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No.4705
惣山・前山 惣山 816.3m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
そうやま・まえやま 地形図

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山行期間 2012年11月10日(土)
コースタイム 福沢登山口(9:53)→698mピーク(10:42,10:49)→惣山(11:27,11:42)→太郎布野鳥の森(12:29)→太郎布分岐(12:33)→前山(13:17,13:24)→清水荘(14:43)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
福沢登山口の沼沢湖一周遊歩道の標識 鳥居が出発点となる 神社の参道を登っていく
神社の脇を抜け公社造林地へ 階段になって高度を上げる 紅葉がちょうど見頃
単管で組んだ足場もある 木々の間から沼沢湖が良く見える 惣山の東北電力無線中継所
山頂を示すプレート 惣山の三等三角点 山頂から見た沼沢湖
指導標も良く整備されている 落葉樹林帯の中を下っていく ふり返ると惣山が見える
ここは福島県立只見柳津自然公園に指定されている 太郎布野鳥の森の看板 ここにはベンチもある
前山登山口の標識 クリタケが最盛期 前山の山頂
途中のやせ尾根から沼沢湖を見る 沼沢湖へ下る途中にも標識が整備されている 沼沢湖畔にあるオリエンテーリングのポスト
白色に紅葉した葉 清水荘脇の前山登山口の所に出る 湖畔の清水荘

行動記録
 惣山は、金山町の東方に位置し、カルデラ湖で有名な沼沢湖の外輪山のひとつである。沼沢湖も含めこの周辺は只見柳津県立自然公園に指定されている。一時は前山の登山路が、歩く人も無く荒れ放題だったが、今ではコースも良く整備され、一般のハイカーでも沼沢湖を一周できるようになった。紅葉も終わりに近づく晩秋の沼沢湖を訪れてみた。
 沼沢湖へはJR只見線・会津水沼から入るか、早戸から沼沢を通って荒浜に入る。福島を朝に発ち、福沢登山口から惣山へ登ることにした。
 福沢登山口に駐車場は特に無い。登山口手前の沼沢湖に降りる細い道の空きスペースに何台か車を駐めることが出来る。シーズン中は迷惑にならないように舗装路を荒浜寄りに戻ったところに駐車場があるので、そちらに止めた方が良いと思う。
 雨具をつけてから、標識に導かれて鳥居のある参道を歩き始める。すぐに神社があるので左脇をすり抜け遊歩道に入る。ここは福島県の公社造林地になっている。遊歩道は良く整備され、階段を登っていく。20分ほどで最初(第一ベンチ)のベンチに着く。道の脇には四等三角点がある。
 ここから沼沢湖の外輪の尾根をアップタダウンを繰り返しながら登っていく。698mピークには10時42分に着いた。登山口からゆっくり登ってきて50分ほどである。放射線量を計測すると0.074μSv/hだった。原発事故の前とそう違いは無いものの、ここでも影響が無い訳ではなかった。ヒメマスで有名な沼沢湖だが第1原発から130kmも離れているにもかかわらず、そのヒメマスから放射能が検出された。今日も漁協の人たちかがヒメマスの放射線量のモニタリングをするために共同で捕獲作業をしていた。話を伺うと、湖底に放射性物質が沈殿し、昨年の大雨の際にも放水をしなかったので今回の調査でも難しいかもしれないとのことだった。
 道は細くて急なところもある。植生はナラ、ミズナラ、ブナ、ヒメコマツ、スギの混交林、だいぶ落葉も進み木々の間から沼沢湖を見ることが出来る。岩場をトラバースし、さらに行くと大きなパラボラが目に入ってくる。惣山の山頂だ。
 山頂の下にはベンチがあり、一段高いところに惣山の三等三角点がある。ここからは沼沢湖が眼下に見え、展望台のようになっている。山頂にあるのが東北電力無線中継所のパラボラアンテナ。この先には福島県の防災無線のパラボラアンテナもある。昼食をとってから前山へと向かう。
 山頂から福島県の防災無線までは幅の広い道を進む。途中に標識があり、左に下る遊歩道が道を分ける。ジグザグに高度を下げて太郎布を目指す。第三ベンチの716mピークを過ぎ下っていくと、次に案内板と碑のある太郎布野鳥の森に着く。廻りは木々に覆われ静かだ。ベンチの所から沼沢湖を見ることが出来る。先に進むと、すぐに前山への道を分ける。左が前山、右が太郎布への道だ。
 前山への道も良く整備されている。また、前山はクリの木が多く、この時期はクリタケの最盛期である。見て見ぬふりをして通過する。登山道が角度を増してくるとジグザグに登るようになる。廻りはナラ、ミズナラ、ブナの混在する雑木林だ。13時17分、前山に到着する。10年前に来たときにはヤブを漕ぎながら登った前山だったが、今は山頂を示す標柱も立てられ、刈払いがされて広くなっていた。山頂は落ち葉がぴっちりと敷き詰められ、あるはずの三角点を探したが隠れていて見つからなかった。尾根伝いに進むと見晴らしの利く尾根になり、次に樹林帯に入る。道はやがてジグザグに下降し沼沢湖からの小沢に下る。10年前には下草で覆われた小沢の脇も、今ではハッキリとした道がついていた。小沢がコンクリートの水路に変わると道は沢を横切り、沼沢湖に降りないで湖畔の一段上についた道を清水荘へ向かうようになる。20分ほどで清水荘脇の前山登山口に着いた。ここから湖畔のサイクリングロードを歩いて、沼沢湖のキャンプ場へと向かった。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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