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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3838
高田大岳 1552mピーク
山行種別 山スキー
たかだおおだけ 地形図 八甲田山、酸ヶ湯、雲谷、田代平


■山行期間 2006年4月15日
■コースタイム 八甲田ロープエィ山麓駅(8:55)→山頂公園駅(9:05,9:20)→赤倉岳(10:45)→井戸岳コル(10:50,11:05)→小岳・大岳コル(11:20)→高田大岳・小岳コル(11:50,12:10)→高田大岳(13:15,13:30)→小休止(14:03,14:15)→谷地温泉(14:30)→谷地温泉バス停(14:50,15:35)=ロープエィ山麓駅(16:05)
■写真
八甲田ロープエィ山頂公園駅 1326mピークに建つパラボラ 田茂萢岳のコルから赤倉岳を
目指して登りにかかる
赤倉岳への登り 河口壁まで来ると赤倉岳は近
赤倉岳の山頂
赤倉岳から高田大岳を望む 赤倉岳から小川の源頭に向か
って滑降を開始する
小岳のコルから高田大岳への
登り
高田大岳には小さな祠がある 山頂から谷地温泉を目指して
滑り降りる
高田大岳からの大斜面を思い
思いに滑る
大斜面から南八甲田の山々が
良く見える
高田大岳の大斜面を下部から
見上げる
ブナ林に入ると谷地温泉も近い
以前は秘湯だった谷地温泉も
今では観光客で賑わう
傘松峠付近は積雪深5〜6mと
例年と比べて多い
JRバスでロープエィ山麓駅に
戻った

■行動記録
 八甲田山の高田大岳を滑ってみようと、前日に福島を発ち黒石ICから八甲田ロープエィ山麓駅に向かった。ロープエィは9時から運転だが、春スキーを楽しむ人たちが大勢いるので、8時55分から臨時運転がはじまった。さっそく乗り込むと10分ほどで山頂公園駅へ到着する。快晴だった空に薄く巻雲がかかりはじめた。天気図からすると、何とか今日一日は持ちそうだ。
 スキーをつけてからパラボラのある1326mのピークに一旦登ってから田茂萢に滑る降り、シールをつけて赤倉岳への登りにかかる。登山道が出てきたらスキーを担いで山頂へ。多少風があるので井戸岳のコルまで降りて小休止、ワックスを塗って滑降の準備をする。
 見晴らしは最高、これから向かう方向を望むと、大岳、小岳、高田大岳、雛岳と尾根伝いにピークが連なる。高田大岳がひときわ目立つ。今日の目的は高田大岳、スキーは小岳と高田大岳のコルを目指す。
 まず赤倉岳から井戸岳の東斜面を滑り降り、次に大岳の下部をトラバースしてから小川の源頭を目指して滑り降りる。1320mあたりまで降りたら小岳の北斜面をトラバースするように緩やかに登り、1322mの台地に乗ってコルまで少し滑る。ここから高田大岳までは260mほどの登り返しとなる。お昼をとってのんびりと休憩する。
 スキーを担いで高田大岳の登りにかかる。斜面は徐々に角度を増してくる。隠れたハイマツの下は空洞で、足を取られて悪戦苦闘する。中腹の雪は硬く、キックステップしても刺さらない。スリップしたら下まで流されそうだ。上部の登山道が出ているところまできてホッとする。高田大岳のピークは2つあり、手前のピークを越すと右にも斜面があり、道路まで滑れそうで、シュプールもしっかりついていた。
 私たちは谷地温泉に降りるので、次の石の祠のある高田大岳山頂に向かう。大斜面は夏道を少し下ったところにある。谷地温泉からボーダーの人が登ってきた。山頂からの眺めは最高で、南八甲田の山々が手に取るように見える。これから降りる谷地温泉の屋根も確認することができた。
 下り初めは片斜面だが、少し下ると末広がりの大斜面になる。雪もザラメてきて滑りやすくなった。降りてしまうのがもったいないような気持ちだったが、思い思いに滑りを楽しんで斜面下部に降り立つ。振り返ると、なかなかの迫力で大斜面が迫ってくる。
 緩斜面に変わりると雪質も湿った新雪になり滑りづらくなる。混んだ樹林帯の中を下っていくと谷地温泉の屋根が見えてくる。14時30分駐車場に降り立つ。以前訪れたときは静かな秘湯のイメージだったが、今では駐めきれないほどの車や大型の観光バスが入ってくる観光地になって、様変わりしてしまった。
 スキーを担いで15分ほど歩くと、JRのバス停に着く。次のバスは15時35分、ほどよい満足感に浸りながらバスを待つ。十和田湖からのJRバスが定刻通りにやって来た。30分で車を置いてきたロープエィ山麓駅まで運んでくれる。途中、傘松峠付近の積雪は5〜6m、多いところで7mはあるだろうか、雪の回廊を見ながら山麓駅に戻った。(I.I)

 
■概念図


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