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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3475
鳥海山 2229.9m一等三角点
山行種別 山スキー
ちょうかいさん 地形図 鳥海山


■山行期間 2003年5月17日
■コースタイム 祓川ヒュッテ駐車場(12:00)→七釜避難小屋の下1460m地点(12:30〜12:50)→七ツ釜避難小屋通過(13:00)→氷ノ薬師の下1760m地点(13:15〜25)→氷の薬師から直登した雪渓終点2100m(13:55〜14:05)→祓川ヒュッテ駐車場(14:30)
■写真
祓川山荘を過ぎ最初の登り 緩やかな登りが続く 鳥海山を見ながら黙々と登る
今回滑った北東斜面 雪渓を滑り出したところ 急な斜面を快適に滑る
下から見上げた今日のコース 華麗にテレマークターン テン場では滑りの話で盛り上がる

■行動記録
 17日は湯の台コースの予定が、朝から雨のため祓川コースに変更する。途中道の駅によりながら鳥海山の北面を回り込んで車で移動、矢島町のスーパーで買い出しをする。昼近くになってようやく天候が回復し、登りを2時間と決めて出発する。
 出だしは祓川ヒュッテを右に見ながら進む。途中雪が切れかかっていて間もなくスキーを脱がずに滑るのは難しくなりそうだ。ルート上には赤旗が打たれ迷う心配はない。登りは午後2時までなので各自のペースで登る。七ツ釜避難小屋下で小休止後、登れる所まで登ろうとペースを上げる。雨上がりで湿度が高く、汗が噴き出る。時々ガスがかかる中、30分弱で300m程高度を稼ぎ、氷の薬師手前の緩斜面で小休止する。「山頂までは無理だなー」と考えていると氷の薬師から直上している雪渓にウェーデルンのシュプールが付いているのが見えた。残り30分でこの雪渓を登れるだけ詰めることにする。雪渓の上部は斜度がきつく、途中が細くなっている。キックターンを繰り返して、なんとか時間内に雪渓の終点まで登りきった。
 いよいよ滑降だが、出だしが急斜面なので緊張する。自分の足前ではとても先のシュプールのようには滑れないが、転倒もせず無事に細い部分を通過する。その後は大斜面となり快適な滑降が続く。皆、笑顔、やっぱり鳥海はいい山だ。登路を忠実に滑るが、七ツ釜避難小屋からの急斜面の中間にはクレバスがあり注意が必要だ。快適な滑降ほど長く続かないのが、山スキーの常である。滑り始めから30分もしないで祓川ヒュッテに到着してしまった。(T.Y.)
  


■山行期間 2003年5月18日
■コースタイム 祓川駐車場(7:15)→七ッ釜避難小屋上部(8:30,8:42)→氷ノ薬師(9:17,9:25)→七高山(10:30,10:58)→七ッ釜避難小屋(11:20)→鶯川林道・猿倉登山口(11:55)
■写真
祓川から登り始める 七ッ釜避難小屋の上部で休憩 休憩中も騒がしい
七高山への登り 七高山での集合写真 カメラが追いつかない
鳥海山をバックに 新緑がまぶしい 猿倉登山口の駐車場
振り返ると鳥海山が美しい 取水口 奥山牧場には水芭蕉が咲く

■行動記録
 都合で鳥海山の春スキーを一週ずらしたが、週間予報では土日は雨。毎日、天気予報と天気図を見ながら週末の天気を心配していた。土曜日は朝方の雨のため湯ノ台を中止し、祓川に回りこみ登り2時間と決めて山頂手前まで上がって北北東の斜面を滑った。
 日曜日は朝からピーカンだ。猿倉登山口の駐車場に車1台をデポし祓川駐車場に向かう。祓川は登山者やスキーヤーで混み合っている。朝のうちに止めるスペースが無くなりそうだ。
 身支度をして出発する。今の時期としては雪が残っている。祓川ヒュッテの左側を抜け神社からいよいよ登りにかかる。七ッ釜避難小屋までは1時間ちょっとの登り、暑くてTシャツ1枚になってしまった。小屋の上部で小休止する。今日の下降ルート猿倉登山口まで雪が付いているかどうか確認するが、いまいち確信が持てない。休憩していても人数が12人と多いので騒がしい。たまには合宿のように騒がしい山行も良いかななどと思う。
 氷ノ薬師を通り、七高山への最後の急坂を登る。ほぼ夏道沿いに登ってきた。振り返ると、これから滑り降りる斜面が一望できる。猿倉登山口まで雪はつながっていそうだ。計画通りルートを猿倉に決める。
 七高山は多くの登山者でごった返していた。みんなで集合写真を撮り、滑りにかかる。目の前の斜面を一気に滑り降りる。左に回り込む場合は、この時期、必ずと言って良いほど、クレバスが口を開けているのでトップは充分注意したい。クレバスが嫌な場合は登ってきたルートを滑ることになる。七ッ釜までは2回まわり込む。
 七ッ釜から夏道の尾根の右側に雪が付いている。七高山からの斜面と違って緩やかな下りだが、結構滑ってくれる。特に目印となるものは無いので、トップは常に地図とコンパスを確認しながら方向を定める。途中で尾根を左に乗り越え雪を拾って滑りやすい所を降りていく。11時55分、鶯川林道に到着する。祓川の往復だと滑りに物足りなさを感じるので、車を回して置けるのであれば、このコースも良い。ただし雪が残っていることが条件なので林道が開通して早めの方が無難である。(I.I)

  
■概念図


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