの切り方が極端に短くかえって疲れてしまう。和○さんから尾根幅いっぱいに使ってなるべく幅広く取るようアドバイスされ、若干の雪の沈みは伴うものの途中からトレースは無視するようにした。登り出して1時間30分が過ぎた頃に熊○さんが追いついてきた。当初予定したいたコースが悪天のため、急遽我々の計画に合流したいと出発前に携帯に連絡を受けていた。それにしても我々の地点までわずか50分で追いついてきたわけで、ほぼ半分の時間で登ってくるのだから相変わらずの馬力である。
 ここからは当然熊○さんにトップを譲る。1360mピークまで登ってくると、だいぶガスが濃くなってきた。地図上の1462m標高点尾根には手前の雪庇を崩すようにして這い上がると鉢伏山の頂上がくっきりと確認できた。朝日連峰もはっきり見渡せたが磐梯山はわずかに見える程度である。このまま見通しが利いてくれるとありがたいのだが。
 大きく雪庇の張り出す山頂へと続く尾根を進み、鉢伏山を正面に左側から回り込むように高度を上げる。山頂には12時22分に着いた。ほぼ計画通りである。山頂でシールを外して準備を整えているとまたガスが濃くなってきた。飯森山方向に500mほど下り気味に移動し滑降地点を探る。ひと滑りしたところで足元が確認できないほどのガスで視界が遮られた。ガスが僅かでも切れてくれるのを期待して斜面の途中で昼食とした。
 風がないのでなかなかガスが切れてくれない。しかたなく前回のログデータを頼りにトラバースすることにした。大雪庇下の急斜面を通過するので気持ちの良いものではないが、見えないだけ気にならないですむ。トラバースを続けていると一瞬ガスが切れた。喜びもつかの間、再びガスに覆われてしまった。
 1360mピークの下に回り込み登ってきたトレースに合流する。ここからはトレースを大きく外さない程度に滑り降りるだけである。ところが、ここからが自分にとっては地獄の始まりだった。表面の雪が硬く板が曲がってくれないのである。アイスバーンとも違いモナカほどでもないバッドな状態で、傾斜が緩いならまだしも急斜面の中、転倒の連続である。これほどの悪いコンディションは経験したことがなく心まで折れてしまいそうだった。それでも経験豊富なメンバーはさすがである。良い勉強にはなったが二度と経験したくないものだ。後で同日・翌日の別の会員の記録を読むと山域によっても違うと思うが同様の現象が発生していたことから同じような気象条件であったようだ。悪戦苦闘しながら駐車地点に戻ったのは15時30分を過ぎていた。(中)

概念図

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