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No.4450
桧山 992.5m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ひやま 地形図 上大越

トップハイキング>桧山(田村市)

山行期間 2010年11月8日(月)
コースタイム 桧山高原キャンプ場(13:05)→沼散策→道路(13:24)→一番上の風力発電用風車(13:48)→桧山(13:53)→ブナの森探勝コース→桧山高原キャンプ場(14:50)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
日沼と桧山高原との分岐 砂利道を進むと風力発電用の風車が目に入ってくる 道路のゲートには「関係者以外立入禁止」のプレート
キャンプ場側の案内板 炊事場 桧山高原全体が風力発電の施設になってしまっていた
道路に出て山頂を目指す 風車の下部 山頂を目指して藪こぎに入る
牧場のフェンスの跡 山頂手前の石碑 桧山の三等三角点
山頂からの眺め ブナの森探勝コースは笹で覆われている 途中は完全な藪こぎになる
古の森林復元植樹事業の看板 歩きやすいところもある ようやく出発点のキャンプ場跡に戻る

行動記録

 桧山は旧常葉町と旧都路村との境(現在はどちらも田村市)に位置する。福島県にはもうひとつ矢祭町にも桧山があるが、田村市のほうの桧山が「うつくしま百名山」として紹介されている。
 桧山へは百名山として紹介されるだいぶ前に登ったことはあるが、現在はどうなっているのか多少の興味もあり、手倉山を登った帰り足で訪れてみた。
 手倉山を登った後、東京電力古道川発電所を通り、高瀬川に沿って車を走らせる。国道399号線、古道までの途中は未舗装路である。山口川沿いに旧旧常葉町に入り県道富岡大越線に抜けてから桧山高原に向かうった。道路には案内板も設置されているので入り口はすぐにわかる。
 道路は途中で未舗装路に変わり、日沼との分岐になる。ここは左折し舗装された道を進み桧山高原を目指す。やがて風力発電用の大きな風車が目に飛び込んできた。正面には牧場のゲート、左がキャンプ場のトイレと炊事場への道になる。左へ車を乗り入れ炊事場の前に車を駐めた。管理棟は工事関係者の事務所になっていて、工事業者の車が出入りしていた。
 案内板では桧山へ登るにはゲートのところから道路を歩いて山頂を目指すようになっている。確かに以前は牧場の作業道を歩いて登ったのだが、今は風力発電用風車の管理道になっていて、ゲートは閉められ「関係者以外立入禁止」のプレートがつけられていた。
 ふくしまの百名山に名を連ねる「桧山」は今では登ることができないのだろうか。何か方法は無いものかと、まずは沼の周りを一周する遊歩道を歩いてみた。沼の反対側にある案内板には「ブナの森探勝コース」が表記されていて、そちらの方は立入禁止にはなっていないようだ。
 牧草地の丘に立っている「あづまや」から道路はすぐなので、道路に立ち入ってみた。風力発電の関係者の車が脇を通ったが特に注意されるわけでもないので、案内板にあるように道路を登って、帰りはブナの森探勝コースを下ることにして歩き始めた。
 道路は未舗装だが、幅は広く大型車両も行き来できる。ブーンブーンと地鳴りのような異様な風切り音を発しながら特大風車が回っている。風切り音はお世辞にも気持ちの良い音とは言えず、長く居る場所ではなさそうだ。
 追い立てられるように登っていく。山頂に一番近いところにある発電用風車のところまでは道路を歩く。右側の牧草地では牧草の取り入れが行われていた。道路は風車のところまでで、法面の脇にかすかな踏跡とテープがあったので、そこから山頂を目指した。途中から古い踏跡が出てきたので、そこを登っていく。脇にはかつて牧場の境のバラ線が張ってあった名残があった。最後の風車のところから5分ほどの藪こぎで桧山三角点峰に着いた。
 桧山の山頂からの見晴らしは良くない。三角点を写真に収めてすぐに下山にかかる。発電用風車のところまで戻り、道路をしばらく下っていくと三叉路になるので、右の道との分岐のところから、北西方向の笹に覆われた作業道に入る。こちらが「ブナの森探勝コース」だ。今では歩く人もなく整備もされていない。道には藪がかぶさるが何とか歩ける。いったん左から立派な道路が合わさり、先には大きな発電用風車が出てくる。さらに進むと広場になり行き止まりになってしまう。探すと右に下りていく古い作業道が見つかるので下りてみる。道は荒れていて最近歩かれた形跡は無い。
 道はますます怪しくなり、藪がひどくなってきた。笹が行く手を阻むが、注意して進むと微かな道形を辛うじて見つけることができた。すでに遊歩道と言える代物では無く、一般のハイカーが通れる道ではない。
 ようやく刈り払われた場所に出る。ここは植樹のための広場になっていて、沼の周遊コースにある「あづまや」の上部に位置する。ここから駐車場へと戻れば良かったのだが、ブナの森探勝コースを忠実に歩いてみようと、さらに先へと進んだ。植樹された付近は比較的はっきりしていた踏跡だったが、やがて道は茨の藪道へと変わった。傷だらけになりながらようやく湿地の牧草地へと出た。ここから作業道跡を歩いて駐車場へと戻った。
 かつては「うつくしま百名山」として、多くのハイカーが訪れた桧山だが、今ではコースも荒れ放題でハイカーの立ち入る場所では無くなってしまったようだ。(I.I)


概念図



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