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No.4436
巻機山 1967mピーク
山行種別 無雪期一般
まきはたやま 地形図

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山行期間 2010年9月29日(水)
コースタイム 28日 福島(19:10)=六日町IC=桜坂・登山口(23:15)
29日 桜坂・登山口(6:40)→五合目(7:37,7:44)→六合目(8:16,8:20)→七合目(8:49,8:58)→ニセ巻機山・九合目(9:42,9:45)→巻機山避難小屋(9:52,9:57)→お機屋(10:17,10:34)→巻機山最高点(10:43)→牛ヶ岳(11:00,11:10)→お機屋(11:33,11:39)→割引岳(11:58,12:07)→お機屋(12:25)→巻機山避難小屋(12:44,12:57)→六合目(14:05,14:15)→桜坂・登山口(15:23,15:35)=六日町・入浴=福島(20:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
桜坂の登山口にある登山届のボックス 天狗尾根・ヌクビ沢コースと井戸尾根コースとの分岐 五合目から米子沢を見たところ
ブナ林はスキーのコースにもなっている 六合目展望台の標柱 六合目展望台から天狗岩の尾根を見上げる
七合目からニセ巻機山を見る ニセ巻機山の山頂 ニセ巻機山から割引岳を見る
立派な巻機山避難小屋 お機屋にある巻機山頂の標柱 高層湿原の中を通り牛ヶ岳を目指す
牛ヶ岳の三等三角点 一投三角点のある割引岳 割日岳の山頂には祠があった
お機屋から避難小屋へ戻る 六合目展望出すから見た天狗尾根と割引岳、見える沢はヌクビ沢 国道291号線清水集落に入るところにある巻機山登山道入口の案内板

行動記録
 新潟はお隣の県で近いようだが、思ったよりも遠い。今回訪れた巻機山も登山口まで320kmもあり、東京へ行くよりも時間がかかる。巻機山は春スキーや沢登りでも人気が高く、また、花の季節ともなると多くのハイカーが訪れるのでも有名だ。今回は春スキーと沢登りの下見を兼ねて訪れてみた。
 仕事を終え急いで持ち物を再確認して自宅を出る。生憎の雨模様だが、天候の回復を願って巻機山を目指した。磐越自動車道から関越自動車道に入り、六日町ICを降りて、登山口の桜坂の駐車場までは4時間ほどかかった。
 朝方4時頃まで雨が降り続いたが、出発するころには何とか雨も上がった。車を登山届けのある一番上の有料駐車場へ移動する。桜坂の駐車場は有料(1日500円)で管理場森林組合が管理を行っている。朝は誰もいなかったが、下山した際に係の人が集金するようになっているようだ。身支度をし登山届けを提出して歩き始める。
 作業道を少し進むと、道は天狗尾根・ヌクビ沢コースと井戸尾根コースとに分かれる。「ヌクビ沢・天狗尾根コースは危険なので入山禁止」との案内板が設置されている。私たちは右側の尾根ルート「井戸尾根コース」に進む。
 作業道から標識のある登山道に入ると、徐々に高度を上げはじまる。樹林帯の中をゆっくりと登って行く。窪を登り切ると三合目になり道は左に折れる。道は急登に変わり登り切ったところが五合目で、ガスが切れ始まり米子沢が一望できた。登り応えがありそうな滝が連続するおもしろそうな沢だ。出来れば来年あたり登にきたいものだ。
 ここから細いがブナ林に変わる。林間も滑るに支障はなさそうで、木に赤テープが巻き付けてあり、山スキーのコースになっているようだ。五合目から30分ほど登ると六合目展望台に着く。ここからヌクビ沢が一望で、目の前には天狗岩がそびえている。割引岳は残念ながらガスに覆われて見えなかった。
 七合目まで高度を上げると登山道はガレ場になり樹林帯から抜け出す。展望もきき、こらから登るニセ巻機山への斜面が迫る。ネマガリダケの中の登山道を登って行くと八合目に着く。ガレ場には木の階段が整備され、ネットで植生の回復が図られている。この先もコースの所々にはトラロープが張られ登山道をはずれて入らないように整備されている。草モミジが美しい。
 登山口から登り始めて3時間、9時42分にニセ巻機山(前巻機山)に着いた。ここから目の前に巻機山のなだらかな稜線が迫り、すばらしい眺めが楽しめる。左には割引岳の鋭角なピークも見える。
 少し下ると木道が出てきて巻機山避難小屋へと下って行く。避難小屋はまだ新しい立派な小屋で、裏側にもきれいなトイレがある。ニセ巻機山から7分で着いてしまったが、トイレ休憩とした。
 水場は米子沢の源頭で、小屋から道がついている。沢を登ってくると藪漕ぎ無しでここまで来るのだ。楽しそう。次に小屋から稜線へ向かって登っていく。木道の周りには池塘が点在する。こんなところに高層湿原があるなんて感激である。
 小屋から20分で「お機屋(おはたや)」に着いた。大きな「1967m巻機山頂」の標柱が建っていた。ここの標高は1930mで、巻機山の最高峰1967m標高点は牛ヶ岳方面へ10分ほど行ったところにある。
 お機屋で早めの昼食を取ってから牛ヶ岳を目指した。木道を進むと池塘も出てくる。花の季節はさぞかし素晴らしい景観なのだろう。是非訪れてみたいものである。巻機山の最高点を左に見ながら進むと朝日岳への道を分け、牛ヶ岳とのコルに向かって下って行く。コルから緩やかに登り返すと1961.6mの三等三角点に着く。ここが牛ヶ岳である。
 緩やかな巻機山の一角だが、なんの変哲もないピークで、古い標柱は名前も消え倒れているので見逃しそう。10分ほど休んでからお機屋へ戻った。
 時間も予定より早いので割引岳(わりめきだけ)を目指すことにする。三角錐にそびえる割引岳は牛ヶ岳と違って山らしい。一旦コルまで下って割引岳の登りにかかると、ヌクビ沢を登ってきたご夫婦とお会いした。私たちとほぼ同時に出発した方で、山頂付近でお会いしなかったので、もしかすると思ってはいたが、やはりヌクビ沢コースだった。朝方までの雨で多少水かさは多かったものの問題なかったとのこと。登山靴で充分歩けること。素晴らしいコースであることなど話を伺っているうちに、今度来るときには是非歩いてみたい気持ちになった。入山禁止の看板はあるものの米子沢と同じように「自己責任」で登るのであれば入ってもかまわないようである。
 割引岳の山頂で少し休んで、また、お機屋の分岐へと戻った。ガスが時々切れてくれる。途中、避難小屋でトイレ休憩を取り、六合目まで下って最後の眺めを楽しんだ。
 六合目から桜坂の登山口までは1時間ちょっと、長い下りに飽きてきた頃ようやく駐車場へと戻った。
 巻機山は紹介されているように春の山スキーからはじまり、新緑、花、沢登り、秋の紅葉まで季節ごとに登山者を楽しませてくれそうだ。福島から少し距離もあるが、是非また訪れてみたい山である。I.I)

概念図



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