Fukushima toukoukai Home page
No.5347
高山 1805.1m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
たかやま 地形図

トップハイキング>高山

山行期間 2016年6月12日(日)
コースタイム 幕川温泉(8:28)→幕滝(8:50,8:57)→麦平(10:09)→休憩(10:17,10:33)→高山(11:33,12:07)→鳥子平(12:37,12:45)→幕川温泉(13:56)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
幕川温泉手前の登山者用駐車場 身支度をして出発 旅館脇の幕滝遊歩道入口
幕滝へ向かう 遊歩道は荒川の源頭を進む 何度か沢を渡る
幕滝は展望台まで行ける 麦平 ゴゼンタチバナ
ツマトリソウ 高山の反射板 サンカヨウ
ムラサキヤシオツツジ? 鳥子平湿原の池塘 鳥子平湿原全体
クルマバソウ 水戸屋の建物が見えてくる 今日拾ったゴミ

行動記録
 今年の清掃登山は吾妻山で実施した。スカイラインの高湯側は不動橋から浄土平間が工事のため通行止めになっている。また、ゲートは17時で閉鎖されるのでスカイラインを使わないで吾妻山に入ることにした。吾妻山の登山口はスカイラインの浄土平だけではない。昔から高湯温泉、微温湯温泉、土湯温泉、幕川温泉と福島市側からの登山口だけでもたくさんある。今回は幕川温泉から高山へ登ってみることにした。旧115号線の鷲倉温泉を過ぎ土湯峠手前から幕川温泉への道路へ入る。道幅が狭いので車の通行には充分注意したい。水戸屋の少し手前に幕滝遊歩道の登山者用駐車場がある。車は7〜8台は止められるだろうか。駐車場の脇には「幕滝探勝遊歩道総合案内板」が建っている。身支度をして出発だ。
 幕滝遊歩道の入口は水戸屋と吉倉屋の間から入る。左側に水が張られていないプールがある。以前は子供達で賑わっていたが今は使われていない。プールの脇を通り水戸屋のコンクリート壁に沿って進むと幕滝の道を幕滝の標識に導かれて右に折れる。真っ直ぐの道は戻るときに使うスカイラインに行く道だ。幕滝への道に入ると、最初は右岸を、次に橋を渡って左岸を歩く。荒川に架かる第一木橋で対岸に渡って沢伝いに登って行くと幕滝に着く。落差は30mほどで滝は岩壁で囲まれている。水が豊富な時期は、周りの岩壁からも湧水が噴き出し見事な景観である。今年は雪解けが早かったことと、このところ雨が少なかったためか、その迫力は残念ながら見ることが出来なかった。
  高山への道は、幕滝から少し戻り「幕川温泉地区自然観察路案内図」の所から左岸側の斜面に取り付く。ひと登りすると1323m標高点の尾根に乗る。左下は窪になっている。窪の尾根から次の尾根に乗ったら道は緩やかになり小沢を横切る。今まで広葉樹林の中を登ってきたが、次第にオオシラビソも混ざるようになる。ここまで来ると、不動湯から登ってくる道が合わさる麦平はすぐである。
 10時09分に麦平に着く。麦平の池塘は渇水していた。雨が降った後は、麦平全体が水浸しなり歩けなくなることもあるので雨の日は注意が必要だ。ここから高山までは1時間はかかるので休憩を取った。麦平付近は背の高いネガマリダケなので地竹の宝庫である。当然ツキノワグマの生息地でもあるので今の時期は特に注意が必要だ。ゆっくり休憩してから高山を目指す。道は角度を増し高度を上げていく。登山道は何度かジグザグに折れながら登って行くが、片斜面のところもあり歩きづらい。刈り払いがされているので道が隠れてしまうことは無い。途中新しく倒木があり、少し迂回する場所があった。反射板のある高山の山頂には11時33分に着いた。
 山頂で昼食休憩をして鳥子平へと下山にかかる。歩き始めて右手を見ると、高山の三角点の方向が刈り払いされていた。2012年のときにはヤブ漕ぎをして三角点を確認したのだから、その後に刈り払いされたと思われる。三角点からの展望は無いが興味のある人は寄ってみると良い。鳥子平に出るところにはティッシュペーパーが結構捨てられている。近くにトイレが無いので、ほとんど歩く人もいない高山の登山道付近で用を足す人が多いようだ。スカイラインの登山口でトイレがあるのは有料の浄土平駐車場と不動橋の駐車場だけなので致し方ないとは思うのだが、今後は水に溶けるトイレットペーパーとか、携帯トイレを使うとかの工夫が必要になってくるのかもしれない。スカイラインは観光道路なのだから福島県は観光客のためにシーズンだけでも兎平駐車場や遊歩道入口にトイレの設置を検討しないと、山はますます汚されてしまう。他の山では車を乗り入れることの出来る登山口には殆どと言って良いほど簡易トイレが設置されている。今後考えるべきだろう。
 鳥子平からスカイラインに出ると、道路の反対側は景場平を経て東吾妻山への登山口になっている。バス停もあり土日祝日のみだが1日2本定期バスも走っている。スカイラインを走る車に注意しながら土湯峠方面へと進む。スカイラインを15分ほど歩くと「新奥の細道」の道標があり、路肩が狭くなるところから登山道へと降りる。登山道は道路二折れ分をショートカットしてくれる。再びスカイラインに出てから50mほど道路を下ると左に登山道がある。これが幕川温泉へと下る登山道だ。誰がやってくれたのか、道は刈払いされている。
 登山道に入って40分ほど下ると幕川温泉の水戸屋の建物が見えてくる。13時56分、車を置いてきた「幕滝探勝遊歩道」の案内板のある駐車場へと戻った。ゴミは登山道から一歩入った見えづらいところや駐車場付近に多かった。見えない場所へ放り投げるようだ。時代が変わってもゴミがある場所に変わりはなく、自分さえ良ければ良しとする人は減らないようだ。帰りは水戸屋でお湯につかり汗を流してから福島へと戻った。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 幕滝遊歩道登山者用駐車場/砂利、広葉樹
時間 8時25分
0.137 0.118 0.127 北緯 37゜41' 02.59"
東経 140゜14' 32.49"
Data2 幕滝・展望台/沢、草、苔
時間 8時52分
0.084 0.080 0.083 北緯 37゜41' 11.16"
東経 140゜14' 51.98"
Data3 麦平/笹(チシマザサ)
時間 10時10分
0.150 0.142 0.145 北緯 37゜41' 27.04"
東経 140゜15' 41.27"
Data4 高山・反射板下/礫、笹、オオシラビソ
時間 11時34分
0.065 0.061 0.064 北緯 37゜42' 00.34"
東経 140゜15' 26.06"
Data5 鳥子平/湿原
時間 12時41分
0.105 0.099 0.103 北緯 37゜42' 16.45"
東経 140゜14' 52.98"
Data6 幕滝遊歩道登山者用駐車場/砂利、広葉樹
時間 14時00分
0.335 0.315 0.328 北緯 37゜41' 02.41"
東経 140゜14' 32.77"
特記 Data6の測定は地表面(放射性物質はすでに地表面から内部に浸透していると推察される)
緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

概念図
電子国土webで見る
トラック 登り=赤 下り=青

トップ

Copyright(C) 2016 福島登高会 All Rights Reserved.