Fukushima toukoukai Home page |
|
No.4965 |
舘山(大鳥城跡) |
230.1m三等三角点峰 |
山行種別 |
無雪期一般 |
たてのやま(おおとりじょうあと) |
地形図 |
|
山行期間 |
2014年5月14日(水) |
コースタイム |
舘ノ山公園西駐車場(10:29)→矢庫の跡(10:56)→舘山・本丸跡(10:59,11:06)→西水の手(11:19,11:24)→舘ノ山西駐車場(11:45) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
 |
 |
 |
高取農道から西駐車場への入口 |
西駐車場から舘ノ山公園への入口 |
所々に設置されている案内板 |
 |
 |
 |
キノコの形をした休憩所(あずまや) |
ステージ広場 |
中央駐車場脇の休憩所 |
 |
 |
 |
中央駐車場にある案内板 |
矢庫の跡 |
階段を上がると大鳥城本丸跡 |
 |
 |
 |
除染され芝生が新しく貼り直された |
佐藤基治・継信・忠信をまつった大鳥神社 |
大鳥城跡を示す石柱 |
 |
 |
 |
大鳥城跡の緑はふくしまの緑百選にもなっている |
線量計は0.160μSV/hを示していた |
山頂にある三等三角点 |
 |
 |
 |
展望は良い |
本丸駐車場にあるトイレ |
土塁の跡 |
 |
 |
 |
本丸展望所は道路の歩道部分 |
西水の手はかつての貴重な水場 |
シャガが花をつける |
 |
 |
 |
分岐点には案内板があるので迷うこともない |
タニウツギが見頃 |
ハルジオンが咲く |
 |
 |
 |
タンポポ |
大作山が見える |
途中のあずまや |
 |
 |
 |
公園内は広すぎて刈り払いなどの整備は行き届いていない |
公園内に植えられているツツジ |
西駐車場へと戻る |
行動記録 |
ここ舘山(たてのやま)は、福島市飯坂町にある山城跡である。平安時代末期の東北地方は、奥州藤原政権のもとで独自の政治的動きをしていた。大鳥城は、奥州藤原氏に仕えていた佐藤基治が平安時代の保元年間に築いたのに始まると言われている。山中いたるところに本丸や矢庫の跡、帯郭や取出(砦)跡、土塁や空堀跡、井戸の跡などが残っており、古い歴史を調べながら現地を訪れてみるのも楽しそうだ。山頂まで車で行くことが出来るが、緑が多い山なので是非歩いて登ってほしい。登山路としては御荷越えから大手門跡を通り山頂へ向かう大手道と、舘ノ山公園西駐車場からの道がある。今日は放射線量を調査しながら、10年ほど前に整備し直された舘ノ山公園から大鳥城本丸跡でもある舘山に登ってみることにした。
国道13号線から通称・高取農道に入り1.5kmほど進むと舘ノ山公園の看板が出てくる。看板に導かれて右に入ると舘ノ山公園の西駐車場である。真っ直ぐ山頂を目指せば15分ほどの道のりだが、あちこち寄り道しながら歩いてみよう。最初に西展望広場に向かう。分岐点には案内板もあるので、コースを頭に描きながら一筆書きで歩けるようにイメージしてみるのも良い。西展望広場からは麓が見渡せるはずなのだが、ここ10年で周りの木々も伸びてしまい、さほどの展望は得られない。すぐ上には屋根がキノコの形をした休憩場所がある。ステージ広場に戻ったら中央駐車場へ向かう。どこを登っても舗装された遊歩道に出る。以前はシラネアオイなども咲いていたエリアだが、すっかり公園化され道の脇にはアジサイなども植えられている。いくら公園化されても、とこかで山野草が生き延びていてくれることを願いたい。中央駐車場は御荷超え(飯坂野球場方面)から車で上がってくることができる。駐車場には舘山全体がわかる「舘ノ山案内図」が建っている。次に道路を本丸方面へ進むと、空堀跡である。すぐに土塁に囲まれた「矢庫の跡」がある。説明板によると、矢庫は「やぐら」と読み、大鳥城では武器や兵糧の貯蔵庫であったらしい。その脇には庚申塔が並んでいる。庚申塔の建立が広く行われるようになったのは江戸時代初期といわれているので大鳥城の歴史からすると最近のものと言える。
矢庫の跡から道路を挟んで三角点のある本丸跡へと向かう。道路から階段を登ると本丸跡の広場である。広場の芝は除染ではがされ、新しい芝が貼り付けられていた。また北西の端には大型の放射線測定器が設置されていた。以前には無かったものである。数値は0.160μSV/hを表していた。除染されてようやく下がったと言う感じである。先ほどの矢庫の跡は0.768μSV/hだった。
三角点は本丸広場の南端にある。進達平野の福島市街地方面を見下ろすことができ、展望はすこぶる良い。ベンチに座ってのんびりとした時間を過ごす。下山は湧き水の「西水の手」を見学してから西駐車場に戻ることにした。本丸跡の一段下がったところに駐車場とトイレがある。ここから車道を下る。すぐに「土塁の跡」、次に歩道にベンチがある本丸展望所、ヘアピンを曲がって下ると「西水の手」である。この井戸は石組みされて水が溜められるようになっている。今は柵がもうけられて良く見ることは出来ない。井戸の近くにはシャガが花をつけていた。
車道をさらに下ると、西駐車場へ戻る遊歩道がある。ここにも案内板があるので現在地を確認していこう。ここは舘ノ山公園・紫陽花ウオーキングコースにもなっていて、遊歩道にはアジサイが植えられていて、時期になれば見事だと思う。途中にはタニウツギやヤマツツジ、それに小さな山野草が花をつける。メインコースからは外れた方が自然は残っているようだ。道は複雑に分かれるが、間違って下っても高取農道なので心配はいらない。山頂から西駐車場へは、寄り道しながらでも30分ほどで戻ることが出来る。(I.I) |
概念図 |
|
トラック |
登り=赤 下り=青 |
より大きな地図で 2014.05.14_舘山 を表示
トップ |
|
Copyright(C) 2014 福島登高会 All Rights Reserved.
|
|