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No.5106
御幸山 476.5m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ごこうぜん 地形図

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山行期間 2015年4月25日(土)
コースタイム TV中継所管理用作業道分岐・車デポ(15:00)→御幸山登山口(15:15)→山神・祠(15:24)→十一面観世音堂(15:48)→御幸山頂(16:00)→TV中継所前駐車場(16:27)→TV中継所管理用作業道分岐(16:45)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
TV中継所管理道入口にある案内板 林道よりのTV中継所管理道入口分岐点 林道沿いの異様な金属製壁
山中に積まれた放射線廃棄物 御幸山登山口案内標識 山の神石碑と祠
御幸山緑地環境保全地域の案内板 十一面観世音堂 山頂直下羽山神社の奥の院
山頂三角点と山頂の様子 ヒトリシズカが咲いていた 中継所アンテナと駐車場
コンクリート舗装された管理道 管理道より望む御幸山 山中にニワトリの群れ?

行動記録
 雨乞山を登り、田代三角点峰を登り終えてから林道七ッ森線に入る。御幸山の下山予定のTV中継所管理用作業道分岐へ着いたのは15時になってしまった。御幸山の所要時間は約2時間、17時には何とか戻れるだろうと判断して、歩き始める。羽山神社の参道である登山口に向かって林道七ッ森線を南下すると、左手に金属製の壁が現れる。周りと比べると不釣り合いの工作物である。ドアがついていて、御代田3番地、除染除去物仮置場と書かれている。下を覗き込むとまさしく仮置場である。人目に付かない山中に仮置場。これも原発事故がもたらした現実である。
 さらにその先を行くと、右手に御幸山登山口の標柱がある。ここが十一面観世音堂へ向かう登山口となる。時間的にせってきているので放射線量を計測して、すぐに稜線を目指す。畑地から林の中の登りとなると、すぐに山神と刻印された石と祠がある。写真を撮り、放射線量を計測する。ナラ林では直線的な登りだったが、スギ林になると参道は大きくジグザグに登って行く。何度かそれを繰り返すと上のほうに空間が見え始める。御幸山緑地環境保全地域の案内板が出てくると、そこは奥にある十一面観世音堂の境内地になる。ここでも放射線量を計測するが、Maxで2.012Sv/hを示す。震災後4年を経過しても未だにこのような場所があるのだ。
 神社の裏手に4WDの軽トラックが駐車していた。ここまではTV中継所経由で車でも来られるが普通車では無理なようだ。山頂は十一面観世音堂の横から更に進み、軽トラックが入ってこれる道から左に折れて尾根を目指す。
 山頂からは少しだけ展望がきく。頂上直下には羽山神社の奥の院がある。歩き始めてここまでで1時間、帰りの時間も計算すると時間内に戻れそうだ。写真を撮り放射線量を計測して作業道を北上する。山頂から概ね30分でTV中継所(月舘中継局)に到着する。ここには各放送局のアンテナが建つ。この中継所は月舘町方面の中継所らしいが、詳しくは承知してない。ここからはコンクリート舗装された管理用作業道の下りとなる。
 作業道を下って行くとカーブのところに動物集団を発見する。最初サルの集団かと思ったら、何とニワトリの集団である。周囲に人家は無い山中である。野生化したニワトリなのか不思議な体験をする。 TV中継所管理用作業道分岐にほぼ予定通りの時間で到着した。今日の課題は無事終えたので、急いで帰宅することとする。(S.O)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 中継局管理道入口/スギ林、アスファルト
時間 15時00分
0.782 0.768 0.775 北緯 37゜45' 08.58"
東経 140゜35' 21.97"
Data2 御幸山登山口/未立木地、畑、壌土
時間 15時15分
0.720 0.709 0.713 北緯 37゜44' 42.08"
東経 140゜35' 26.91"
Data3 山ノ神、祠前/天然広葉樹林、壌土
時間 15時24分
1.435 1.386 1.406 北緯 37゜44' 43.13"
東経 140゜35' 21.12"
Data4 十一面観世音堂前/スギ林、壌土
時間 15時47分
2.012 1.944 1.978 北緯 37゜44' 45.26"
東経 140゜35' 10.14"
Data5 御幸山山頂/未立木地、砂礫交じり土
時間 15時58分
1.040 0.990 1.017 北緯 37゜44' 52.54"
東経 140゜35' 07.81"
Data6 テレビ中継局前広場/未立木地、土砂
時間 16時26分
0.667 0.636 0.653 北緯 37゜45' 15.52"
東経 140゜35' 15.23"
Data7 中継局管理道入口/スギ林、アスファルト
時間 16時44分
0.791 0.763 0.777 北緯 37゜45' 08.58"
東経 140゜35' 23.74"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1000(堀場製作所)

調査中における積算線量(被ばく線量) 1.872μSv

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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