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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3829
吾妻山・大沢下り
山行種別 山スキー
あづまやま・おおさわくだり 地形図 天元台、吾妻山、米沢東部


■山行期間 2006年3月25日
■コースタイム 福島(6:30)=大沢・大小屋・車デポ=天元台湯元駅(8:50,9:20)=リフト終点(9:55,10:08)→人形石(10:45,11:00)→明月荘(12:35,13:05)→渋川(13:50,14:00)→吾妻山麓放牧場(14:50,15:00)→大小屋集落(15:20)=天元台湯元駅・車回収=福島(17:30)
■写真
天元台ロープエィ湯元駅 天元台スキー場は雪も豊富 リフトから中大巓のピークを望む
リフトを降りて計画書を出したら
いよいよ出発
稜線が見えると人形石はもうす
人形石でシールをはずす
正面は東大巓 所々にツアーコースの標識が
ある
東大巓には登らずに真っ直ぐ明
月荘に向かった
新しいツアーコースの案内板 眼下に米沢盆地が見渡せる 以前の「明月荘〜龍門」のツア
ー標識
忠ちゃん転ばしの斜面・雪質は
悪かった
砂盛からの快適な斜面 牧場の中を快適に飛ばす
米沢市吾妻山麓放牧場 滑りはさらに続く 奥羽本線の脇、大小屋の集落
まで滑ってこれた

■行動記録
 昨年は雨のため大沢下りをしないままシーズンを終えてしまった。今年は雪質は悪かったものの好天にも恵まれて楽しく滑ることができた。
 朝、福島を発って車を大沢にデポするために関根から山道に車を進める。奥羽線の踏切を越え、羽黒川を渡って大小屋集落へと入る。今年は雪が結構残っていて、林道はまだ除雪はされていない。一声かけ、お願いして車を駐めさせてもらう。
 天元台湯元駅に着いたのが8時50分、身支度をして9時20分のロープエィに乗り込む。今日は移動性高気圧に覆われ、天候は今日一日充分に持ちそうだ。抜けるような青空の中、リフトを3本乗り継いで1820mまで上がる。リフト降り場で計画書を提出して準備にかかる。今日は山に入る人たちも多いようだ。シールをつけて人形石を目指して登り始める。すぐに汗が噴き出す。ジャケットを脱いでも歩いているときは暑いぐらいだ。
 人形石までくると展望が開け、これから向かう東大巓の尾根が確認できる。また、南側には西吾妻、中吾妻の峰々が、北側には米沢盆地が手に取るように見渡せる。人形石でシールをはずして藤十郎手前1860mピークとのコルまで一滑りする。少し登り返して1860mの右側を捲いて東大巓のコルまで再び滑る。三角形をしたツアーコースの標識が確認できたら、ここから東大巓を登らないでトラバースするようにして明月荘を目指す。今日は天気がよいので小屋が遠くからでも見ることができた。面倒がってシールをつけないで明月荘まで歩いたが、距離があるのでシールをつけて歩いた方が楽だと思う。小屋の前で日向ぼっこをしながら昼食とした。
 明月荘から少し北北西に進路を取ると、すぐに大沢駅へのツアーコース標識が出てくる。今日は天気がよいので、小屋からも標識が確認できた。赤いプレートが新しくつけられた標識だ。広い尾根を進み渋川側の雪庇に注意しながら滑り始める。慣れていれば何の苦労もなく忠ちゃん転ばしの手前の尾根に滑り降りる。立岩への尾根に誤って降りなければ特に問題もない。天気が悪になっても標識の間隔が長くなったあたりから真っ直ぐ北に向かって降りれば忠ちゃん転がし手前の尾根に寄せられる。
 ここまでの雪質は表面がクラストしていて非常に滑りにくかった。渋川出合で湿雪に変わり、クラストが気にならなくなってきた。渋川出合で休んでから砂盛へ向かって登り返す。標高差は30mほど、尾根を越えると最後の斜面が待っていた。雪質は重くなったものの先ほどのクラストした状態よりは非常に滑りやすくなった。思い思いにシュプールをつけながら林道まで滑り降りる。栂森からのコースを合わせると林道は樹林帯の中をジグザグに下っていく。林間コースをショートカットで一気に茂皮平まで下り降りると牧場は近い。
 広い雪原に出る。米沢市の吾妻山麓放牧場だ。直滑降で牧場の中を快適に飛ばす。雪もざらめ雪に変わり面白いようにスピードがでる。昨年は雪もなく雨の中「ふきのとう」取りをしていたのが信じられないくらいだ。牧場で休憩をとってから大小屋の集落を目指す。林道の歩きを覚悟していたが、思ったよりスキーが滑り、集落までしっかりと雪が残っていたので、牧場から20分ほどで車まで戻ることができた。
 大沢下りは、滑り12キロ以上のロングランコースだ。雪が滑らないと最悪のコースだが、今日は林道もスキーが良く滑ってくれて楽しかった。今日一日付き合ってくれた仲間に感謝し福島に戻った。(I.I)

 
■概念図


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