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No.4806
蔵王・ロバの耳 刈田岳 1758.0m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ざおう・ろばのみみ 地形図

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山行期間 2013年7月21日(土)
コースタイム 賽ノ磧駐車場(6:08)→濁川(6:38)→かもしか温泉跡(6:50)→ロバの耳岩(7:54)→五色岳(8:25)→刈田岳(8:57)→大黒天(9:16)→賽ノ磧駐車場(9:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
自然研究路入口 旧かもしか温泉の索道遺構 濁川の橋
ロバの耳コース分岐 岩壁と噴気口 左へトラバースする
急斜面のロープ 目印もあり難しくはない ドクウツギ
ロバの耳岩が見えてきた ステップが切ってある大岩 標識も残っている
コマクサの花は終盤 撮らずにはいられない「お釜」 刈田岳避難小屋

行動記録
 東北はなかなか梅雨が明けない。涼しいのは良いのだが、こうも曇り空ばかり続くと、そろそろ夏の太陽が見たいなどと思えてくる。この週末も雨こそ降らないが曇りの予報。何とか時間を作り出して蔵王のロバの耳へ登ってみることにした。
 下界は厚い雲の下だったが、エコーラインを登っていくと雲を抜けて上に出た。賽の河原駐車場から、舗装の自然研究路を歩き、ひよどり越えを下ると30分ほどで濁川に下りる。橋を渡り登り返して歩いてゆくと、かもしか温泉跡の分岐。ここを左に曲がるのがロバの耳ルートになる。注意看板にもあるように、このコースは落石を理由に現在通行禁止となっている。ゆえに現在は正式な登山ルートではないが、魅力的なルートであることを知る人達が少数ながら歩いている。もちろん、登山道に標識が無いとか手入れが悪い等と言うような御仁は、間違っても入ってはいけない。
 カモシカ温泉跡には背丈以上のイタドリが繁茂しているが、道だけは誰かが刈ってくれたので分からなくなることはない。丸山沢を渡ると道はやや不明瞭になるが、いずれにしても、前方の立ちはだかるような岩壁に向かって登っていけば問題はない。草木の無い荒れ地では、噴気口から蒸気やガスが噴出していて硫黄臭い。ここの野湯に入ることもできるが、ガスには要注意。ルートは岩壁の基部まで登らずに、中ほどで左にトラバースするので、薄い踏み跡と赤テープを見逃さないようにしたい。草や小灌木の急斜面になりロープが張ってあるが、なにぶん古いものなのであまり信用してはいけない。岩には白丸の目印もありルートは明瞭だ。登っていると赤い実の植物が目立つ。後で判ったのだがこれはドクウツギといい、トリカブト、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つなのだという。実は熟すと甘いらしく、昔は子供が食べて死亡することがあったという。登り上げていったん平坦になると、景観が変わり前方にロバの耳が見えてくる。ここから見るロバの耳は三角形で、まさにロバの耳だ。
 ルートは踏み跡と赤テープをていねいに追えば大丈夫だろう。やがて切り立った大岩が現れるが、ステップも切ってあり問題無い。上に出ると緩やかな尾根がロバの耳へと続いている。登るにつれて灌木が減り、岩肌が露出してくるとコマクサが多くなってくる。コマクサの花の時期はもう終盤に近いが、それでもまだピンクの花を咲かせていた。溶岩で草木もほとんど無いロバの耳岩に到着。ちょっと眺めを楽しんでから、さらに歩を進める。途中からトラバースして五色岳へ登り、お釜を回り込んでから馬の背へと登る。もうここは観光地で、着いたばかりらしい大勢の観光客が賑やかだ。喧噪を避けるように刈田岳へ向かうと、すれ違うのは登山者が多くなってくる。遊歩道のような道を大黒天へと下り、エコーラインを駆け下って賽ノ磧駐車場に戻った。今回は時間が無いので急いで回ったが、6時間くらいかけて歩くと楽しめるだろう。(K.Ku)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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