Fukushima toukoukai Home page
No.4820
荒海山 1580.4m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
あらかいさん 地形図

トップハイキング>荒海山

山行期間 2013年7月11日(木)
コースタイム 八総鉱山跡・駐車スペース(6:40)→登山口・登山者カード入(6:59)→渡渉点(7:20,7:23)→尾根のコル(8:10,8:18)→大岩(10:00,10:16)→荒海山(10:50)→三角点峰(10:58,11:24)→荒海山(11:30,11:33)→大岩(11:59,12:04)→小休止(12:44,12:50)→尾根のコル(13:30,13:34)→渡渉点(14:10,14:20)→八総鉱山跡・駐車スペース(14:57)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
八総鉱山跡より先は林道滝原線になっている 道幅が狭いので車は八総鉱山跡の駐車スペースに駐める 軽トラなら登山者カード入のところまで入ることが出来る
林道は対岸へと続くが荒れていて歩く程度の道幅になる 荒海川の渡渉点 所々に案内標識がある
治山ダムまでは登山道を歩く 治山ダムを越えると沢の中を登るようになる 急斜面を登り尾根のコルへと出る
アスナロの木が多い 山頂が見えるポイント 大岩、ここもアスナロの林
ロープを使って急斜面を登る 急斜面は続く ようやく樹林帯を抜ける
避難小屋の南稜小屋 1581mの荒海山 三角点峰は1580.4m
荒海山の二等三角点 七ヶ岳の尾根が見える 林道を歩いて八総鉱山跡に戻る
途中には八総鉱山のゲート ここも鉱山跡地のゲート 国道352号線の荒海山登山道案内図

行動記録
 荒海山は福島県南会津町の南西部に位置し、栃木県日光市との境にある。標高は1581mとさほど高くないが、南会津の雄峰であり、登山道はあるもののその奥深さは一流である。放射線量調査を兼ねて訪れてみることにした。
 滝ノ原から国道352号線を中山トンネル方面に向かい、荒海山登山道案内図を確認したら左折し荒海川に沿って進む。道幅が狭くなり、朝日岐沢に架かる橋を渡ると八総鉱山跡に着く。鉱山跡出入口の前は駐車禁止となっているが、すぐ先に道路幅が広い場所があり10台程度だったら車を駐めることができる。ここから先は「林道滝原線」となり、道幅も狭くなる。車で奥まで入れないこともないが、途中すれ違いするところもなく無理に乗り入れない方が良いだろう。
 身支度をして林道滝原線を登山口まで歩く。登山口には登山者カード入のボックスがある。この先、林道は川を渡り対岸まで続いているが、対岸の林道は荒れがひどく、草木で覆われて歩のがようやくの道である。
 荒海川を右岸に徒渉し20分ほど荒れた道を行くと、渡渉点となる。対岸に渡るが増水時は濡れるのを覚悟しなければならない。渡渉し小沢の左岸にある踏跡程度の登山道を進むと治山ダムが出てくる。これを越えると沢は伏流となってしまう。時々水が顔を出すがカレ沢の中を10分ほど登っていくと登山道は尾根に取り付く。
 ロープの張ってある急登を登ると沢から離れて一気に高度をあげる。次に登山道はトラバースして再び沢に戻り、所々ロープの張ってある沢の源頭を真っ直ぐ登っていく。8時10分、歩き始めて1時間30分でようやく尾根に出た。今日は家内も一緒なのでゆっくりペースだ。ここに来るまで、途中の登山道で放射線量は0.5μSv/hを越えた。平常時の12倍だ。同じ南会津町の斎藤山や七ヶ岳から比較してもだいぶ高い。
 ここから尾根伝いにアップダウンを繰り返しながら進む。途中のアスナロの大木の所で、線量計は0.6μSv/hを超た。この付近の尾根は0.4〜0.6μSv/hと数値が高い。尾根の途中で、木々の間から荒海山のピークが良く見える絶好のポイントがある。荒海山は奥深くて道路からは見ることが出来ないので、ここで初めて荒海山と対面する。写真に収めてから先に進む。
 アップダウンに飽きてきた頃、ようやく大岩が出てくる。ここもアスナロの木に囲まれている。大岩からロープがフィックスしてあるところをトラバースし、いよいよ急坂の登りにかかる。急斜面にロープも張ってあるが、足元の岩も濡れて滑りやすい。12年前より登山道はさらに状態が悪くなったようだ。下るときは充分注意したい箇所だ。
 急斜面を登りきり、やせ尾根を越えると荒海山は近い。山頂手前に南陵小屋がある。かつての雨量観測小屋で、4〜5人なら充分利用できる。ただし水場はない。小屋の右手上が荒海山頂で標識も立っている。荒海山は双耳峰で手前は1581mピーク、もう一方は1580.4mの二等三角点峰である。
 荒海山の山頂から三角点峰まではヤブ漕ぎになる。踏み跡を頼りに一旦コルまで下がり登り返す。10分ほどなので是非足をのばしてみたい。三角点峰の方が見晴らしが良いだろうか。ここで30分ほど休憩して昼食とした。360度の展望を楽しんでから1581mピークの荒海山に戻り、下山にかかる。登ってきた道を忠実に引き返すのだが、途中の急坂は足場も悪く滑りやすいので、ゆっくりゆっくり下る。大岩から尾根の下降点までのアップダウンは、いい加減飽きてしまう。荒海川までの下降も急坂が続くので充分注意したい。荒海川で顔を洗い汗を拭いてのんびりする。後は林道を歩いて車を置いてきた出発点に戻るだけだ。
 今回は放射線量調査で時間を費やしたのと、家内も同行したこともあって、予定より1時間ほど多くかかった。普通の人であれば、ゆっくり歩いても7時間あれば往復できると思う。(I.I) 

荒海山で出会った花
ヨツバヒヨドリ ????? m(_ _)m オニシモツケ
オオバギボウシ ゴゼンタチバナ ヤマアジサイ
ヒメジオン ウツボグサ トラノオ

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


トップ

Copyright(C) 2013 福島登高会 All Rights Reserved.