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No.5354
岩上山 958.5m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
いわがみやま 地形図

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山行期間 2016年6月21日(火)
コースタイム 岩上山登山道・作業道車デポ地(12:15)→一の鳥居(12:27)→二の鳥居(12:37)→ベンチ(12:47)→奥院(13:08)→東北電力岩上無線中継所(13:36,13:40)→岩上山(13:45,13:50)→埋設ケーブル・刈払道分岐(14:13,14:27)ロスタイム→県道郡山湖南線(14:44)→岩上山登山道・作業道車デポ地(15:03)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
道路脇の岩上山登山道入口の標柱 熊かイノシシのための捕獲檻がいたるところに置かれている スギの造林地の中を進む
草で覆われた作業跡地を登って行く 作業跡地の奥に最初の鳥居があり脇に「登山道展望台」の案内標識がある スギの造林地をトラバースし支尾根に取り付く
二の鳥居が出てくる 草が覆っているものの登山道はハッキリしている ベンチのある展望台に着く
眼下に猪苗代が見える 登山道はまだ奥へと続いている 国土調査の杭
小さな石の祠が奥の院 登山道は奥の院までだが踏跡はさらに続く 東北電力の岩上無線中継所
ここから先は無線中継所の管理道を歩く 岩上山の三等三角点 山頂は背の低い笹で覆われている
高旗山、笠ヶ森山などの旧湖南村と郡山市境の山々が峰を連ねる 山頂から戻るときに見たパラボラアンテナ キジムシロ
無線中継所から埋設ケーブルのルートを辿る カキドウシ 埋設ケーブルの位置を示すコンクリート杭
きれいに刈り払いされているとは言い難いが歩くに支障は無い ホタルブクロ スギの造林地へと下って行く
電柱まで来ると県道はすぐである 県道郡山湖南線に建っている湖南町の案内板 道路から見た岩上山、稜線に建つパラボラが見える

