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No.4556
白馬岳 2932.2m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
しろうまだけ 地形図

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山行期間 2011年10月9日(日)
コースタイム 蓮華温泉駐車場(4:10)→蓮華の森(4:39)→天狗ノ庭(6:08,6:21)→白馬大池山荘分岐(7:30)→船越ノ頭(8:24,8:30)→小蓮華山(9:21)→小休止(9:45,9:58)→三国界(10:21)→白馬岳(11:08,11:18)→三国界(11:58,12:03)→小蓮華山(12:50)→船越の頭(13:36,13:50)→白馬大池山荘分岐(14:25,14:30)→天狗の庭(15:42,15:47)→蓮華温泉駐車場(17:21)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
夜が明け朝日岳が顔を出す 天狗の庭 白馬大池の登山者への注意
白馬大池と大池山荘とテン場 小蓮華山へ向かって登り始める 船越ノ頭、春スキーが楽しみ
小蓮華山の山頂 小蓮華山の三等三角点 小蓮華山から見る白馬岳
三国界へ向かって進むと白馬岳が少しずつ近づいてくる 三国界への登り 三国界の標識
三国界から見た朝日岳 白馬岳はもうすぐ 白馬岳から見た槍ヶ岳
白馬岳の山頂はたくさんの人 下山途中で振り返って白馬岳を見る 蓮華の森は登るときは真っ暗だった
紅葉真っ盛りだが今年は色が良くないようだ 蓮華温泉へ到着 蓮華七湯の案内板
蓮華温泉で汗を流す 駐車場の所にあるトイレ 蓮華温泉登山口の駐車場

