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No.4656
針ノ木岳 2820.7m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
はりのきだけ 地形図

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山行期間 2012年7月2日(月)
コースタイム 扇沢(5:25)→大沢小屋(6:48)→雪渓末端(7:16,7:42)→針ノ木小屋(10:48,11:12)→針ノ木岳(12:53,13:15)→針ノ木小屋(14:38,14:55)→大沢小屋(16:58)→扇沢(18:21)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
扇沢の無料駐車場 関西電力工事用道路のゲート 針ノ木岳登山道入口
関電の道路を何度か横断 いよいよ針ノ木岳が見えてきた 針ノ木岳登山道へ足を踏み入れる
大沢小屋 大沢小屋脇のレリーフ 左岸側を登っていく
ようやく針ノ木雪渓の末端 しっかりと雪がついている アイゼンを着けて歩き出す
徐々に角度が増してくる 雪は針ノ木小屋まで続いていた 針ノ木小屋
針ノ木岳の山頂から蓮華岳を見る スバリ岳 針ノ木岳の三等三角点
黒部の対岸が見える 山頂にはミヤマキンバイが咲く イワカガミも見頃
針ノ木岳からのトラバースの下り ようやく槍が顔を出した キヌガサソウが群生していた
下山途中の橋 カラマツソウ 扇沢に戻ったら誰もいなかった

行動記録
 家内が石転び雪渓を登りたいと言うので、練習に針ノ木雪渓へ出かけることにした。さて、こんな調子で石転びへ行けるものやら。
 当初は7月1日の日曜日に登る予定だったが生憎の雨模様で、1日ずらし福島を出発する。扇沢へは21時少し前に着いた。今日は扇沢の無料駐車場で車中泊だ。
 翌朝、目が覚めると前日の雨もすっかりあがり、少しだが晴れ間も見える。絶好の登山日和だ。しかし、身体の方は絶不調、腰が重く左足が痺れて痛い。痛み止めを飲んで何とかごまかすが感覚がおかしい。こんなことで登れるのだろうか
 登山口で登山届を記入し、5時25分に歩き始める。関電の工事用管理用道路の脇から登り始め、管理道と何度か交差しながら登山道を登って行く。トンネル手前の広場の所から針ノ木遊歩道に入る。ここから道路とは離れて樹林帯の中の登山道歩きになる。大沢小屋には6時48分に着いた。相変わらずののんびりペースだ。
 雪渓末端に着いたのが7時16分。ゆっくりと朝食をとってから、アイゼンをつけ雪渓歩きの準備をする。家内がアイゼンを履くのは35年ぶりなので初心者扱いである。最初は傾斜もなく、ゆっくりだが順調に高度を上げて行く。
 マヤクボ沢が合わさるあたりから勾配が増してくる。ここからは雪渓歩きが慣れない家内は大幅なペースダウン。35年のブランクと加齢からくる恐怖感はどうしようもないようだ。アイガーやグランドジョラスを登っていたころの勢いは何処に行ったやら。それでも計画は1時間ほど余裕をもって立てておいたので、何とか針ノ木小屋へは時間内に着いた。
 小屋の前のベンチで早めの昼食にした。針ノ木岳は、まだ雪が残っている。どうなることやら行けるところまで行ってみることにして小屋を後にする。
 針ノ木岳の手前にはびっちりと雪がついていた。雪が繋がっていそうなところで再びアイゼンを着け、怖いと言うのでコンティニュアスで登ることにした。当初の計画では1時間ちょっとで行けるだろうと踏んでいたが、大幅に超過し12時53分に針ノ木岳に着いた。山頂からの360度の大パノラマは絶景である。東に蓮華岳、北にスバリ岳、黒部湖を挟んで剣、立山、南に槍が見える。晴れて良かった。昨日の雨だったら途中で引き返したと思う。
 いよいよ問題の下りが始まる。雪渓の急斜面までくると家内は腰が引けてる。しかたがないのでタイトロープでゆっくりと下げる。1時間20分かかってようやく小屋へ戻った。すでに予定より2時間の時間超過である。扇沢へはもう3時間以上かかるので、気分を切り替えるために、ゆっくりと休憩をとることにした。
 ここからはそう危なくないのでコンティニュアスを解除しようとしたが、着けている方が安心できると言うので猿回し状態は雪渓下部まで続いた。まるで雪山の歩行訓練である。雪渓下部まできてロープとアイゼンを外し身軽になる。何とかヘッドランプを使わないで扇沢には戻れそうだ。
 大沢小屋へはなんとか2時間で到着したものの、ここから花の写真を撮りながら歩いて大幅に時間超過。朝にはあまり咲いていなかったキヌガサソウが、道の両側に見事に花をつけていた。もうけたのは良かったが、扇沢に着いたのは18時を過ぎていた。廻りに人影はなく誰とも会わないまま駐車場に戻った。21時まで入れる薬師の湯で汗を流し帰路についた。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤  下り=青


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