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山行データ No.3117
和賀岳
山行種別 山スキー


■山行期間 2001年2月9日〜11日
■コースタイム 2月 9日 福島→ほっと湯田駅 
2月10日 ほっと湯田駅発(8:00)→貝沢野大木原(9:00)→出発(9:30)→750m地点→980m地点→1091m地点前着(12:50)幕営
2月11日  出発(6:00)→1091m地点通過→沼尻岳1260m県境(7:15)→1313,4m(7:45)→朝日岳(8:57)→1313,4m(10:15)→沼尻岳(10:45)→真営地点(11:30 12:00)→沢の出合(13:00)→大木原P着(13:20)


■行動記録

2月9日(金)
 9日は23時頃に「ほっと湯田駅」に集合した。22時頃には月が出て雪も降って いなかったが、テントを駅の駐車場に張った後、雨となり、テントの下が濡れてしまうことになった。急いで拭くが、下にある湿気は冷たくなり、テントマットを1枚余分に敷いて寝た。この三連休は,北日本上空に強い寒気が入り、日本海側は雪、太平洋側は晴れの天気が予測されている。都職の会の方は19時に有楽町を出てこちらに向かっている。前日に会うことはできず就寝となる。
  2月10日(土)
 都職の会の方は夜中の1時頃に到着し、駅階段近くで就寝となる。朝食を済ませ、準備をして沢内村貝沢方面へ2台で向かう。最終部落の除雪している所まで行き車を駐車した。準備が出来たところで2つの会のメンバー紹介が行われ、林道になっている雪道を歩き出す。右手に堰堤を見ながら進み、牧場を通って営林署が木に赤い目印を付けている。赤い目印の地点から沢の方に降り、慎重に沢を一人一人通って尾根に乗り上げる。
 杉林を通り途中赤布を付けながら進む。ラッセルは覚悟していたが10cmくらいで、その割に過酷ではない。4回の小休止をとりながら高度をかせいでいく。1091m地点前は風も少なく幕営には適している場所である。夏道と合流したところに2つテントを張り、風除けにブロックを積み重ねた。ここはブナ林でとても静寂な所である。夜は「にんにくころころ鍋」を頂き、寒さを忘れながら楽しく過ごした。夜間には星も輝き、明日の山に期待しながら20時頃就寝となる。
 2月11日(日)
 朝は4時に起床し、「餅入り塩ラーメン」を食べそれぞれ準備に取りかかる。6時にはテントを離れ出発した。6時頃はまだ薄暗いため、ヘッドランプを付けながら進んだ。ラッセルを交代しながら進むが新雪は15cmくらいで順調である。1091m地点は隣接する木も少なく広い。右端は雪庇が発達し危険が予測されるため、木の周辺を歩く。1260m地点が下から見え、広い斜面を登り詰めた。ここは風が当たり、県境 沼尻岳の看板が立っている。太陽の明かりが見え始め1313.4m地点まで更に登り、福島登高会は羽後朝日岳へ、都職の会は和賀岳へとそれぞれ向かった。私達は一旦下った後、1376mに向けて再び登る。頂上に着いたが看板等は見あたらず登頂の握手をした。朝日岳は奥深い山だけに深く険しい渓谷や長大な尾根を四方に延ばしているが登山歩道はない。ガイドブックには夏期に部名垂沢ルートが一般的であるが、厳冬期に登れる喜びは格別である。頂上は風もあるため少し下までシールをつけたまま滑る。天候はだんだん晴れ,辺りの山々が美しく、左手奥には秋田駒ヶ岳の山が見える。私達は天候に恵まれていると感じながら、都職の会の方が向かった和賀岳の方を見る。ちょうど登っている姿が見え、もう一日あれば私達も両方行くことが出来ると思っていた。
 1260m地点に戻った頃には天候も崩れはじめ、太陽が姿を隠し、和賀岳の方も明瞭ではない。テント幕営地点までシールをはずし一気に滑る。11時30分には到着し、テントを撤収し、重いザックを背負い下り始める。昨日から更に雪が積もり、新雪をかき分けての豪快な滑りを楽しむ。途中1回小休止をとり、もう間もなく沢に出ようとする所で白いうさぎと出会う。うさぎは私達の前をあっという間に通り過ぎた。沢を慎重に渡り、牧場を通過して駐車場に到着した。今回の反省としては、ザックが重すぎると快適な滑りは難しいため、不要な物は山に持ち込まない、再度軽量化に努めるということであった。この反省を活かし、次回の山スキーを楽しんでいきたい。(T.S)

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