母成峠で都職山の会12名と合流し、身支度をして出発する。
最初の急な斜面は、例年より雪が多くブッシュはほとんど雪に埋まって灌木と岩が僅かに出ているだけであった。その上の切り開きは2回ほどの緩いアップダウンをしながら登って行く。3年前に来たときよりも心なしか灌木が伸びているように感じた。防火林帯だと思っていたが手入れが充分ではないようである。若干雲が残っているが天気は良く石筵への分岐を越え、快調に進んでいく。靴が埋まるぐらいの雪の深さであるが都職の山元さんがずっとトップでラッセルをしていく。相変わらずの体力に感心する。
小さな沢を渡り樹林帯の中を歩くようになる。しばらく歩くと斜面が急になっている場所になるが、ここは帰りに快適に滑れた。樹林帯を抜けると、雲は切れ真っ青な空と白く雪に覆われた船明神が目の前に見えてくる。今日は風もなくいつもシュカブラに覆われている斜面も新雪が積もったばかりで楽に登って行くことができた。稜線に出て安達太良山の山頂をバックに記念撮影をして下山開始とする。いつもはシュカブラに覆われている稜線直下も新雪に覆われているためやや片斜面ではあるが各自思い思いのターンを描いて滑り降りる。樹林帯の中に入ってもトレースを追いながら快適に新雪を楽しむ。下りはあっという間に終わり、最後の急な斜面で少し苦労した後車に戻り山行終了。
このルートは、急な斜面が無く滑りはあまりないが滑りが慣れていない初心者向きである。また、途中までは切り開きがはっきりしておりその上もうるさいぐらいに赤ペンキが塗ってあるため天候が崩れてもかなり上までは行くことが可能なコースである。都職山の会のメンバーには翌日の箕輪スキー場から箕輪山頂を経て鉄山避難小屋に行き、鉄山と箕輪山の鞍部に戻りそこから箕輪スキー場の最上部のリフト乗り場の少し上に出るコースと併せ大変評判が良かった。紹介した手前ほっと旨をなで下ろした。その晩は、横向の中ノ湯旅館で交流を深めた。この宿は2回目であるが自炊専用で風呂も良くまた泊まりたい宿である。
(M.K)
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