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No.5554
北ア・蝶ヶ岳 2677m標高点
山行種別 無雪期一般
きたあるぷす・ちょうがだけ 地形図

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山行期間 2017年5月26日(金)〜28日(日)
コースタイム 5月26日 福島=沢渡
5月27日 沢渡(5:44)=上高地(6:17,6:30)→河童橋(6:38)→明神(7:23,7:28)→徳沢(8:16,8:23)→横尾(9:24,9:41)→槍見台(10:11,10:17)→なんちゃって槍見台(11:07)→昼食休憩(12:00,12:16)→尾根(13:20)→蝶槍(13:45,13:54)→蝶ヶ岳ヒュッテ(14:42)
5月28日 蝶ヶ岳ヒュッテ(6:15)→蝶ヶ岳(6:20,6:25)→妖精ノ池(6:41)→長塀山(7:09,7:15)→休憩(8:41,8:52)→徳沢(9:42,10:07)→明神(11:04,11:10)→河童橋(11:51,12:26)→上高地(12:32,12:40)→沢渡(13:14)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
いっぷく平駐車場脇にある沢渡大橋バス停 朝1番のバスで上高地へ 歩き始めると河童橋が見えてくる
梓川から穂高の峰々を望む 明神岳 明神館でトイレ休憩
徳本峠の分岐 徳沢ロッヂ まねなく徳沢園
徳沢園に到着 横尾大橋 横尾山荘
蝶ヶ岳への登山道へ入る 槍見台から見る槍ヶ岳 次のヒューポイント「なんちゃって槍見台」
少し休んで槍ヶ岳を望む 標高が高くなると感じも異なる 標高2100mあたりから雪が出てくる
2664m三角点峰 蝶槍はもうすぐ 蝶槍から見た槍ヶ岳
蝶槍の山頂プレート 常念岳が目の前に見える 蝶ヶ岳ヒュッテへ向かうなだらかな尾根
蝶ヶ岳ヒュッテ手前のピーク ヒュッテが見えてきた 今日の宿泊予定の蝶ヶ岳ヒュッテに到着
雲海が滝のように流れる 雲の上に太陽が顔を出す 朝日があたった槍ヶ岳
テン場を下に見て蝶ヶ岳へ向かう 蝶ヶ岳山頂を示す標柱 富士山が見える
振り返って蝶ヶ岳ヒュッテを見下ろす 槍から穂高の稜線を見ながら下山を開始する 妖精ノ池
残雪の長塀尾根の下りは標識を見逃さないように 何とかアイゼンを付けずに下ることができた 徳沢園が見えてきた
徳沢園到着 徳沢の蝶ヶ岳登山口 徳沢園で美味しいコーヒーをいただく
ついでにソフトクリームも 道の両側一面に咲くニリンソウ 明神まで戻ってきた
河童橋で昼食休憩 上高地に近づくにつれ観光客も多くなる 上高地に無事到着

