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No.4421
飯豊山・ダイグラ尾根 飯豊山 2105.1m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
いいでさん・だいぐらおね 地形図 長者原 飯豊山 大日岳 杁差岳

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山行期間 2010年8月21日〜23日
コースタイム 22日 飯豊山荘(4:38)→温身平(5:01)→桧山沢・吊橋(5:28)→長坂清水(7:19,7:30)→休場ノ峰(8:37)→千本峰(9:42,9:54)→宝珠山の肩(12:27)→宝珠山(12:50,13:12)→本山(15:58,16:00)→本山小屋(16:20)
23日 本山小屋(5:41)→本山(5:56,5:58)→宝珠山(7:29)→宝珠山の肩(7:51)→千本峰(9:25,9:32)→休場ノ峰(10:20)→長坂清水(10:58,11:28)→桧山沢・吊橋(12:32,12:46)→温身平(13:10)→飯豊山荘(13:33)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
温身平まで来ると明るくなってくる 桧山沢に架かる吊り橋を渡りダイグラ尾根に取り付く 長坂清水へは下って水をくみに行く
ダイグラ尾根の長い登り 千本峰の岩場を下る 宝珠山からは飯豊の主稜線が見える
本山への最後の登り御前坂 小屋から見た夜明け前の雲海 本山小屋が朝日に光る
これから降りるダイグラ尾根 飯豊山の本山標識 宝珠山への登り返し
ダイグラ尾根は切歯尾根とも呼ばれる 千本峰の標柱 桧山沢の吊り橋を渡ると飯豊山荘までは後1時間ほどである

行動記録
8月22日 天候 晴れ
 前日、仕事を終えてから登山口である飯豊山荘を目指す。途中のコンビニで食糧を買い出しし、天狗平の駐車場にテントを張って仮眠した。
 翌朝、テントを撤収し4時38分に歩き始める。周りはまだ薄暗い。林道を進み、温身平付近まで来るといくらか明るくなってきた。梅花皮沢のコンクリート橋を渡り、さらに進んでから右の登山道に入る。いよいよ山道である。登山道は玉川沿いに進み、桧山沢に架かる吊橋へと続いている。
 吊橋を渡ると、ダイグラ尾根の登りである。取り付きから急坂が待っている。風もなく最初から汗を絞られる。樹林帯の中なので直接日が当たらないだけ助かる。
 長坂清水には7時19分に着いた。今回は先輩のEさんのペースで11時間かけて本山まで行く予定なので、まずまずのペースで登ってきたようだ。長坂清水でしばし休憩を取ってから休場ノ峰の登りに入る。標高差350mの登りだ。途中で小休止を取って8時37分に休場ノ峰へ着いた。いよいよ暑さとの戦いだ。
 休場ノ峰から一旦下り千本峰へ登り返す。アップダウンにも飽きてたころ、ようやく千本峰へ着いた。時間はすでに9時42分、ペースもだいぶ落ちてきた。千本峰の岩場を下降する。1499mピークをトラバースして宝珠山を目指す。1時間に10分休憩のペースが、いつしか30分に10分に変わり、最後は20分に10分になってしまった。先輩のEさんは夜勤明けでもあり、寝不足も重なって完全に熱中症の一歩手前である。
 こんな時は一眠りするに限る。私もお付き合いをして15分ほど寝させてもらった。おかげで頭も体もすっきりする。なんだかんだで宝珠山へは休場ノ峰から4時間10分もかかってしまった。予定より50分の超過である。まあ、ロートルとリハビリ組のパーティなので遅れは承知の上である。
 宝珠山を越えると主稜線が見えてくる。すでにダイグラ尾根の4分の3は登ってきた。何とか本山小屋へはたどり着けそう。アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。熱中症一歩手前のEさんは20分歩いて10分休みのパターンだが、歩いてさえいれば何とか前へは進む。
 ようやく御前坂の登りにかかる。本山は目の前だ。稜線を歩く登山者の姿も見える。登山口を出て11時間20分、予定より1時間以上多くかかって15時58分、ようやく本山にたどり着いた。ここから本山小屋までは20分ほどの道のり。長いダイグラ尾根を登り切った余韻につかりながら小屋へと向かった。小屋では川入から登ってきた郡山のYさんが私たちを待っていてくれた。
 小屋は日曜日でもあり登山者も少なく、私たちは入口付近に余裕のスペースをいただき泊まることが出来た。荷物を置いて、さっそく一ノ王子へ水汲みへと向かった。翌日は、ダイグラ尾根を降りるだけなので、周りが騒がしくなったら起きることにして、眠りについた。

8月23日 天候 晴れ
 朝、4時半過ぎに周りの食事の準備する音で目が覚める。小屋から表へ出ると外は明るくなっていた。5時になって雲海の中から太陽が顔を出した。今日も穏やかな日になりそうだ。食事を済ませて下山の準備にかかる。
 5時41分、Yさんに挨拶をして小屋を出た。これから下るダイグラ尾根が目の前に見える。またアップダウンの長い下りが待っている。小屋を出て15分ほどで本山に着く。稜線は朝日を浴びてまぶしく光る。主稜線に別れを告げ、宝珠山めがけて御前坂を下っていく。
 宝珠山手前のコルまで標高差400mを一気に下っていく。途中、踏跡が迷い場所もあるので注意したい。登り返して宝珠山へ。下降に入り宝珠山の肩の標識を確認してから、千本峰へと向かう。今度の下りは350mの高度を下げる。
 1499mピークをトラバースし、岩場を登り返すと、やがて千本峰の標識の所に着く。日差しを避けられるのでありがたい。下りはまだまだ続く。休場ノ峰に着いたのは10時20分、出発から4時間40分が経っていた。切歯尾根と呼ばれるダイグラ尾根の危険箇所は千本峰の岩場のところまでで、休場ノ峰までくると普通の尾根道になる。
 40分ほど急斜面を下って「長坂清水」に着く。ちょっと早いが、冷たい水で顔を洗いたくて大休止を取って昼食を取ることにした。長坂清水までは距離にして100mも無い。切れるような冷たい水で顔を洗い、汗を拭き取ると生き返るようだ。
 急ぐ必要もないので、長坂清水でノンビリしてから下りにかかる。ここから吊り橋まで急斜面が続く。気を抜かないように下っていく。吊り橋には12時32分に着いた。
 吊り橋を渡ってから15分ほど小休止し、汗を拭いてホット一息入れる。後は玉川の左岸をトラバースしている登山道を進み、林道に出てしばらく行くとコンクリート橋を渡って温身平に出る。ここまでくると飯豊山荘まで後20分ほどである。(I.I)

概念図



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