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No.5151
甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳) 2965.5m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
かいこまがだけ 地形図

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山行期間 2015年7月19日(日)
コースタイム 北沢峠(4:35)→双児山(6:24,6:31)→駒津峰(7:15,7:24)→六方石(7:58)→摩利支天分岐標識(8:22)→甲斐駒ヶ岳(8:51,9:04)→六方石(9:57)→駒津峰(10:28,10:32)→双児山(11:07,11:13)→北沢峠(12:43,13:00)=仙流荘バス停(13:45)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
ヘッドランプをつけて北沢峠こもれび山荘を出発する ようやく明るくなった 双児山の山頂
駒津峰がガスの中から姿を現す ゴゼンタチバナ ツマトリソウ
目指す甲斐駒ヶ岳が見えてきた 駒津峰の分岐標識 駒津峰で休憩
正面に甲斐駒ヶ岳が見える 六方石から登山者が数珠つなぎに登っているのが見える 巻道コースを登る
砂岩の支尾根 摩利支天への分岐 富士山が見えた
摩利支天と山頂を結ぶ尾根に乗る 多くの登山者がすれ違う ようやく甲斐駒ヶ岳の山頂へ到着
山頂は多くの登山者で賑わう 山頂の一等三角点 やせ尾根の下りにかかる
思ったよりはやせ尾根の感じがしない 岩場もそう危険な場所もない 六方石の巻道分岐に戻る
北沢峠のバス待合所は工事中 こもれび山荘 北沢峠のバス発着所へと向かう

行動記録
 こもれび山荘の朝食は前日にお弁当が配られ、当日は朝の4時からセルフサービスでお味噌汁が準備されているので、小屋で食べても良いし、出発してから途中で食べることも出来る。私たちは暖かいお味噌汁でお弁当を食べ、4時35分に登山口を出発した。まずは尾根コースの双児山を目指す。
 いきなりの急斜面だが、登山道はつづら折れに付いているので、そう急に感じないで高度を上げることができる。うっすらと明るくなったのでヘッドランプをザックにしまい込む。1時間ほどで標高2370mの尾根に乗る。不動岩手前の休憩ポイントだ。さらに不動岩まで急登を登り、一旦平になるが再び双児山に向けて急坂を登る。6時24分双児山のピークに出る。ゆっくり登ってきたこともあって登山口から1時間50分ほどかかった。
 次に駒津峰へと向かう。双児山までは登山道は樹林帯の中だったが、灌木帯に変わる。高度を50mほど下げコルに出ると、ハイマツ帯のガレた登りになる。ガスが切れ、駒津峰の左にこれから向かう甲斐駒ヶ岳が姿を現した。ここからだと甲斐駒ヶ岳の直登ルートは結構な岩尾根に見え、何処を登るのか多少不安もよぎる。駒津峰には7時15分に着いた。
 駒津峰のピークは、多少広さはあるものの仙水峠から登ってきた登山者と合わさるので結構な人数が休憩している。甲斐駒ヶ岳の山頂には時々ガスがかかるものの、そう暑くもなく絶好の登山日和である。10分ほど休憩してから山頂を目指す。六方石の大岩を過ぎると登山道は直登コースと巻道コースとに分かれる。前を見ると直登コースは団体の登山グループが取り次いだところで渋滞を起こしている。迷わずに巻道コースへと足を踏み入れる。歩き始めの岩場を越えると、次になだらかな砂地の登りが始まる。砂礫地をトラバースして巻くように登って行くと摩利支天分岐に着く。国土地理院の地形図には摩利支天への道は稜線に記載されているが、実際のコースは稜線の手前から斜面をトラバースして摩利支天へと向かう。ロープも張ってあり、ルートを見失うこともない。時間に余裕があれば寄ってみるのも良いだろう。こもれび山荘でご一緒だった方は、直登コースを登り、巻道コースを下る時に寄ってきたとのこと。見晴らしは良かったようだ。
 甲斐駒ヶ岳の最後の登りにかかる。振り返ると仙丈ヶ岳が綺麗に見える。砂礫の緩やかな尾根に乗ると正面に岩場が出てくる。下から見たときには何処を登るのだろうと思ったが、岩の間にコースがあり特に危険な所もない。ただし細かい砂礫がスリップの原因になりそうで下りの時は充分注意したい。右から黒戸尾根のルートを合わせると山頂も近い。踏跡を素直に登ったら駒ヶ岳神社本社のある西峰に登らずに甲斐駒ヶ岳の山頂に着いてしまった。山頂には一等三角点と駒ヶ岳神社奥宮があり、奥宮には大己貴大神と駒室大神が祭られている。山頂は登山者で一杯である。それでも折角登ってきたので写真を撮ったりして10分ほど休憩した。
 下りは直登コースを下ることにする。先ほどまで混み合っていた直登コースだが、登ってくる人もだいぶ少なくなった。下りは始めは砂地の緩やか道だが、岩場が出てくると傾斜が増してくる。それでも切れ落ちているわけではないので危険は無い。ゆっくりとクライミングダウンで下降を続ける。岩場は巻くようにルートが取られていて、尾根の傾斜も思ったより無くて見た感じよりは恐怖感もなく楽に下ることが出来た。旨くルートが付けられていると感心する。ただし岩を乗り越えるときに段差が大きいので下降の際は充分注意したい。
 核心部を過ぎると巻道コースと道を合わせ六方石に出る。駒津峰まで30分の道のりである。2752m標高点ピークを過ぎ、駒津峰には10時28分に着いた。北沢峠のバスの発車時刻は13時00分、その後は16時00分である。仙水峠から北沢に降りたいところだが、登ってきた道を戻ることにする。双児山を登り返し、下降を始めると雨が降ってきた。最初は小降りだったが、不動岩を過ぎ、2370m尾根の休憩ポイントを過ぎたあたりから本降りになってきた。蒸れるのはいやだが我慢して雨具の上着だけ着用する。雨具をつけない登山者が駆け足で下って行く。途中から雨足が強くなったが樹林帯なのであまり気にならない。北沢峠に着く頃には降りも弱くなった。12時43分、バスの発車時刻前になんとか北沢峠に戻ることが出来た。(I.I) 

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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