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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3597
飯豊連峰・北股岳
山行種別 山スキー
いいでれんぽう・きたまただけ 地形図 鳥海山、湯ノ台


■山行期間 2004年5月15日
■コースタイム 福島(4:30)→飯豊山荘(6:45,7:10)→梅花皮沢エン提(7:40)→彦衛門平(8:20)→梅花皮雪渓末端・滝沢出合(8:40)→二俣(8:50)→石転び沢出合(9:25,9:35)→梅花皮小屋(11:30)→北股岳(12:00,12:40)→飯豊山荘(16:00)
 
■写真
カタクリ アヅマイチゲ 本山を望む

朝日連峰を望む
上部から石コロビ沢を覗き込む 石コロビ沢から北股岳を見上げる

■行動記録
 ブナの柔らかい緑のなかに浸透していく。見事なブナの林はエン提の上まで続く。ブナの林がきれると直ぐに段丘が終わり、梅花皮沢の急斜面のアップ・ダウンにかかるがまた段丘に出ると彦衛門の平で、一輪草、スミレ、カタクリの花が向かえてくれる。2年前に来たときはこの段丘が終わって急傾斜のトラバースにかかる所にまで雪渓があったが、今回は激流になっている。滝沢出合でやっと雪渓が現れる。現在地を地図で確認しているとさっき追い越した中高年のグループが来て激流にかかるスノーブリッジに間隔をあけず迷わず突っ込んでいくがその勇気に驚かされる。私は登山道に上がり、迂回して上の完全に雪で埋まった所から雪渓に降りる。見ていると雪渓の状態は無視してとにかく最短距離を進んでいるが、彼らの体力に余裕がないためゆえの行動でないといいのだが。
 雪が少ないために二俣のように見えるが左が本流で先行していた山スキーの単独の人が私が左に入るのを見て、引き返してきた。ここで休息をとりシールをつけて歩き出すと石転び沢の全景が見える。先行している人達が米粒のように点々と見え遠いなあと思わされる。沢はデブリもなく綺麗でシールも汚れないし、この分では帰りの滑りも快適間違いなしと天気もいいので気分爽快。雪渓を歩き始めて1時間を少し越えた頃先行していたパーティの最後尾に近づくがなんか変だ。さっき追い越した山スキーの人もスキーを担いで兼用靴にアイゼンを付けてとても歩きにくそうであったがやはりスキーを担いでアイゼンで歩いていて、しかもアイゼンのフラットフィッティングを守るためか、ジグザク歩きで努力しているわりには前に進まず大変そう。なぜシール歩行をしないのだろうか?
 雪が硬いので小屋下の急斜面はアイゼンを付けて登る。北股岳に登ると360度の大パノラマ、先週登った鳥海山もくっきり見える。南には連休にS・Tさんと二人辛かったけれど充実した3日間を過ごした会越国境の山々が望め、あの感激が蘇ってきた。
 北股岳の東斜面に雪がついていたので帰りは一応北又岳山頂から滑り降りた。小屋手前で一旦切れるが快適に滑り降りる。入り門内沢出会いで休んでいるおじさん達の前で帽子が飛んだので帽子を取りに引き返したらちょっと休んでいかないかと声をかけられる。足元を見るとビールの空き缶がゴロゴロ。これから登るんですか?ときいたら、今日はここまで、昨日どっかでうまい酒を飲もうと相談し、石転びをサカナに飲もうということになったそうな。話し込んでいるうちに下山が大幅に遅れてしまった。(M.M)
 
■概念図


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