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No.4846
大鷹鳥谷 794.0m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおたかどや 地形図

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山行期間 2013年9月6日(金)
コースタイム 荻田・作業道入口(10:19)→尾根(10:53,11:00)→747m標高点(11:53)→おおたかどや山標準電波送信所・フェンス(12:02)→大鷹鳥谷・三角点脇休憩(12:22,12:54)→747m標高点(13:06,13:12)→川内村からの作業道跡合流点(13:55,14:13)→荻田・作業道入口(14:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
荻田の作業道入口 途中までははっきりした作業道 稜線は広く地形は複雑
おおたかどや山標準電波送信所はフェンスで囲まれ立入禁止 主アンテナを支えるワイヤーの支点 大鷹鳥谷の二等三角点はフェンスの中
現在山頂脇は工事中 747m標高点の図根点 ツリフネソウ

行動記録
 大鷹鳥谷は、川内村と田村市の旧都路村との境に位置する。山頂には「おおたかどや山標準電波送信所」があり、その大きなアンテナは遠くの山からも見ることが出来る。送信所は大きくフェンスで囲まれ立ち入ることはできない。川内村側からだと道路もあり、登山の対象としてた山では無い。
 機会があって、今回登ってみることになった。川内村は2011年に原発事故とともに警戒区域となったが、2012年に放射線量に応じて、居住制限区域と避難指示解除準備区域として再編された。立入は出来るのだが、川内村に限らず、各地域とも不審者等の警戒体制は続いており、一般者の立入はしづらいことに違いはない。
 今回は、田村市都路の荻田から市村境の尾根に出て大鷹鳥谷を目指すことになった。国道288号線から荻田へと車を乗り入れる。春日神社の石段を左に見て先に進むと、民家の手前左側に作業道の入口があり3〜4台の駐車スペースがある。ここが2万5千分の1地形図の歩道表記の場所だ。作業道は小沢に沿って伸びている。
 身支度をして歩き始めるが、山全体が霧で覆われた感じで天気は良くない。歩き始めは草が生い茂った作業道も林の中に入るとハッキリした道になる。最初は良かったが、次第に道は怪しくなる。道形も不明瞭になり、かすかな踏跡をたどって行くと左へと登っていく。どうも左の支尾根へと向かっているようだ。こちらからも目的の尾根に出ることはできそうだが、地形図の歩道表記の通りに歩いてみることにして少し戻って右の沢沿いに進む。
 左に沢状の窪を分けて進むと、こちらもすぐに道形は無くなる。歩道表記より右に寄ったが、そのまま尾根へと登った。尾根の放射線量は1.303μSv/hだが、東側の斜面に足を踏み入れると2μSv/hを超えた。稜線は背の高い樹林帯で、下草はさほど気にならない。ただ尾根の幅が広く、地形が複雑であり、地形図に記載されている歩道の形跡は無いのでルートファインデングは難しそうだ。
 地図とコンパス、GPSを頼りに大鷹鳥谷を目指す。ゆるやかなアップダウンを繰り返すが、下りのときが大変だ。コンパスで方向を定めて進むが、GPSで現在地を確認すると、いつの間にか目指す尾根からずれている。途中、ネマガリダケの藪もあり、何回かコースを修正して進む。747m標高点のピークから10分ほど進むと、フェンスに突き当たった。ここが「おおたかどや山標準電波送信所」だ。アンテナを支えるワイヤーの支点が山頂付近にあり、広い範囲で周囲がフェンスで囲まれている。最初は右に回り込んだが、どこまでもフェンスが続き三角点の方向から離れてしまった。
 気を取り直して、今度は左側へ回り込む。最初にフェンスに突き当たったところから、左へ400mほど進むとフェンスの出入口があり、その少し先のフェンスの中に「大鷹鳥谷」の二等三角点があった。放射線量は0.869μSv/hと、さほど高くない。休憩するために少し移動すると、ザックにつけておいた線量計が2.721μSv/hを表示した。
 さて、下山しよう。下りのルートファインデングはさらに難しくなる。ルートを修正しながら進むのだが、尾根幅が広く、勾配も同じように多方向に支尾根が分かれるので、時々足下を見たりして目をそらすと、自分がこれから進むべき方向を見失ってしまう。1時間ほどかけて、川内村の貯水池方向から来る古い作業道と合わさる。ここが地形図の歩道表記の場所だ。歩道表記の通りに歩こうとするが、道形は無い。最後は小沢に降りてしまった。やがて、登ってきたときの道形に戻る。不明瞭となった作業道に出ると、車を置いてきた作業道入口は近い。霧雨模様の中を強引に歩いたので、全身泥だけの状態である。着替えをして車に乗り込み帰路に着いた。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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