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No.3956
吾妻山・大平コース  
山行種別 山スキー
あづまやま・おおだいらこーす 地形図 吾妻山・天元台


■山行期間 2007年3月18日
■コースタイム 福島(7:15)=大平=天元台・湯元駅(8:45,9:10)=天元台スキー場・リフト終点(9:55,10:10)→中大巓(10:40)→人形石(11:10)→藤十郎(12:40,12:55)→間々川徒渉点(14:35,14:45)→1393mピーク(15:15)→不忘閣ヒュッテ(15:58)→大平分校跡(16:45)=天元台・湯元駅=福島(18:10)
■写真
天元台・湯元駅 リフトで1820mまであがる リフト終点から中大巓へ
人形石・稜線は気温−15度 人形石で記念撮影 吹雪の中を藤十郎を目指す
新雪は70〜80cmで下りもラッ
セルして進む
冬型の気圧配置が続き雪が降
り続く
斜面が急になってくると滑りも
楽しい
パウダースノーの林間を快調に
滑る
間々川手前の夏道 間々川は沢が顔を出していた
1393mピーク 不忘閣ヒュッテ 林道を滑る
下の方の林道は深雪でも良く
滑った
除雪された林道はスキーを担
いで歩く
車をデポしておいた大平分校跡
にようやく到着

■行動記録
天候 雪
 先週末から居座っている寒気団が、このところ連日のように山に雪をもたらしている。1月に戻ったような天候だ。今日は天元台から大平に下る計画で福島を出発した。
 下山予定の大平分校跡に車を置かしてもらい、天元台スキー場に向かう。ロープエィ乗り場の湯元駅では、日曜日だと言うのにお客さんがあまりいないようで9時になろうとしているのに一番上の駐車場に車を誘導された。湯元駅でロープエィ券とリフト券(全部で1,500円)を購入し、登山計画書を提出してロープエィに乗り込む。リフト3本乗り継いで「つがもりゲレンデ」の上部へ。
 シールを着けて歩き出すが、気温はマイナス15度、シールのつきが悪い。外れないようにあらかじめゴムバンドで補強し固定しておく。降り続いた雪で結構なラッセルになる。歩きやすいルートをとり、何とか中大巓にあがる。風と雪で視界は良くない。それでも斜面の起伏は確認できるので、予定通り大平へ向かうことにする。
 地図とコンパス、それにGPSを頼りに人形石を目指す。晴れていれば何ともない稜線だが、今日はコンパスを離せない。リフト終点から1時間かかってようやく人形石の標柱を確認する。記念撮影をしてから次は1860mピークとのコルを目指す。いつもだと快適な滑りを楽しめる斜面だが、いつでも引き返せるようにシールをつけたままゆっくりコルまで下る。次に1860mピークを目指して登り返すのだが、東に向かって歩いるているはずなのにコンパスは西を向いている。コンパスから目を離したすきに進む方向を180度誤ってしまった。後からも注意される。
 戻って1860mピークの肩に向かって進む。1860mピークもどこまで登ったのかGPSでしか確認できない。次に東のコルに向かって下り、藤十郎のピークの北側に回り込む。新しく降った雪は70〜80cmはあるだろうか。ハンドテストでも次の雪の層まで手が届かない。ストックは差し込むと手首の近くまで刺さる。顕著な弱層は無かったが、降ったばかりの上載積雪が多すぎるので、急斜面に入り込むのは危険と判断する。
 間々川徒渉点を目指して滑って行く。快適な滑りを期待していたが、雪が深く、下りなのにラッセルを強いられる。斜面が急になると何とか滑るが、ほとんどはラッセルである。コンパスで常に方向を確認しながら進み、途中の急斜面では雪崩の危険もあるので一人ずつ通過する。14時35分、予定より大幅に遅れて間々川徒渉点に着く。相変わらず雪は降り続き、写真を撮るとストロボが自動発光するほど回りは暗くなっている。
 間々川からシールを着け直し1393mピークまで登り返しする。ここからはシールを外せば大平まで滑り一方である。樹林帯の中は風は無いが雪が深くてラッセルして進む。不忘閣ヒュッテには15時58分に到着する。この時間だと大平に着くころにはヘッドランプのお世話になりそうだ。
 ラッセルを覚悟して大平集落への林道を滑りはじめる。林道が尾根に乗ると、今まで深かった雪が20〜30cmほどしか沈まない。気温も下がり雪が軽くなってきた。そのうえにスノーモービルの走行跡があり、とんでもなくスピードが出る。あっと言う間に除雪してある大平集落手前の林道合流点に着いてしまった。ここからスキーを担いで車をデポしておいた大平分校跡まで歩いた。(I.I)

  
■概念図


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