行動記録
 岩上山は郡山市湖南町、猪苗代湖の南東側にある。郡山市街地からは県道郡山湖南線で三森トンネルを抜けると右側に見える山である。山頂部には東北電力の無線中継所があり、湖南町舘の集落に抜ける道には「岩上山登山道入口」の標柱が建っている。以前から気になっていた山だが、途中の展望台までの記録はあるものの山頂まで行けるかどうかがわからない。行って調べてみることにし麓山を登ってから訪れてみた。
 登山道入口の標柱はあるものの車を止めるところがない。農作業をしている方の邪魔をしてもいけないので、細い作業道を入ってみるとスギの造林地の中に分岐があり右に入ると空き地があった。後で調べてみると、登山道入口の標柱から郡山方面へ400mほど行ったところに待避所があった。作業道は道幅が狭いので待避所に車を止めた方がよかったようだ。
 造林地の空き地から作業道に戻り山へ向かって登っていく。分岐には熊かイノシシの捕獲檻が設置されていた。今年になって猪苗代湖周辺では熊も出没しているのでそのためだろうか。いずれにしてもここら辺の山は熊のテリトリーなので注意は必要だ。作業道を進むと造林地の中の切り開きに出る。右にも作業道らしきものはあるが、左の切り開きを登って行く。草が覆っているもののかつての作業道のようだ。次に造林地に入るところに最初の鳥居がある。概念図で一の鳥居の箇所だ。鳥居の脇には「登山道 展望台」の案内標識があり間違いなくコースを進んできたことがわかる。スギの造林地に入ると下草が生えていないので登山道がハッキリする。道は左の支尾根に向かってトラバースするように登って行く。スギの落ち葉に隠れているが、足元の登山道は間伐材の階段になっている。最初の鳥居から10分ほど登って行くと二の鳥居に着く。鳥居の柱には「還暦記念」と記されていた。さらに10分ほど登るとベンチがあり眼下に猪苗代湖が見える。ここが展望台のようだ。
 しばし眺めを楽しんでから先へと進む。登山道は奥へと続いている。13時08分、登り始めてから50分ほどで小さな石の祠に着いた。祠の脇を見てみると「奥院」と刻まれている。どうも登山道はこの祠の参道のようだ。この先も踏跡があるので登ってみることにした。最初は木々に赤テープが付いていたが、途中で踏跡も不明瞭になり、最後は赤テープも見当たらなくなってしまった。ここから強引に尾根を目指したものの稜線直下でネマガリダケの藪になる。比較的ヤブの薄い東面に回り込み尾根伝いに山頂へと向かった。
 後でGPSログを確認すると、不明瞭になった地点から右手に150mほど進むと埋設ケーブルのルートなので、コース取りを旨くするとヤブ漕ぎ無しで尾根に出ることができたかもしれない。
 10分ほどネマガリダケの尾根伝いに進むと東北電力の岩上無線中継所に着いた。ここから山頂を経由して林道横沢舘線まではしっかりした管理道が付いているのでヤブ漕ぎから解放される。管理道を5分ほど進むと岩上山の山頂へ向かう踏跡が右に出てくる。踏跡に入ると山頂三角点はすぐである。山頂は背の低い笹で開けている。南に目を向ければ、素晴らしい眺めとまでは行かないが高旗山、笠ヶ森山などの旧湖南村と郡山市境の山々が峰を連ねる。山頂で少し時間を過ごしたら戻ることにしよう。
 東北電力岩上無線中継所まで管理道を戻り、無線中継路を脇にある踏跡らしき箇所を確認するとケーブルが埋設しているようだ。少し下ってみると矢印のあるコンクリート杭があり埋設ケーブルのルートであることがわかった。そうであればヤブ漕ぎ無しで下りることが出来そうだ。ルートは支尾根上を真っ直ぐに下がっている。斜面は急で下草は多少あるものの危険な箇所は特に無く順調に高度を下げて行く。
 30分ほど下ったところで右に刈り払われたルートが出てきた。方向は登ってきた登山道へ向かっているので試しに下ってみた。5分ほど下ると刈り払いは途中で終わっていた。樹林帯の中でヤブは濃くないので山慣れしている人であれば尾根伝いに問題無く下れそうだったが、埋設ケーブルのルートがどこに下りているのかが知りたくて登り返して先ほどの分岐に戻った。この間14分のロスである。
 埋設ケーブルのルートは急坂が終わるとスギの造林地に出て、最後は県道郡山湖南線の湖南町舘集落へ向かう道路の分岐に出た。ちょうど湖南町の案内板のあるところだ。ここから車を置いてきた岩上山登山道入口から入った造林地へと戻った。途中で農作業をしている地元の人に山の呼び名を伺ったら「いわがみやま」と呼ぶとのこと。点の記の名称は「太平」で、呼び方が分からなかったが、最後に地元の人にお会いできて良かった。岩上山へは林道横沢舘線から東北電力の管理道を通っても登ることが出来る。ただし林道にはゲートがあり、バイクだと走っている人も多いようだが一般車での乗り入れは出来ない。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 岩上山登山道作業道分岐/スギ造林地
時間 12時14分
0.057 0.054 0.055 北緯 37゜24' 22.38"
東経 140゜08' 50.59"
Data2 二の鳥居/広葉樹林
時間 12時37分
0.076 0.071 0.073 北緯 37゜24' 28.40"
東経 140゜09' 00.31"
Data3 展望台・ベンチ/広葉樹林
時間 12時47分
0.064 0.056 0.061 北緯 37゜24' 27.78"
東経 140゜09' 06.62"
Data4 奥院/広葉樹林
時間 13時08分
0.068 0.061 0.064 北緯 37゜24' 27.37"
東経 140゜09' 18.59"
Data5 東北電力岩上無線中継所/広葉樹、草
時間 13時39分
0.083 0.077 0.080 北緯 37゜24' 22.48"
東経 140゜09' 28.38"
Data6 岩上山・三角点/混交林
時間 13時46分
0.079 0.076 0.078 北緯 37゜24' 22.38"
東経 140゜09' 37.32"
Data7 造林地内作業道/スギ
時間 15時04分
0.067 0.064 0.065 北緯 37゜24' 21.10"
東経 140゜08' 49.93"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

概念図
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トラック 登り=赤 下り=青

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