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No.3423
安達太良山 1699.6m二等三角点峰
山行種別 積雪期一般
あだたらやま 地形図 安達太良


■山行期間 2002年12月22日
■コースタイム 奥岳登山口(9:30)→勢至平(10:40)→峰ノ辻(11:40)→本山(12:20-12:45)→薬師岳(13:20-13:35)→奥岳登山口(14:40)
■写真
駐車場で準備 勢至平から本山を望む 本山手前の斜面を登る
安達太良山頂から

■行動記録
 前日までの天気予報では雪マークがついていたこともあり、本当に行くのかいと準備に腰が重かったが、当日は素晴らしい天気となり得した気分だ。絶好の登山日和である。
 久々のプラブーツとあって、ヤッケとの装着順番を間違ってみたり、駐車場からスキー場への凍った斜面で転んで、あまりの痛さにしばし起きあがれなかったりと間抜けなことばかりしてしまう。
 9:30出発。恐らく日帰り組の中では一番出発の遅いパーティだろう。登山口から勢至平までは、そこそこの急登となっているので、あっという間に汗ばんでくる。積雪はほとんど無く歩きやすい。この状態であれば、わかんは必要ないだろう。思わぬ好天に恵まれたせいか、行き交う登山者もニコニコ顔だ。途中、休憩をしながら、地図とコンパスを広げてみるが、安達太良山のピークがどれなのかも分からない、なんともお粗末な読解力だ。東北の山はなだらかな山が多い上に、標識もあまりないので、地図の読解力は不可欠だ。
 峰ノ辻まで、青空と雪山の景色を楽しみながらゆるゆると登る。山頂が近くなったあたりで、練習がてらアイゼンを取り出し、頂上までの急斜面を直登する。息は切れるが、アイゼンをきかせてトレースのない雪面をザクザク登るのは気持ちが良い。山頂手前はちょっとした岩場なので慎重に登る。頂上から眺めると吾妻や磐梯方面にガスがかかり始めていうのが見えた。まもなくこの山頂もガスに包まれるだろう。風が頬を刺す。とても冷たい。晴れていてもやはり冬山なのだ。
 12:45薬師岳方面に向かい下山開始。雪に埋もれたヤブの中を下る。振り返ると安達太良の山頂付近はもうガスで見えなくなっている。ヤブにとらわれ、雪の深みにはまっているうちに、先に行くIとの距離があいてしまう。薬師岳で始めて休息。ここまで来ればスキー客とちらほらすれ違うこともあり、一安心といった感じだ。スキー場の上部は雪が少なくスキー客もいない。雪質はざらざらと固く、滑りもしないのだが、滑落停止やグリセードのポーズをとってみたり、雪を蹴散らしながら急斜面を下ってみたり、Iはシリセードで降りてみたりとやりたい放題だ。駐車場に着いてから、ヤッケのおしりに大きな穴があいているのに気が付き「あーっ!」とIが叫ぶ。
 とても楽しい山行だったが、下山後は体を冷やしたのかぐったりしてしまった。雪山では体力を消耗することを改めて実感した1日だった。(N.I)


 
■概念図


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