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No.4253
朝日連峰 以東岳 1771.4m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
あさひれんぽう 地形図 相模山、朝日岳、大鳥池

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山行期間 2009年7月31日〜8月2日
コースタイム 8月31日 月山湖SA・集合(17:30)=日暮沢小屋・車デポ(18:10)=泡滝ダム(20:40)
8月1日 泡滝ダム(5:25)→冷水沢・吊橋(6:17)→七ツ滝沢・吊橋(6:45)→大鳥池(8:15)→三角峰・水場(10:30,11:10)→オツボ峰(11:45,11:55)→以東岳(13:05,13:15)→中先峰(14:55,15:05)→狐穴小屋(15:40)
8月2日 狐穴小屋(5:30)→三方境(5:45)→北寒江山(6:00)→寒江山(6:35)→竜門小屋(7:40,8:00)→竜門山(8:17)→ユーフン山(9:00,9:10)→清太岩山(9:35)→ゴロビツ水場(10:25,10:35)→日暮沢小屋(11:55)=泡滝ダム・車回収=福島
写真
泡滝ダムの駐車場 出発点となる泡滝ダム 冷水沢に架かる吊り橋
七ツ滝沢橋 七ツ滝沢橋を渡って休憩する 大鳥小屋(タキタロウ山荘)
大鳥キャンプ場の水場 堰堤の脇を通って登山口へ オツボ峰
以東岳への登り 以東岳の山頂 以東小屋が顔を出す
狐穴小屋の水場では、冷たいビールが待っていた 狐穴小屋 途中から狐穴小屋を振り返る。後方は前日歩いた稜線
稜線は雲海の上 寒江山を目指す 憧れの相模尾根が良く見える
寒江山の山頂 竜門小屋で小休止 竜門山への登り
清太岩山の三角点 ゴロビツ水場 3階建ての日暮沢小屋
写真は拡大して見ることが出来ます

行動記録
 前日、福島のメンバーと山形道の月山湖SAで待ち合わせをし、車2台で日暮沢小屋へ向かい、車1台をデポしてから国道112号線を鶴岡方面に向かう。落合の交差点にコンビニがあり行動食を買い足し大鳥池方面に向かう。荒沢ダムを過ぎて大鳥から泡滝ダムまでの道は大雨が降ると崩れそうな山道となる。
 泡滝ダム登山口までは鶴岡から1日3本のバスが運行されており、途中のバス待合所にはテントが張られてある。さらに5分程行くと舗装された広い駐車スペースがある。ここが大鳥池への登山口となる。
 例年のこの時期には登山者で賑わい駐車場も満車状態のはずと、途中の空き地にテン場の目星をつけながら泡滝ダムの駐車場に到着すると、先客は4,5台でその後の到着者も皆無であった。車脇にテントを張り久々の路上生活をする。
 8月だというのに今年はまだ梅雨明け宣言がされておらず、おまけに前線が日本列島を縦断するように停滞している中の縦走計画で、天気と体力勝負という言うこともあって、ぎりぎりまで睡眠を取り、朝食を摂らずに出発をする。
 登山開始から1時間程で最初の吊橋・冷水沢を渡る。次に20分ちょっとで七ツ滝沢の吊橋、ここで朝食タイムとする。大鳥池に着くまでには立派な2つの吊橋があり、登山口の駐車場と言い、良く整備されていての一昔前の泡滝登山口とは雲泥の差である。
 トロ登りの坂を登り七曲手前の水場は滾々と流れていたが、あと少しで小屋に到着予定なので一口飲んで通過する。登山を開始して3時間程で大鳥小屋に到着。天気は崩れそうにもないので小屋脇にあるキャンプ場の水洗トイレをお借りし、水の補給をしてから以東岳を目指し出発する。コースはオツボ峰経由なので七滝沢の堰堤を過ぎてすぐに登りに入る。
 ブナ林を抜け三角峰までは荷物を担いで登るにはなかなかの登りで、さっき補給した水も絞られてしまった。眺望がよくなり尾根に上るとヒメサユリやぎぼうしの花々が出迎え、清々しい尾根歩きの予感が体中を過ぎる。三角峰を巻くように30分程行った所に水場があり、尾根から数分下がった雪渓の下から水が流れてきている。
 この辺りから清々しい尾根歩きの予感とは裏腹に右太腿部がピクピクし始め、同行の2人が水を補給しに行っている間、ストッレチやアミノバイタルを飲み休憩をとり待機する。水場からオツボ峰までは緩斜面のアップダウンを繰り返す尾根歩きとなり登山道の両脇はハクサンイチゲやマツムシ草の大群落。霧がかかり眺望はないものの朝日連峰の深さを満喫する。
 オツボ峰手前からピクピクし始めていた大腿部がとうとう攣ってしまった。同行のYさんから「芍薬甘草湯」という薬を1服頂き服用する。あせりながら、恐る恐る歩きだすと、又攣ってしまう事の繰り返しでやっとの思いで以東岳に到着。
 予定より1時間もオーバーしているもののまだ狐穴までの予定のタイムリミットには到っていない。薬も効いてきたのか、何とか足の攣りも落ち着いてきたので、休憩も早々に狐穴小屋を目指すことにした。以東岳からはザレたガレ場が松虫岩辺りまで続き、小ピークを超えながら中先峰までは早春から初秋の花々を愛でながらの快適な尾根歩きとなる。時折霧の晴れ間から垣間見る遠謀を眺めながら今日の最終目標の狐穴小屋に到着する。
 狐穴小屋の出入り口の前には伏流水が引かれてきており水が豊富な小屋で人気があるようだ。小屋は13名のパーティの他、7名ほどの登山者が宿泊し1缶800円也の缶ビールを頂き、心地よい疲労感の中で暴睡する。小屋使用料は1500円也。
 翌朝4時前から小屋の中では出発準備が始まり、13名のパーティが泡滝ダムへ、天狗方面へ下山するパティーなどがざわめいていた。私たちも天気が不安定であるという情報を小屋番の方から頂き予定より早めの出発をすることにした。
 朝焼けと360度の眺望、三方境に立ち小屋番の方から三面の登山道の刈払いがされた事などの情報を頂き今度こそ三面からのルートの夢を膨らませ通過する。狐穴から尾根歩きを楽しんでいるもつかの間、竜門小屋に到着し一息。この小屋の前にも冷たい融雪水が引いてあり水には不自由することはない。天気が崩れる前に下山できるよう早々に竜門山のピークを通りユーフン、清太岩を経由し黙々と下る。このコースは登るのには容易なルートとして利用者が
稜線には信じられないぐらいマツムシソウが群生していた
多いそうだ。沢の音が聞こえ始めるとゴロビツの水場に到着し小休止をしてから日暮沢小屋へと下山する。
 車回収のため泡滝ダムまで戻り、大鳥口にあるタキタロウ館に立ち寄り入浴施設についてお伺いしたところR112を鶴岡方面に2キロメートルほどのところにある「かたくり温泉ぼんぼ」を教えて頂いた。タキタロウ館にはキャンプ場が隣接しており夏休みのつり人や登山客の利用者が多く、泡滝ダム登山口行きのバス停や案内所がある。下山後に所々で大雨が降り始め、久々のラッキーな縦走山行に同行していただいたメンバーに感謝しながら帰路についた。(S.S)


今回出合った花

概念図



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