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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3696
小遠見山
山行種別 山スキー
ことおみやま 地形図 神城、白馬町


■山行期間 2005年4月2日
■コースタイム 白馬五竜とおみゲレンデ(8:00)→リフト終点(8:45)→小遠見山(10:10)→天狗の鼻(11:20)→サンアルピナ白馬さのさかスキー場レストハウス(14:35)
■写真
スキー場を出て最初の急斜面を登っ
たところ、右側は雪庇
小遠見山山頂、バックは鹿島槍 天狗岳とのコルでシールをつける。後
は小遠見山からの快適な斜面
鞍部から天狗岳への登り、後は鹿島
槍ヶ岳
右端が小遠見山、左に伸びるのが鹿
島槍ヶ岳に続く遠見尾根
1926mへ続く稜線は一部急斜面とな
り、つぼ足で登る
1926mからの急斜面を横滑りで降り
1633m地点、バックの稜線は今日滑
ったルート
稜線の東側は雪庇が張り出している。
後立がきれいに見えた

■行動記録
 前夜は猪苗代ICに集合、高速道路を糸魚川ICで降り、国道148号線を南下して、4時間強で北アルプスの麓に着いた。オープンしたばかりのYさんの店の燻製を肴にMさんが持ってきた不思議な生酒を飲む。時間が遅いのでほどほどにして車内で眠る。
 朝起きると天気予報どおり快晴。身支度を整えてとおみゲレンデのゴンドラ乗り場に行くと、40名ほどの全国山スキーネット参加者が集まった。毎年4月の第一週に開催されるが、今年は都職山の会が世話人となってコースを設定している。初心者も参加するのであまり難易度は高くない、はずだ。
 ゴンドラ、リフトと乗り継ぎ、終点の1640mから登高開始する。はっきりした尾根にでるまでの最初の斜面が急で表面がクラストしている。一気に汗が出る。尾根に出てからは左側の雪庇を踏まないよう気をつけながら進む。斜度はそれほどではないが尾根が細くて登りにくい場所が少しあった。西側には長野と富山との県境尾根が一望できた。五竜岳や鹿島槍ヶ岳の切り立った壁面とギザギザの稜線は、東北の山々とは異なる峻嶮なおももちだ。休憩中も歩行中も飽くことなく北アルプスの景色を眺める。
 トップからラストまでが間延びしすぎないように2007mの小遠見山で大休止を取っていったん全員が集合し、記念写真を撮る。天狗岳とのコルまで、あっという間の距離だが、シールを外して滑る。再びシールを装着して、天狗岳の西側を巻く。天狗の鼻の最後のクラストした急斜面はスキーを外してつぼ足で登った。ここからは、何回か登り返しが入るが、シールはつけずに尾根上を滑る。天狗の鼻の最後のピークからの滑り出しがいやらしい。狭くて急なため確実に横滑りできないと危ない。また細い尾根で右に左にと雪庇がある部分は、慎重にスキーをコントロールしなければならない。1650m付近で二度目の大休止を取り、無事に全員が本日の難所を通過するのを見守る。
 さのさかスキー場へ下る急斜面はどこを滑るかはっきりしていなかったが、等高線の間隔から判断して、レストハウスのすぐ東のゲレンデに伸びる尾根を滑り出した。しかし、樹林と薮が濃く、斜面が急すぎることからルートを変更。南へトラバースして林道に乗る。しばらく進むとスキー場に出た。レストハウスの冷たいビールが美味しかった。
 かなり注意しながら進む箇所もあったが、全体の距離も短いので、要所要所でゆっくり慎重にすれば初心者でもついていけた。日射の影響もあり高度を下げるにつれて雪質は水気が多く重たいものになっていったが、上部は滑りを楽しめた。そして何より北アルプスの景色を満喫できるコースだった。今度は見上げた山々に登ってみたい。(M.K)

■概念図


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