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No.4983
家形山 1877m主三角点峰
山行種別 無雪期一般
いえがたやま 地形図

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山行期間 2014年6月27日(金)
コースタイム 不動沢バス停(9:25)→賽河原(9:55)→山鳥山(10:05)→湯の平(10:17)→井戸溝(10:31)→慶応吾妻山荘(10:53,11:09)→硯石(11:21)→五色沼・大岩(11:52)→家形山(12:07)→慶応吾妻山荘分岐(12:36)→井戸溝(12:45)→賽河原(13:06)→不動沢バス停(13:27)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
不動沢バス停が出発点 アカモノ イワイチョウ
シモフリ新道は通行止め? 賽河原 山鳥山
マイズルソウの群落 ゴゼンタチバナも花をつける ギンリョウソウ
ツマトリソウ 井戸溝のパイプ橋 分岐から慶応吾妻山荘へ
慶応吾妻山荘 大根森 五色沼
家形山の主三角点 不動沢登山口に戻る 高湯温泉の高原荘で汗を流す

行動記録
 福島市街から吾妻山を見ると、山はガスで覆われてている。天候は回復状況なのでリハビリを兼ねて家形山に登ってみることにした。車でスカイラインに向かうと高湯温泉あたりからガスがかかってきた。ライトをつけて注意しながら登って行く。不動沢には9時少し過ぎに着いた。不動沢の駐車場に車を駐めて歩き出す。不動沢登山口は不動沢バス停のところだ。登山届けを入れる登山者カードのボックスがある。
 登山道に入ってすぐ徳沢の源頭を渡る。不動沢の水は、この徳沢の上部から取水している。次に高湯温泉からの登山道が右側から合わさる。この辺は、スカイラインができる前からあった作業道跡が入り込んで道形が複雑だ。作業道跡が何度か交差し、登山口から30分ほど登ると賽の河原に着く。以前は岩の上に石が積んであったのだが、今ではその跡も無い。ここから分かれるシモフリ新道は、浄土平手前のキツネ地獄付近で発生した火山性ガスでの死亡事故が起きたころには、通る人も無くすでに廃道になっていた。最近になって不動沢徒渉点からラクダ尾根までは刈り払いがされたと聞くが確認していない。浄土平へは抜けられないことと、ラクダ尾根から一切経山のコースは道形も消えていることから、今ではバリエーションルートとして一部の登山者が入る程度である。ラクダ尾根のコースからの展望はすこぶる良いが、道は無いので不用意には入らないようにしたい。
 賽の河原からは平坦な道になる。登山道の脇にはマイズルソウが群生している。吾妻スキー場跡への冬コース分岐のある山鳥山を通り湯の平までは、ほぼ平坦な樹林帯の中を歩く。井戸溝の登りもほんの少しである。 パイプの単管を組んで作られた橋を渡ると慶応吾妻山荘への登りになる。一段上がると慶応吾妻山荘の分岐である。左折すると慶応吾妻山荘、真っ直ぐが大根森への道である。慶応吾妻山荘へと寄ってみる。左折し木道を進み、樹林帯の中を登って行くと慶応吾妻山荘に着く。水場もあり、ほぼ土日は管理人のOさんが滞在している。小屋は慶応大学の学生のため小屋だが、一般の登山者も受け入れてくれ、予約すれば食事も提供してくれる。Oさんが入れてくれるこだわりのコーヒーも絶品である。
 今日はOさんは何処かで作業しているのだろうか、ラジオは鳴っているものの小屋にはいなかった。小屋の前で早めの昼食を取ってから家形山を目指す。家形山避難小屋の分岐点である硯石(追分)を過ぎると、いよいよ大根森の登りである。ピークワンを過ぎ、大根森のプレートまで来ると下山途中のパーティとクロスする。樹林帯から抜けて五色沼を目指す。大岩でも3人の方が休んでいた。脇を失礼させていただき家形山へと登る。家形山からの一切経山の眺めも良いのだが、今日は残念ながら一切経山はガスに覆われ、ガスは切れそうにない。家形山の山頂には「主三角点」と記された石標がある。主三角点とは明治中期に農商務省山林局が国有林野の測量をした際、基準点として使用されたもので今となっては貴重な三角点だ。
 主三角点を写真に収めて、下山することにする。五色沼の縁まで下るとガンチャン落としの分岐になるが、通れるのは冬期だけで、夏道は廃道になっている。大岩まで戻り、先ほど休憩していた3人の登山者に先を譲られたので、大根森の下りに入る。家形山から慶応吾妻山荘の分岐までは30分ほどで下り、井戸溝、賽の河原と登ってきた道を通って不動沢登山口へと戻った。朝にはガスで何も見えなかった不動沢橋も、すっかりガスが消えていた。このコースは、鎌沼、姥ヶ原周辺と違って、あまりたくさんの花が咲くわけではないが、静かな山歩きが楽しめる。
 自宅へ戻る途中に、高湯温泉の高原荘に寄ってお風呂に入った。高原荘のお風呂は硫黄泉で皮膚病、高血圧症などに効くとされている。源泉は花月ハイランドホテルと同じだが、浴槽が小さく、湯量と浴槽の大きさがちょうど良いのか、融雪期で湯の温度が低くなる時期を除けば最高の温泉である。娘が小さい頃に怪我をしたが、高原荘の温泉で傷口がきれいに治った。私も昨年手術した後、湯治に通った。入浴だけだと300円、1日休憩でも700円と安いのも魅力だ。不動沢の沢トレの帰りには必ず寄っていた高原荘は、建屋は古いがお気に入りのお風呂である。(I.I)

概念図

国土地理院地図(電子国土web)で見る
トラック 登り=赤 下り=青

より大きな地図で 2014.06.27_家形山 を表示
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