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No.4367
家老岳 1413.7m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般(残雪)
かろうだけ 地形図 糸沢、栗生沢

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山行期間 2010年5月15日(土)
コースタイム 作業道分岐(8:44)→作業道終点(9:05)→主尾根合流点(10:45)→家老岳(11:12,11:17)→主尾根合流点(11:35,11:45)→作業道終点(12:36)→作業道分岐(13:00)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
作業道分岐点に来るのを駐めて歩き出す 家老岳の案内板があった 尾根の様子
標高1200m付近からクマイザサになる 荻野方面からの尾根筋 家老岳の三等三角点
明大ワンゲル部のプレートもある 山頂を示す銘板 山頂直下から見た会津駒、坪入山方面

行動記録
 仕事で南会津町まで行くことになり、家老岳に登る計画を立てた。仕事を終えていつもの路上生活者となった。前日に下見を兼ねて国道121号線から会津線の七ッ岳登山口駅手前からの道路に入ってみた。道路は林道でもなく、町道でもない。奥に伐採跡地もあり作業道ではないかと思われる。最近、伐採木の搬出に使われたらしくさほど荒れていないが、乗用車での乗り入れはあまりお勧めでない。
 家老岳は藪山としては人気があるのかネット検索をするといくつかヒットする。積雪期に登った記録が多く、無雪期の記録は少ない。山頂を攻略するにあたりどうやって登ろうか思案した。国道沿いの萩野の集落から登っているのがオーソドックスのようである。地形図の羽塩沢沿いにある道路記号が利用可能であれば、こちらからと考えていたが十分利用可能である。
 作業道分岐まで行って身支度を整え、さらに徒歩で作業道を進める。会津若松市のSさんは作業道分岐より1218mポイントへ延びる尾根を使って登った記録が紹介されているが、家老岳の案内板が気になってさらに奥の尾根を使うことにした。作業道の奥も伐採跡地が続き車も利用可能であるが、下調べでは分岐までだったので歩くこととした。
 羽塩沢を2回徒渉して作業道の終点に来ると治山ダムが沢の合流点に設置されていた。現在では設計しないダムのタイプであり、昭和30年代の設計仕様のようである。作業道も当時作られたものであれば、全てが納得出来る。
 正面に尾根の末端部があり取り付く。いきなりの急登と岩場の登りである。地形図のコンターの示す通りである。岩場を過ぎると顕著な尾根道となる。微かに踏み跡も見つけることが出来る。下層植生も少なく藪山とは思われない登りである。
 尾根筋がはっきりした登りは良いが登りが緩やかになり丸みを持った尾根筋は変化に乏しく降りに迷いやすいので、要所に赤布を付けておく必要がある。標高1200m付近からクマイザサが下層植生となる。背丈も大きいもので腰の高さで歩くのには支障がないが、これがネマガリだとギブアップである。このササは山頂まで続くことになる。
 そこから緩やかに登って行くと萩野方面からの尾根と合流する。ビュウーポイトもあるが先を進める。積雪期は雪原となる登りであろうが、ササの登りが続く。尾根の合流点から約30分で家老岳の山頂に到着した。
 見晴らしは無く三角点は家老岳の案内板のある木の手前のササの中に見つけることが出来きた。傍らの木には明大ワンゲル部のMの水色のトタン板が打ち付けられている。帰路に気がついたのだが、尾根の南側は伐採跡地で遠望が良く、特に会津駒ヶ岳から坪入山の山々が白い姿でいるのが印象的であった。尾根の合流点でランチタイムとして往路を赤布を回収しながら戻った。(S.O)

概念図



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