行動記録
 会の女子メンバーが上高地から蝶ヶ岳に登りたいと言う。私も訪れたことがないのでご一緒することにした。今までだったら夜運転して沢渡で仮眠を取って上高地に入ったが、年齢と共に夜間の運転が苦手になってきた。そんなわけで前日に沢渡入りしペンションに泊まって翌日早朝に上高地に入ることにした。お世話になったのはペンション「しるふれい」、宿泊代も手頃で美味しい食事を出してもらえる温泉付きペンションである。車も下山するまで預かってくれるとのこと。こんな楽をして良いのだろうか。
 翌朝、ペンションからすぐの所にある沢渡大橋バス停で5時40分発の上高地行きのバスを待つ。バスの始発は沢渡バスターミナルなので、ほぼ満員状態だったが補助席を出して始発バスに乗ることができた。シーズンだと増発バスを待つようになるので、沢渡バスターミナルのところにある市営第3駐車場(かすみ沢)を利用すると良い。上高地には定刻より少し遅れ6時17分に着いた。沢渡ではガスに覆われていた山々も上高地に着く頃には真っ青な空に変わっていた。計画書を提出して梓川の左岸を歩き始める。河童橋を過ぎ上高地ビジターセンターを抜けると小梨平のキャンプ場である。キャンプ場を抜け幅の広い奥上高地自然探勝路を歩くようになると道の両側にニリンソウが一面埋め尽くす。
 対岸に明神岳を見ると明神館は近い。ベンチで少し休んだら徳沢を目指す。のんびりペースなので明神館まで55分、徳沢園まで50分、横尾山荘まで60分、休憩を入れて上高地から横尾山荘まで2時間55分かかった。
 横尾山荘から蝶ヶ岳へ向かう登山道に入る。道はすぐに勾配を増してジグザグに高度を上げる。30分ほどてベンチもある槍見台に着く。正面奥に槍ヶ岳が見える。天気も良く最高のロケーションだ。登山道には雪もなく、道もつづら折れに登って行くので歩きやすい。次の展望地「なんちゃって槍見台」(標高2080m地点)には11時07分に着いた。ここからの眺めも大変良い。なんちゃって槍見台を過ぎると雪か出てきて、やがて雪上を歩くようになる。アイゼンは持ってきたが雪が腐れているので使わなかった。林間の登りは稜線直下まで続く。標高2600mあたりまで登ってくると樹林帯を抜け、振り返ると槍・穂高の主稜線がきれいに見える。2625m標高点のある蝶ヶ岳の稜線は目の前である。分岐標識のある稜線には13時20分に着いた。横尾から間に昼食休憩をとったこともあって3時間40分ほどかかった。休憩を含めて標準タイムの1.1倍、年齢と共に体力は間違いなく衰えてきているようだ。
 稜線分岐には女性の単独行の方が休憩していた。やはり女性に人気の蝶ヶ岳、田舎の山とはまた違った雰囲気である。小屋へ向かう前に蝶槍へ寄ってみる。北へ向かって進むと、すぐに2266.4m三等三角点峰(点名・蝶ヶ岳)があり、その200m先に蝶槍のピークがある。稜線歩きは視界を遮るものも無く気持ちが良い。蝶槍からの眺めも素晴らしく、槍ヶ岳はもちろん、常念岳も目の前に見える。
 一旦分まで戻り、今日の宿泊予定の蝶ヶ岳ヒュッテに向かう。小屋手前のピークで眺めを楽しんでから小屋で宿泊手続きをすませる。夕方、小屋の表に出てみると雲海が尾根を越えて流れ落ちる滝雲が見られた。
 翌朝、日の出と共に朝日のあたる槍ヶ岳を眺めのんびりした後、小屋の朝食を頂き6時15分に出発した。蝶ヶ岳の山頂には5分ほどで着く。振り返ると蝶ヶ岳ヒュッテとテン場が見下ろせる。ここから長塀尾根を下って徳沢園へと下る。下り始めて樹林帯に入ると雪が出てくる。雪上歩きがなれていない高○さんはアイゼンを付けることになった。妖精ノ池を通り林間を下りコルに出たら長塀山に登り返す。先行者に追いついてしまったので小休止をとる。雪で覆われた狭い山頂からは南東側の視界が開けているものの特に見晴らしが良いわけではない。
 樹林帯の雪上歩きは道を迷いやすいので注意したい。夏道沿いに赤布や赤ペンキの印が付けられているので注意すればコースから外れることもないだろう。標高を下げやがて登山道が出てくる。最後の急坂をジグザグに下ると徳沢も近い。徳沢園には9時42分に着いた。徳沢園のコーヒーが飲みたいと言うのでウッドデッキのテラスで30分ほど休憩。観光客気分で贅沢な時間を過ごす。徳沢から河童橋まで、道の両側に咲いていたニリンソウが日を浴びて思いっきり花を広げていた。何処までも続くニリンソウの道は本当に見事である。河童橋の食堂で昼食をすませ上高地には12時32分に着いた。何ともノンビリした贅沢な山行だった。(I.I)

上高地・奥上高地自然探勝路で出会った花
エンレイソウ シロバナエンレイソウ ニリンソウ
サンカヨウ ツバメオモト ミヤマカタバミ

概念図
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トラック 1日目=赤 2日目=青


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