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No.4678 |
木幡山 |
666.3m二等三角点峰 |
山行種別 |
無雪期一般 |
こはたやま |
地形図 |
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山行期間 |
2012年9月9日(日) |
コースタイム |
隠津島神社・駐車場(11:47)→隠津島神社本殿(12:06)→経塚群(12:20)→木幡山(12:30,12:40)→鷹取場・隠津島神社分岐(13:00)→羽山神社(13:30)→林道桜畑木幡線・羽山神社参道入口(13:50)→隠津島神社・駐車場(14:05) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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林道桜畑木幡線起点 |
ツリフネソウ |
隠津島神社の駐車場 |
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石段を上がったところが八町石 |
あづまや |
展望台から吾妻・安達太良が正面に見える |
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木幡の大スギと門神社 |
駐車場からの参道はコンクリートでできている |
三重の塔 |
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隠津島神社の本殿 |
さらに奥に進むと養蚕神社 |
養蚕神社の裏が登山道 |
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裏山の経塚群 |
木幡山の二等三角点 |
山頂を示すプレート |
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キツリフネ |
鷹取場への道 |
ツユクサ |
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羽山神社の分岐 |
羽山神社への道 |
途中の祠 |
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羽山神社 |
フシグロセンノウ |
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杉林の急な下り |
羽山神社参道入口 |
林道の脇に咲くナデシコ |
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キンエノコロ |
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のんびりと林道桜畑木幡線を歩いて駐車場へ戻る |
行動記録 |
木幡山は二本松市と川俣町にまたがり、山頂は川俣町に位置するが、歴史的には二本松市(旧東和町木幡)との結びつきが強い。山の中腹には隠津島神社があり、毎年12月に行われる「木幡の旗祭(幡祭り)」は有名である。旗祭りは九百年前の前九年の役(天喜五年)で源頼義、頼家親子が戦いに敗れ、木幡山に戦勝を祈願したところ、その夜から雪で木々は真っ白になり、攻め寄せた阿倍頼良子貞任らの軍は、それを源氏の白旗と見誤り大軍が木幡山に立てこもっていると勘違いし戦わずして敗退したと言い伝えられているもので、今日まで大切に受け継がれている。日本三大旗祭と言われているだけのことはある勇壮な祭である。放射線量調査は昨年12月についで2度目になる。8ヶ月が過ぎて同じ山の線量がどの程度まで下がっているかも知りたかった。
本などで紹介されているハイキングコースは、一の鳥居のあるクライミングボードのある駐車場から登って第二社務所脇の二の鳥居から登ることになるが、昨年の大震災以降参道の石段が崩落していることもあって二の鳥居から林道桜畑木幡線起まで通行止めになっている。
今回は最短で隠津島神社へ行ける林道桜畑木幡線の隠津島神社駐車場から登ることにした。駐車場にはトイレと手水舎があり案内板もある。身支度をして石段を登り、歩く人もなく草で覆われた参道と道を合わせたところに「八町石」がある。一の鳥居から隠津島神社の八合目にあたる。
すぐにあづまやがあり、脇から木幡展望台への道がある。展望台からは吾妻・安達太良が正面に見える。さらに展望台のところから踏跡を登ると門神社の所に出る。門神社の前にそそり立つ大スギは大変な老木で、推定樹齢800年と言われている。参道をさらに登って行くと、県の重要文化財「三重塔」が現れる。室町時代の文明4年(1472年)に建立されたと言われ、山中に見事な三重の塔がそそり立つ様は壮観で、ただただ感心するばかりである。三重の塔から急な石段を登ると隠津島神社の本殿となる。
木幡山へは本殿の左側を通り抜け、さらに奥にある養蚕神社の左側に回り込む。標識に導かれて急な坂道を登って行くと経塚群に出る。 木幡山経塚群は県の指定史跡にもなっている。この経塚群は末法思想が盛んだった平安末期にお経を埋めたところで、尾根伝いに経塚が並んでいる。藤原時代12世紀の経塚とみられ県内でも貴重なものである。
山頂へは尾根伝いに進めばよい。道はこの季節は踏跡程度になるが注意して探せば道から外れることはない。12時30分、木幡山の山頂に着く。見晴らしは無く、あるのは二等三角点と山頂を示すプレートだけである。ここから羽山(福沢羽山)への縦走路がある。車を回しておけば縦走も可能だ。山頂の放射線量は0.952μSv/h、昨年12月の線量は1.218μSv/hなので少し減衰したように思う。
さて戻ることにしよう。帰りは羽山神社を経由して下ることにした。経塚の手前まで尾根伝いに戻り、途中から左の道へ入る。昨年12月には道はわかりやすかったが、この時期は草が伸び放題で道がハッキリしない。注意しながら経塚の尾根の北東側をトラバースするように下って行く。途中伸びた草で歩きづらいところもあるが山頂から20分ほどで鷹取場・隠津島神社分岐に着く。ここから隠津島神社の三重の塔へ戻っても良いが、今日は羽山神社を寄りたいので南東の尾根伝いに進むことにする。鷹取場へと続くスギ林の中の道は、旗祭りのコースにもなっていて12月の時期にはコースも良く整備されているが、今の時期は草が伸び放題である。歩くには支障は無い。
尾根伝いに一旦登り、緩やかに下って行くと、羽山神社との分岐になる。分岐点には木幡第一小学校のキビタキの案内板がある。この先に鷹取場の展望台があるので、時間が許せば是非立ち寄って展望を楽しむと良い。
分岐から少し下ったところの大岩に小さな祠がある。それを過ぎるとすぐに羽山神社がある。羽山神社も大岩に小さな祠が鎮座する。さらに下ると大岩に刻まれた正観世音菩薩がある。この大岩は成人の神事である胎内くぐりの場所でもある。ここから10分ほど急斜面を下っていくと林道桜畑木幡線の羽山神社参道入口に出る。舗装された林道は通る車もほとんど無く、のんびりと隠津島神社の駐車場へと戻る。所要時間はゆっくり歩いて15分ほどだが、林道の脇にはツリフネソウなど花が咲き、途中には石に刻まれた「木幡山三十三観世音」もある。歴史と自然のある木幡山は、福島市からも近く気軽に訪れることができる貴重な里山だ。(I.I) |
概念図 |
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隠津島神社案内図は隠津島神社公式ホームページからご覧いただけます
http://okitushima.com/annaizu.html
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