行動記録
 前日、雨飾山を登ってから道の駅「小谷」でお風呂に入り夕食をすませてから、蓮華温泉へと向かった。国道から平岩に入り細めの県道で蓮華温泉へと登っていく。20kmほどあり、疲れていることもあって、いくら車を走らせてもなかなか着かない。運転に飽きた頃ようやく駐車場へ着いた。あたりはすっかり暗くなってしまった。連休中でもあり駐車場は一杯。車の中で寝るので、できるだけ平らな方が良いのだが駐めるところがない。今、下山してきたと言うご夫婦の方に「どうぞここに駐めてください」と言っていただき、少し傾斜があるが何とか寝れそうな場所を確保できた。路駐よりは良い。
 翌朝3時30分起床、4時10分に歩き始めた。最初の計画では白馬の乗鞍岳までの予定だったが、家内に「白馬の乗・・・」まで言ったら、「せっかく行くんだったら白馬岳でしょ」と言うことで乗鞍岳がいつの間にか白馬岳の日帰り山行になってしまった。
 そんな訳でヘッドランプをつけて暗いうちから歩く羽目になったのだが、家内のヘッドランプは昨年買ったばかり、私のはLEDのヘッドランプが発売されたばかりの時に買ったもの、どう見ても分が悪く、明るさがまったく違う。今は「全光束100ルーメンのトリプルパワーLED搭載」のものまであると言うから驚きである。私のは20ルーメンぐらいか。
 蓮華の森を過ぎ、天狗の庭の手前で明るくなった。ヘッドランプをザックにしまって登り続ける。天狗の森までは2時間もかかってしまった。このペースだと日帰りでの白馬岳は厳しくなりそう。所々雪が出てきたが、うっすら積もっている程度だ。天狗の庭からは尾根をトラバースするように緩やかに登っていく。登山道が平になると白馬大池だ。
 大池山荘の分岐には7時30分に着いた。白馬大池山荘は10月の第3週土日まで営業している。小屋の前にはたくさんのテントが張ってある。栂池から登ってきてテントを張ったまま白馬岳を往復する人が多いようだ。小屋には寄らないで小蓮華山を目指す。
 ここから先、急な登りは無く、白馬岳へは歩いていれば何とか着きそう。まずは船越ノ頭へ登る。ここから栂池へはスキーのルートになっている。出来れば来春にも訪れてみたい。船越ノ頭では白馬岳から来た人たちが休んでいた。「写真を撮ってあげます」とのお言葉に甘えて撮っていただく。この先、雪はうっすらと積もっているだけで、何とかアイゼン無しで行けそうだ(以前、アイゼンと呼んだら、「えっ、クランポンでしょ」とせせら笑われたことを思い出した。何でも英語にすりゃ良いってもんじゃないでしょ。ノーザイルをノーロープって言いましたっけ?)。
 アップダウンを繰り返しながら小蓮華山には9時21分に着いた。大池から休憩を含めて2時間とかからなかった。家内に何とかこのペースで行ってもらえれば白馬岳まで行けそうだ。山頂が混み合っているので三角点を写真に収めて先に進むことにした。国土地理院の小蓮華山に三角点が記されていないのに、山頂には三角点がある。不思議に思って後で調べてみたら、小蓮華山の標高は、以前は2769mであったのが山頂部分が崩落し、2008年(平成20年)秋になって新たに三角点が設置されたとのこと。現在の地形図には崩落後の2766mと記されている。
 三国界の手前、風がピタリと止むところで小休止をとった。正面に白馬岳は見えるし、雲ひとつ無く最高のロケーションだ。時間はすでに10時近くなっていたが、ここまで何もお腹に入れないで登ってきた。遅い朝食にした。三国界の登りは雪がしっかりと着いている。気温が低いためか雪は堅くなくアイゼンなしでも楽に歩ける。三国界の分岐を過ぎ白馬岳への登りにかかる。アイゼンを着けている人といない人が半々ぐらい。下りもストックさえあれば問題なさそう。
 白馬岳には11時08分に着いた。家内のゆっくりペースで計画書を作成したが予定通り7時間ちょうどで到着した。これで暗くならないうちに蓮華温泉に何とか戻れそうだ。山頂から槍ヶ岳も良く見える。昨年、燕岳に登ったときにはガスで見えなかったが、今日は遮るものが何もない。家内曰く「私の日頃の行いが良いからよ」。 ......「まぁ...毎週どっかこっか登っていれば何処っかでは晴れるでしょ」。
 10分ほど休んでから下山を開始する。下りもそう危険な箇所もなく三国堺まで戻る。雲が出始まった。振り返ると白馬岳も時折ガスで覆われる。小蓮華山を通過し、船越ノ頭には13時36分に到着。遅めの昼食を取った。ここまで下ってくると今まで見えていた白馬岳が視界から消えてしまう。白馬大池の分岐には14時25分に着いた。歩き始めて10時間が経過した。この調子だと後3時間はかかりそうだ。「足が攣った」と言われる前に芍薬甘草湯を飲ませた。60歳を越えるとゆっくり歩いていても時間が来ると足が攣る。もっと年をとると普段寝ていても攣ると言うから、それからすれば未だましな方かも。
 白馬大池からは登山道は石の上を歩くようになる。歩きにくく、そのうえバランスは悪い(無いと言った方が正解か...)ので下りも結構な時間がかかる。ゆっくりゆっくりと降りて行く。そんな訳で天狗の庭までは登りと同じ時間がかかった。蓮華温泉までは、さらに標高差600mを下らねばならない。まあ登るとき2時間だから、それ以上はかからないだろうと下り始める。登るときには暗かった登山道も帰りは明るい。「へえ〜こんな所だったんだ」などと話しながら下って行くと蓮華の森の標柱が出てきた。ここまで来れば蓮華温泉も近い。前には子供連れが歩いている。こちらもクタクタで追い抜く気にもなれず、紅葉の写真を撮ったりして登ってきたときと同じく30分かけて蓮華温泉に戻った。時間はすでに17時を過ぎていた。蓮華温泉で汗を流そうと考えていたが時間も遅いので、ダメ元でフロントで入浴が可能か聞いてみたら、日帰り入浴は15時30分までとのこと。「まっ、しかたがないか」と思ったが、「早く準備して来てください」と言われたので、食事をしている宿泊客の脇を通り抜け、内湯に入らせてもらった。他のお客さんは断られていたので、下山してきた登山者だけ時間外でも特別に入れてくれているようだった。これで汗くさいまま福島に戻らなくても良くなった。糸魚川で夕食をすませ、高速に乗ったのは良いが、睡魔が来て米山SAまでが限度。翌朝まで車の中で休んでから福島へと戻った。(I.I)


概念図

トラック 登り=赤  下り=青

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