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No.4097
見明山
1161.4m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
みあかしやま 地形図 林中、田島

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山行期間 2008年6月2日
コースタイム 県道舟鼻下郷線・志源行先の作業道入口(7:58)→作業道・踏跡分岐(8:13)→大岩(9:07)→トチノキの大木・沢源頭(9:30,9:35)→支尾根(9:47)→稜線510分岐(10:08)→見明山(10:44,10:58)→稜線510分岐(11:21)→スギ造林地(12:25)→県道・沢口集落(12:47)
写真
志源行バス停 志源行集落の先の作業道が
出発点となる
「歩」と書かれたトチノキの大木
までくると水は涸れる
支尾根に乗ると踏跡はハッキ
リする
稜線までしっかりした踏跡がつ
いている
稜線に乗ると赤ペンキで「510」
と書かれている
稜線から見明山のピークを望
稜線にはマイヅルソウが咲い
ていた
見明山を示すプレート
見明山の三等三角点 山頂から那須連峰が良く見える 稜線からは二岐山も見える
ツツジも終わりのようだ 造林地のスギ林 長い造林地を抜けると沢口集落
の畑に出る

行動記録
 見明山は会津百名山のひとつで、4年ほど前に挑戦したがその時は登山道が見つからずお預けになっていた。昨年の秋に新潟県のOさんたちが登って、HPに記録が掲載されたこともあって今年こそはと願っていた。Oさんの記録を参考にして、いつものIさんと計画してみた。
 前夜福島を発ち途中、若郷ダムサイトの駐車場で仮眠した。翌朝田島方面へ向かい、下郷町で国道121号線から県道舟鼻・下郷線に入った。いくつかの集落を過ぎると志源行の集落に着く。集落の名前はバス停留所の名前が目安になる。志源行の会津バスのバス停の案内板は錆び付いていた。
 志源行の集落を行き過ぎ、県道左側に見えるスギ林が今日の出発点となる。四ツ沢林道まで行ってしまうと行き過ぎなので注意したい。車を作業道入口の先の県道の左側スペースに駐める。作業道は県道から直角に入るコンクリート舗装された幅の狭い真っ直ぐの道である。
 作業道を登って行きコンクリート舗装が切れて道は左にカーブする。次に右にカーブした先の右側にスギの木が2本、クリの木が1本ある。ここが見明山への分岐点となる。入口は判りにくいが、スギの造林地を挟んだ形で右が沢沿いの作業道、左が見明山への登山道になっている。私たちは行き過ぎてしまい、多少時間をロスしたが何とか見明山への道を見つけることが出来た。
 登山道と言っても踏跡程度で、踏跡はやがて小沢に沿って登っていく。途中、踏跡が不明瞭になったりするが、基本的には沢に沿って登っていく。先を進めるといつしか踏跡は沢の右岸、左岸を交互に渡りながら登っていく。登山道というより沢登りに近い状態で、捲き道を探すといった感じである。
 沢は途中二俣になる箇所が何度かあるが、水量の多い方を進めばよい。踏跡を逃さないように注意しながら進めば別な支沢に入ることも無い。
 登り始めて約1時間で二俣の所に大岩が現れる。岩の下に踏跡があるので、そこまで登り右沢に沿って登っていく。次の二俣で左に行こうか右に行こうか迷うが、地形図からして右と判断する。沢はだんだんと細くなり、伏流となって消えてしまう。すぐに「歩」と赤ペンキで書かれたトチの大木に着く。良い目印となるポイントだ。
 この先「歩」とマークされた木が何本も現れる。歩道のマークなのであろう。水のない源頭を左手の上の方へ向かって登る。最初は微かな踏跡だが、やがてハッキリしてくる。高度を上げて行くと左手支尾根方向に向けてはっきりとした踏跡が現れる。登って行くと尾根の上にでる。
 いままでの踏跡と違い登山道のようだ。このまま稜線を登るのかと思ったら途中から尾根の右側をトラバースするようなり、高度を上げていく。ようやく見明山へ続く稜線にでる。
 脇のミズナラの木に「510」と赤ペンキでかかれていた。コースタイムでは510分岐として整理した。稜線伝いに所々怪しくなる踏跡をたどって南に向かって行くと、西から延びてきた尾根と合流する。ここから方向を南南東に向きを変えて進む。程なく見明山頂に到着した。山頂からは旭岳、三本槍など南西方面の展望を楽しむことができる。
 山頂で写真を撮り、腹ごしらえをしてから下山にかかる。登ってきた道を戻る。510分岐までは登って来た道を戻るが、その先は稜線上を北に向かって進路を取る。帰りも踏跡は所々怪しくなるが、稜線を境にして国有林と民有林となっていて、国有林の赤ペンキが良い目印になっていてコースを外れることは無い。1022mへ伸びる尾根手前1070mピークの手前から左の尾根に乗る。踏跡は827mポイントに向かっている。
 標高1000mあたりから道は林のジグザグ下降する。827mポイントの手前で踏跡は尾根を外れ、再び道はジグザグと下降を始める。降りていくと沢の音が聞こえてきた。スギの造林地の頭に出たが、ここで踏跡を見失った。スギは植栽後7〜8年生ぐらいであろうか、だったら造林作業時の道もあるだろうと造林地の中を突破して沢に降り立つ。踏跡は無かったが歩くには支障はなく、そのまま下っていく。 
 その先はスギ林となり沢を右、左と変えて下降していくと、沢口集落の県道橋の脇に飛び出した。下降に使用した踏跡は尾根を辿る道で良いかもしれないが、取付点のスギの造林地から尾根に取り付く箇所がわかりづらく、よほどの経験者か、ルートを知っているものでないと登山路は見つけられないので、勧め出来ない。登りに使ったルートは、途中から沢登りの様相となり、初心者ではルートを見つけることも含めて難しいと思う。そう言う意味では上級コースのひとつである。(S.O)

概念図



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