Fukushima toukoukai Home page
No.5451
大滝根山 1192.1m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおたきねやま 地形図

トップハイキング>大滝根山

山行期間 2016年12月8日(木)
コースタイム 入新田・石ポッケ登山口(8:57)→取水堰(9:08,9:12)→天狗のつぼ山(9:35)→屏風石9:49,(9:54)→やぐら石・1052m標高点(10:25)→石ポッケ分岐(11:04,11:17)→ペラペラ石分岐(11:23)→大滝根山(11:45)→凡天岩(11:51)→大滝根山・休憩(11:56,12:17)→天狗のつぼ山分岐(12:38)→石ポッケ(12:55,13:00)→石ポッケ登山口(13:59)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
石ポッケ登山口には4〜5台の駐車スペースがある 天狗のつぼ山への登山口へ向かう この道は取水堰の管理道
取水堰から左の尾根に取り付く スギの造林地を登る ピンクのテープが頼り
天狗のつぼ山の基部 上部に天狗のつぼ山の標識がある ヤブが被さり始まっているが赤布やペンキを頼りに登っていく
びょうぶ石下部 上部に標識がある 屏風石からの展望
笹は背丈より高いところもある 手洗石 手洗石の溜まり水は凍っていた
やぐら石は1052m標高点 石ポッケとの道を合わせる ペラペラ石分岐
山頂部の木々は霧氷がついていた 霧氷で覆われた木々をくぐって山頂へ 山頂部は航空自衛隊大滝根山分屯基地になっている
大嶽根山峯霊神社(霧島神社) 自衛隊基地の中にある一等三角点 大滝根山保健保安林に指定されている
山頂の西にある梵天岩 梵天岩からの眺めが良い 石ポッケコースにある玉石
玉石からの眺めも大変良い 地元では昔からここり巨岩群を石ポッケ(石仏)と呼んでいた 回り込んで石ポッケの下から見上げてみる
落葉したこの時期には石ポッケの全容を見ることが出来る 黒石 タコブナ
しめじ平 スギの造林地を下る 石ポッケ登山口に戻る

