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No.4651
不忘山 1,705.3m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ふぼうさん 地形図

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山行期間 2012年6月22日(金)
コースタイム 硯石登山口(9:55)→不忘山(11:24,11:31)→硯石登山口(12:27)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
ガスの中を登る ガスが晴れ山頂が見える 不忘山へ到着
南屏風岳から屏風岳への稜線 ハクサンイチゲ 大若沢源頭
ミヤマキンバイ 単独女性が登っていく 再び雲の中へと下りていく

行動記録
 細かい雨が降る中、硯石へ車を走らせる。登山口には平日ということもあり、他の車はなかった。急いで準備をして登り始めたが、時刻は既に9時55分になっていた。山頂まで登れなくとも行けるところまで行こう。今日のテーマは、休まないで山頂まで登れるペースで歩くこととした。急ぐと息切れしてしまい休むことになるし、後半のバテにもつながる。結局コンスタントに歩いたときよりかえって遅くなってしまう。しかし、どの程度のペースがいいのかは体調にもよるだろうし判断が難しい。つい頑張ってしまう自分なので、意識的にペースを押さえ気味に登る。寝不足ではあるが体調は悪くはない感じだ。
 樹林帯を抜け灌木に変わる辺りで、女性が1人で休憩していた。立ち止まりたくないので歩きながら聞くと、単独で縦走するのだという。お先にと返し歩を緩めず登る。雲の上に出たので明るくなってきたが、山頂はまだガスの中だ。登りにくいザレ場を歩いているうちに、山頂のガスが晴れ見えてきた。下界を見れば雲の下だ。
 不忘の碑から上の尾根道にはハクサンイチゲが見られるが、台風のせいか花びらがよれよれになったものが多い。ミヤマキンバイは咲いているが、シラネアオイやコイワカガミ、ミネザクラは既に花期が終わったようだ。ユキワリコザクラを少し見つけることができた。
 山頂には誰もいない。遠くの峰々はまだ雲の中だが、南蔵王主稜線の頂はよく見える。つい2ヶ月前に滑った南屏風もすっかり夏の眺めだ。この時期、山はみるみる緑を濃くして衣替えしていく。
 山頂には10分といずに下山を開始。ザレ場まで下りてくると単独女性が登ってきたので、今度は立ち止まり話しをする。硯石から面白山までの縦走を2泊3日でやるのだという。要するに蔵王連峰全山縦走というわけだが、延長は40数キロにもなり累積標高差もかなりある。しかも蔵王の縦走路に水場は乏しい。実は自分もやってみたいと思っていたこの縦走、女性が単独で挑戦するとはなんともガッツのある方だ。やるなら日の長いこの時期に梅雨の間隙を突いてと思っていたが、この女性もそう考えていたようだ。彼女の無事成功を祈り、エールを送ると下山を急ぐ。
 下るにつれてまた雲の中に入っていくと、カラッとした爽やかな空気から湿度の高い空気に変わる。駆け下りるようにして下山。歩き方もよく分からずに、ドカドカ下って膝を痛めた4年前を思い出す。あれ以来膝を痛めない歩き方を考え心がけてきた。12時27分登山口到着。さて仕事が待っている。(K.K)

概念図

トラック 登り=赤  下り=青


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