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No.4805
国土山 858.2m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
こくどやま 地形図

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山行期間 2013年6月12日(水)
コースタイム 上田ダム登山口(7:31)→No23鉄塔(8:36)→東北電力国土山避難小屋(9:35,9:47)→沼越峠(9:56)→国土山(10:30,10:34)→沼越峠(10:56,11:03)→東北電力国土山避難小屋(11:12)→No23鉄塔(12:03,12:07)→上田ダム登山口(12:57)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
上田ダムが出発点となる 2011年豪雨災害の爪痕 北の湖沢に架かる吊り橋
ヒメサユリが咲く ツヅジ
鉄塔No23まで登ると眼下に只見川が見える 樹林の中に入ると強い日差しから逃れることが出来る ニガナ
シロニガナ タニウツギ 東北電力国土山避難小屋
沼越峠の祠 これから向かう国土山 送電線巡視路から離れてヤブ漕ぎに入る
見事な天然スギ 国土山の三等三角点 上田ダムの水場

行動記録
 国土山は大沼郡金山町の北東に位置し、新潟県の阿賀町と境を接する。登路はかつて江戸藩政時代に物資、交易のため、会津藩の命により飯田兵左衛門という人が開いた峠道で、現在は東北電力の送電線巡視路として整備されている。
 国道252号線を早戸から川口方面へと向かい、水沼橋を渡ると右に上田の集落と上田ダムが見えてくる。国土山に登るには上田ダムを通って対岸へと渡る。以前は上田発電所の東側に広場があったのだが、2011年の豪雨災害の際に護岸が崩落し広場は無くなってしまった。それでも4〜5台は発電所の邪魔にならない程度に駐めることが出来る。
 只見川に沿って北の湖沢へと向かうが、護岸が崩落してしまい、単管で組んだ足場が設置されている。北の湖沢には、しっかりした吊り橋が架かっている。これも電力会社の設備だ。北の湖沢を渡ると急登が待っている。鉄塔No23までは急峻な道が続く。途中切れ落ちているところもある。また、二つめの鉄塔より上は道上に砂礫が乗っていて滑りやすい。
 鉄塔より上は見晴らしは良いのだが容赦なく太陽が照りつける。No23鉄塔まで来るとようやく急坂から解放される。道が緩やかになると歩きやすくなる。右には国土山のピークが見える。
 巡視路は、時々刈払われた送電線の下を避けるように広葉樹林の中へと入る。暑さから逃れられ冷たい空気が心地よい。道は緩やかに沼越峠へと向かっている。
 No23鉄塔からちょうど1時間で、東北電力国土山避難小屋に着く。この避難小屋は東北電力の業務用で一般には開放されていない。以前訪れたときには小屋から東側へ行ったところに水場があったので確認すると、今は枯れていて踏跡はさらに沢に向かって伸びていた。
 避難小屋から10分と歩かないで祠のあるピークに着く。県境稜線の沼越峠だ。地図上では一段下ったところが沼越峠になっている。祠のあるピークから、送電線は831m標高点のピークへとさらに先へと延びでいて、柴倉へと向かっている。
 ピークの東側に鉄塔があり、国土山へ向かってヤブ漕ぎを開始する。ヤブ漕ぎと言っても最近では訪れる人も多く、足元にはしっかりとした道形がついている。少し下り、次に緩やかに登って行くと、スギとブナの林の中に入る。林の中は踏跡も明瞭になる。途中には見事な天然スギもある。30分ほどで三等三角点のある国土山の山頂に着いた。三角点の周りは灌木類が生い茂り見晴らしは無い。あやうく見逃して通過してしまうところだった。昼食は沼越峠に戻って取ることにし、登ってきたルートを引き返す。祠のある沼越峠のピークから国土山山頂間は、刈払いされているわけでもなく、戻る際にはルートから外れないように充分注意したい。下りの所要時間は2時間弱である。鉄塔No23からは道も急になり、砂礫で滑りやすので充分注意すること。
 途中にゴミが目立つ。特に鉄塔No23のところがひどい。ペットボトルやビールの空き缶などが捨てられている。このエリアは山菜採りに入る人が多く、ビールの空き缶などは、どうみてもその人達のもののようだ。山に入らせてもらう者として、最低限のマナーは守りたいものである。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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