行動記録
 大滝根山は田村市滝根町と川内村の境に位置し、阿武隈山系の最高峰である山頂には一等三角点がある。三角点は自衛隊基地の敷地内にあり、立ち入って見学するには許可が必要だが、フェンス越しに神社側から見ることは出来る。
 田村市滝根町神俣の入新田に石ポッケ登山口がある。石ポッケとは「石仏」のことである。登路は石ポッケコース一本西側にある天狗のつぼ山コースを登ることにした。車を石ポッケ登山口に置き北西へ向かう道で横移動する。民家の手前右に取水堰へ至る道がある。登山口を捜しながらその道を進むが、道らしきものは見当たらず取水堰に着いてしまった。小さな赤布が左の尾根へ向かうように付いたので導かれて尾根に乗った。踏跡は不明瞭な箇所もあり、道形のようなものが分かる程度だ。なお小さい赤布やピンクの布が途切れることなく付いているので捜しながら進む。
 スギの造林地を登っていくと赤布は沢形の窪を横切り右の尾根へと登っていく。やがて足元が傾斜の付いた岩場になり、さらに登っていくと「天狗のツボ山」の案内標識が出てくる。このルートは石ポッケから登り天狗のつぼ山を巡回ルートになっているのか、案内標識は下りてきたときに分かるように付いている。歩く人も少ないようで笹が伸び道形が不明瞭な所も多い。
 10分ほど登ると屏風石が出てくる。左側から回り込んで岩の上部に出ると素晴らしい展望が得られる。さらに登っていくと笹は背丈よりも高くなりヤブ漕ぎ状態になる。トラバースするところもあり道形を見失いやすいので注意が必要だ。次に出てくるのが手洗石、岩の上に乗ってみると足元に手水舎のように凹みがある。1052m標高点の「やぐら石」まで巨石、奇岩がたくさん出てきてコースとしては変化に富んでいて楽しいのだが、歩く人が少ないのか登山道が笹で覆われて藪化しているのが残念だ。
 1052m標高点から先は徐々に尾根もゆるやかになる。標高1130m付近で登山道は右に大きくカーブし水芭蕉群生地に出る。笹の背は低く歩くのは楽だが道形がハッキリしなくなるのもこの辺からだ。赤布は右に右にと付いている。50mほど突っ切れはすぐに尾根の登山道に出そうだが、赤布を追って右へと進む。しばらくして石ポッケからの道を合わせた。
 石ポッケからの登山道を合わせて左に進む。道は土塁と合わさり尾根伝いに続いている。土塁を跨ぐとペラペラ石からの道を合わせる。山頂部の送電線のところまではもうすぐだ。11時30分、山頂部を通る送電線の下に出る。今度は送電線に沿って左に折れ仙台平からの登山道へと向かう。送電線の下の道はアップダウンが結構ある。道を合わせたら右に折れて山頂を目指す。周りは落葉樹林に霧氷が付いて幻想的な景観だ。すぐにフェンスに突き当たる。自衛隊のレーダー基地だ。フェンス伝いに左に向かうと大嶽根山峯霊神社(霧島神社)がある。一等三角点は神社の後、自衛隊基地のフェンスの中にある。フェンス越しに見ることが出来るので写真に収める。山頂の神社からの眺めは無いので梵天岩へ行ってみる。ここからの眺めは素晴らしい。神社に戻ってから遅めの昼食とした。
 下山にかかろう。帰りはズルをして自衛隊基地のフェンスの脇を通って石ポッケの登山道へと向かう。送電線下のアップダウンをしなくて良いので楽である。登ってきた石ポッケとの分岐まで戻り、今度は石ポッケへと向かう。最初に出てくるのが玉石、ここからの眺めも大変良い。少し下ると岩が出てきて見晴らしの良いところに出る。石ポッケである。左から下ると石ポッケの案内標識があり石ポッケを下から見上げるようになる。巨石が積み重なった景観は迫力がある。もう少し下って見てみると麓の説明板の通り石仏に見えてくる。次に黒石、ブナの脇に丸い石が並んでいる蛸にも見えるタコブナと続いて出てくる。巨石、奇岩がヤレヤレ石まで続く。こちらの石ポッケの尾根は天狗のツボ山の尾根に比較すると道もいくらかハッキリして歩きやすい。しかし、このまま刈り払いがなされなければ、いずれ廃道になってしまうだろう。
 ヤレヤレ石を過ぎると道はゆるやかになり「しめじ平」に出る。ここまで0.2μSv/h程度だった放射線量は0.8μSv/hまで跳ね上がった。原発側に面した場所でもあり放射性物質が落下したものと推察される。近くの鎌倉山では2013年の調査で7μSv/hを超えるところもり、距離に関係なく放射性物質が落下したところは著しく線量が高いようだ。しめじ平を過ぎ造林地を下って行くと作業道が出てきて車を置いてきた石ポッケ登山口へと戻ることが出来る。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 石ポッケ登山口駐車場脇/混交林、土
時間 8時56分
0.194 0.186 0.190 北緯 37゜20' 19.06"
東経 140゜41' 52.18"
Data2 取水堰/落葉樹林、笹
時間 9時10分
0.259 0.246 0.254 北緯 37゜20' 31.73"
東経 140゜41' 50.47"
Data3 天狗のつぼ山/岩、笹
時間 9時36分
0.237 0.230 0.233 北緯 37゜20' 41.65"
東経 110゜41' 55.76"
Data4 びょうぶ石/岩、混交林
時間 9時50分
0.460 0.449 0.454 北緯 37゜20' 45.26"
東経 140゜41' 59.27
Data5 やぐら石/灌木(混交林)
時間 10時25分
0.233 0.229 0.231 北緯 37゜20' 55.46"
東経 140゜42' 00.80"
Data6 石ポッケ分岐/落葉樹林、笹
時間 11時07分
0.379 0.363 0.372 北緯 37゜21' 07.89"
東経 140゜42' 18.99"
Data7 大滝根山・神社/芝、混交林
時間 11時47分
0.325 0.314 0.320 北緯 37゜21' 17.41"
東経 140゜42' 05.04"
Data8 梵天岩/岩
時間 11時52分
0.219 0.212 0.215 北緯 37゜21' 21.16"
東経 140゜42' 06.85"
Data9 玉石/灌木(落葉樹)
時間 12時44分
0.234 0.230 0.232 北緯 37゜21' 01.69"
東経 140゜42' 20.89"
Data10 石ポッケ基部/岩、土、灌木(落葉樹)
時間 12時57分
0.221 0.209 0.215 北緯 37゜20' 52.58"
東経 140゜42' 23.73"
Data11 しめじ平/落葉樹林
時間 13時38分
0.886 0.870 0.878 北緯 37゜20' 28.42"
東経 140゜42' 12.51"
Data12 石ポッケ登山口駐車場/アスファルト
時間 14時00分
0.121 0.117 0.119 北緯 37゜20' 19.22"
東経 140゜41' 51.94"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

概念図
電子国土webで見る
トラック 登り=赤 下り=青


トップ

Copyright(C) 2016 福島登高会 All Rights Reserved.