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No.4433
北アルプス・燕岳 2762.9m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
きたあるぷす・つばくろだけ 地形図 槍ヶ岳

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山行期間 2010年9月21日(火)
コースタイム 20日 福島(16:30)=中房温泉・町営第1駐車場(22:15)
21日 第1駐車場(6:13)→中房温泉登山口(6:25)→第1ベンチ・水場(7:01,7:06)→第2ベンチ(7:33,7:36)→第3ベンチ(8:08)→富士見ベンチ(8:42,8:50)→合戦小屋(9:18,9:37)→燕山荘(10:37,10:40)→燕岳(11:11,11:13)→燕山荘(11:40,12:23)→合戦小屋(13:04,13:10)→富士見ベンチ(13:33)→第3ベンチ(13:58,14:05)→第2ベンチ(14:30)→第1ベンチ(14:50)→中房温泉(15:15,16:20)=福島(22:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
町営の第1駐車場 中房温泉の日帰り温泉「湯原の湯」から左に入る 第一ベンチには水場がある
第一ベンチの標識 第二ベンチ 第三ベンチ
天気が良ければ富士山が見える?富士見ベンチ もう少しで合戦小屋 合戦小屋まで来ると雨も本降りになる
燕山荘はガスで覆われていた 燕岳を目指して登る 燕岳山頂の標石

行動記録
 夜勤明けでノンビリと寝ていたら15時出発予定が1時間半ほど遅れて16時30分出発になってしまった。自宅から登山口の中房温泉までは460km、6時間はかかりそうだ。
 磐越自動車道で新潟まで行き、日本海を通って豊科ICまで南下した。途中のSAで夕食を取り、高速を降りてからコンビニで翌日の行動食を買い込む。国道147号線から有明駅の手前を左折し中房温泉へと向かう。
 山間部に入ると道路は細い曲がりくねった道が続き、いいかげん飽きた頃に中房温泉手前の町営駐車場に着いた。平日でもあり登山口に一番近い橋を渡ったところにある第1駐車場に車を駐めることが出来た。
 翌朝目を覚ますと、あいにくと小雨模様。暗いうちから出発する人達もいたが、皆さん雨具を着けるかどうか迷っているようだった。蒸し暑いので濡れるようだったら雨具を着けることにして歩き始めた。
 車道を10分ほど登っていくとロータリーに着く。さらに進むと左に中房温泉の日帰り入浴「湯原の湯」の建物がある。ここが登山口だ。登山届に記入してから登山道に入る。
 いきなりの急登になる。そう言えば燕岳へ突き上げる、この合戦尾根は北アルプスの3大急登と呼ばれていると聞いたことがある。でも道はジグザグにつけられていて、飯豊や朝日の登りと比較すると楽に登ることが出来る。
 一定の間隔で休憩場所があるので好きなときに休むことが出来る。まずは水場のある第1ベンチで5分ほど休む。家内と一緒なのでゆっくりと登って35分ほどかかった。何とか予定した時間で登れそうな感じである。急登はまだまだ続く。荷揚用ケーブルが頭上を通ると次の第2ベンチは近い。第2ベンチから尾根は一旦平になり、しばらく進んむと道はまた急登になる。
 第3ベンチを過ぎ、富士見ベンチまで来て、また休んだ。10日前に登った北鎌尾根の時は富士山がバッチリ見えたが、今日は雨模様で富士山はおろか周りの景色も良く見えない。
 9時18分、ようやく合戦小屋へ着いた。気温も下がり雨もやみそうもないので、それまで蒸れるのを嫌って濡れないように雨具を羽織ってだけでいたのだが、ズボンを履いて完全装備にした。小屋の中で雨を避けさせてもらい、遅めの朝ご飯を食べてゆっくりと休んでから燕山荘を目指した。
 合戦小屋から15分ほど急坂を登ると三角点のある尾根に出る。「合戦沢ノ頭」と呼ばれている所だ。天気さえ良ければ見晴らしは良さそうだ。槍ヶ岳が見えるのもここかららしい。残念....
 合戦小屋から1時間で燕山荘に着いた。稜線はガスと風で、それまでTシャツに雨具の出で立ちで蒸し暑かったのが急に寒く感じた。燕岳を往復するのに1枚多く着込もうかと思ったが面倒なので、そのまま燕岳を目指した。
 晴れていれば気持ちの良い稜線歩きなのだろうが、ガスと風でそんな余裕は無い。手も冷たく感じて手袋を着ける。稜線は砂岩でそびえ立つ奇岩の間を縫って登っていく。
 燕岳の山頂には30分ほどで着いた。山頂には三角点らしきものと山頂を示す標石があった。国土地理院のデータでは二等三角点のようだが、三角点はただの石の角柱のようでもあった。
 燕岳の山頂に立つが、何も見えないし誰もいない。あまりにも静かで北アルプスにいる実感がない。燕山荘で休むことにして山頂を後にした。体も冷えたので燕山荘で豚汁を注文して、持ってきたおにぎりを食べた。燕山荘の食堂へは靴を脱がないとあがれない。面倒だったが風を避けるためには仕方がない。
 40分ほど休み、体も温まったところで中房温泉へ戻ることにした。稜線から少し下がっただけで風は無くなり寒さは感じなくなった。ガスも取れ雨も小降りになってきた。40分ほどで合戦小屋へ戻って休憩を取った。
 合戦小屋で雨具の上を脱ぎ、第3ベンチまで来てズボンも脱いだ。ガスと雨は上部だけで、高度を下げると明るくなる。ノンビリと降って、中房温泉の登山口には15時15分に着いた。それでも長い下りは家内にとっては効いたみたいで、翌日は足の筋肉痛で階段の上がり下りが辛かったようだ。
 第1駐車場まで戻り、車を中房温泉の駐車場まで移動してから、日帰りの露天風呂「湯原の湯」で汗を流した。あらかじめインターネットで割引券をプリントして持参すると700円のところ500円で入浴出来るようだ。今度はそうしよう。
 お風呂に入り、14時20分に福島へ向け移動を開始した。高速道路が出来るまでは日帰りで北アルプスに登れるなんて考えても見なかった。便利な時代になったものである。(I.I)

概念図



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