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No.4832
鹿島槍ヶ岳
山行種別 無雪期一般
かしまやりがだけ 地形図

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山行期間 2013年8月9日(金)~10日(土)
コースタイム 8月9日  登山者用駐車場(9:32)→柏原新道登山口(9:42)→八ツ見ベンチ(10:23,10:30)→駅見岬(10:10,10:19)→ケルン(10:51)→石ベンチ(12:20,12:33)→種池山荘(13:23)
8月10日 種池山荘(4:35)→爺ヶ岳中峰分岐(5:36)→赤岩尾根分岐(6:29)→冷池山荘(6:43,7:04)→布引山8:08,8:16)→鹿島槍ヶ岳・南峰(9:07,9:25)→布引山(10:18)→冷池山荘(11:25,11:44)→爺ヶ岳中峰分岐(12:59,13:06)→種池山荘(13:58,14:12)→水平道(14:59,15:02)→小休止(15:35,15:43)→柏原新道登山口下山(17:07)→登山者用駐車場(17:15)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
登山口は扇沢の手前にある 登山者用駐車場の案内板 臨時の登山指導所から歩き始める
休憩ポイントの八ッ見ベンチ ケルン・ここも休憩ポイント 水平道まで登ってきた
扇沢を挟んで針ノ木岳方面を見る 石ベンチ 最後の登り鉄砲坂
種池山荘が近づく 種池山荘の前にはコバイケイソウが一面に咲く 明日登る予定の鹿島槍ヶ岳が見える
早朝種池山荘を出発する 赤岩尾根の分岐は霧の中 冷池山荘まで来ても霧は取れない
冷池のテン場 布引山(2683m) 鹿島槍ヶ岳は霧に覆われ何も見えない
赤岩尾根の分岐に戻ると霧も切れ登山道が見えた 振り返って鹿島槍ヶ岳を見るが、霧は切れてくれなかった 種池山荘へ戻る
柏原新道には一部雪が残っていた 黒部アルペンルートの扇沢駅が眼下に見えた 柏原新道登山口の標識

行動記録
8月8日(金)
 時には賑やかに北アルプスに登ろうという話がまとまり、初心者でも安心な鹿島槍に行く事になった。計画では柏原新道を登って種池山荘に宿泊、鹿島槍をピストンして冷池山荘に泊まって下山するという余裕たっぷりの計画である。
 扇沢に午前9時頃に到着する。連日の天候不順からやっと抜け出した梅雨明けの金曜日と相まって扇沢橋手前の路肩駐車スペースから満車状態。なんとか橋を渡って100m位進み左側の木陰の中ににある登山者用駐車場に車を駐めることができた。早々に準備をして登山を開始する。まだ真夏の暑さに慣れない体からは、登り始めてすぐに汗が噴出してきた。針葉樹林帯のもみじ坂を登るとケルン、駅見岬、一枚岩、石畳、水平道、石ベンチ等と書かれたプレートが20分間隔位に掛られている。ケルンまで来ると遠望には針ノ木岳、種池山荘が樹林の間から見え始めた。駅見岬まで来ると針ノ木岳の雪渓も真正面に見え、種池山荘も近づいてくる。
 コンスタントに登って、一枚岩から石畳の道になる。樹高も低くなってくると同時に気温も上昇してくる。熱中症にならないよう、水分の補給をしながら水平道を抜け水平岬を過ぎる。その先の石ベンチで小休止をとる。
 柏原新道の一番危険なガラ場では、看板を横目に慎重にトラバース。雪渓では束の間の涼を味わう。13時23分、暑さでバテバテ寸前、コバイケイ草とチングルマが咲く種池山荘に到着した。計画では4時間半の予定だったが、ゆっくり登っても4時間ほどだった。休憩込みで昭文社のコースタイムと同じぐらいだ。小屋では労山会員カードで割り引きがあり。1ℓの水の引換券と1食付きで8200円。少し頑張って冷池山荘まで足を伸ばせ、1泊2日の山行は余裕で出来そうだったが、予定通り種池山荘へ宿泊することにした。山小屋は夏休みでもあり、満員状態。長座布団ほどの布団2枚に3人という混雑ぶりで寝苦しい一夜を過ごした。
8月9日(土)
 寝苦しかったが、たっぷりの睡眠時間が取れたので予定の出発時間を早めて4時半に出発する。朝食は小屋でとらずにお弁当に変更してもらった。もしかしたら今日は土曜日なので、冷池山荘ではもっと混雑が予想されるので、時間と体力に余裕があれば泊まらずに下山できればと考えた。
 まだ日の出前で暗い中、種池山荘を出発する。出だしは霧と多少の風はあったが、登り始めると薄っすらと汗ばむぐらいの気温だ。爺ヶ岳で日の出を拝めるかと思っていたが一向に視界は開けず、爺ヶ岳中峰は帰りに登る事にして先に進む事にした。
 赤岩尾根の分岐に差し掛かる頃は、太陽が薄っすらと見え隠れしてはするが、中々視界が開けない。6時半、冷池山荘に到着し朝食にした。
 どうも上空に寒気が停滞しているためなのか、昨日も稜線は10時過ぎまで強風と霧に覆われていたという。天候が回復するのを待つのも方策だが、霧が切れる保障もないので鹿島槍山頂目指して出発する。遠望は望めないまでもチシマキキョウ、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、タカネビランジ、鮮やかな紫色のウツボ草やトリカブトやアキノキリン草等の初秋の花も咲き競う。お花見をしながら登山道を進み、布引岳を経て鹿島槍の南峰には、9時07分に到着した。
 山頂は、やはり霧の中。展望もなく、北峰までの登頂意欲もなく、20分ほど休んで下山を開始する。視界はないが暑苦しさもない。快適に進み11時30分には冷池山荘に到着した。この時点でメンバーの体調は問題ないので、冷池山荘の宿泊予約をキャンセルして下山をすることにした。
 時々霧が薄くなって、レースのカーテン越しのような景色が見え隠れする。湿気も感じなくなり、稜線の景色を楽しみながら快適に歩く。種池山荘には13時58分に到着する。小屋で水を補給してから、意を決して柏原新道登山口まで黙々と下る。登山を開始してから12時間を過ぎた頃には疲れもピークに達し、スピードも一気にダウンする。17時07分、無事に登山口へと戻った。帰りは大町温泉の薬師の湯で汗を流し、帰路に着いた。(S.S)

鹿島槍ヶ岳で出会った花
ハクサンフウロ コイワカガミ ミヤマカラマツ
アキノキリンソウ トウヤクリンドウ
イワギキョウ タカノツメクサ イブキジャコウソウ
オオタカネバラ
ヤマホタルブクロ ウサギギク ミヤマダイコンソウ
チングルマ クルマユリ ニガナ
ミヤマキンポウゲ トリカブト

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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